一凛堂・稲垣麻由美のブログ
鎌倉の緑深い住宅街の一角にある「梶原郵便局」。

いや、今は「ゆうちょ銀行」といった方が正しいんでしたっけ?


まっ、それはともかく。


先日、こちらの郵便局職員のある女性の対応の素晴らしさに、ただただ感動して帰ってきました。といっても、大したことではないのです。


笑顔が素晴らしい、

とにかく、めちゃくちゃ感じがよい。


実は先日、大阪出張へ行く途中、新横浜駅近くのATMで手続きをして大阪へ向かおうとしたのに、郵貯カードがない。しかも、旦那様名義。

慌てました。だって、あり得るんです。ワタシ。どっかに置き忘れとか、ポンと間違えて捨てちゃったとか。前科あり。

で、早速紛失係に電話をして、カードをとめてもらいました。

なのに、新幹線に乗って着席し、鞄から本を取り出そうとしたら、あるではないですか。鞄の底にキラ~んと光る、郵貯カード。

あっ、ばかばか、ワタシ。


で、前置きが長くなりましたが、

出張後、早速ご近所の例の郵便局に行って、解除手続きに行ったわけです。


そこで対応してくださったのが、●●麻美ちゃん。

(お名前を全部書いてしまうと問題があるかもしれないので、一応控えておきます)

20代半ばくらいでしょうか。ちょっと短めの髪がよく似合うかわいらしいお嬢さんです。


事の経緯をこの窓口の麻美ちゃんに話したら、まず、目をキラキラさせて

「お客様、それは、良かったですね!

 不安でいらしたでしょう。ほんと~に良かったです」

と、開口一番。

これが不思議なほど、「この人、本気でそう言ってくれてるな」って、伝わってくるものだったのです。

”こいう場合はこういっておくもの”というマニュアル的な臭いが全くしない。

こっちまで嬉しくなる満面の笑顔で、「良かったです!」を繰り返す麻美ちゃん。


「あ・・・、うん、うん、良かったです」と、私まで、照れながらニコニコしてました。


で、その後は、諸々手続きがあるのですが、旦那様名義の為、委任状がいること判明。

そのときも、

「折角、お越しいただいたのに、本当に申し訳ございません。再度、ご主人様の・・・」と説明しながら

書類の必要事項を示す時の手の動きが実に美しい。指をきちんと伸ばして、必要な個所を的確に指す。

それは、まるで超一流ホテルのコンシェルジュから説明を受けているようでした。

そして、窓口を離れるときには、「稲垣さま、お手数で恐縮ですが、お待ちしておりますので」と、にっこり。

しかも、その「恐縮ですが」が、リアルに”恐縮してる”感じ。

「用意してこなかったあなたが悪いんでしょ」、という感じがどこにもなくて。


全部の手続きを終えた後、私の中で

「あ~、また来なきゃ、面倒だなぁ・・・」の気持ちが1割。

あとの9割は、「あって良かったなぁ、カード。それにしても感じのいい人だったなぁ」と、しみじみそればかり。


麻美ちゃん。素晴らしい!!

あなたのサービスは、たった数分だったけど、私の心を大きく動かしました。

それはおそらく、あなたがいつも、うわべだけの対応をせず、

心からの対応を日々心掛けておられるからだと思います。

そして、気持ちよい対応のベースとなる美しい所作を身につけておられることも

また素晴らしいと思いました。


「感じがいい」とは、どういうことか。

それは常々、私は仕事柄、考え続けていることです。


自分が感じがよいかどうか、

それは、本人にはわからないものです。


ただ、「感じ良い」と思われたい、と思っている人は、あまり感じ良くないことが多く、

「お客様がどうしたら喜んでくださるか」、ただそれだけをひたすら考えている人は、自然と感じ良くなるものだと思います。


面と向かって、伝える機会もないので・・・ここで、お礼を。 麻美ちゃん!