昨日(4月18日)、日本経済新聞朝刊1面

元マレーシア首相であるマハティール氏のインタビュー記事と写真に深く感じ入るものがあった。

まずは、その1枚の写真から感じられる「威厳」に圧倒された。

それは私自身、ここしばらく飢えるような思いで、

日本のリーダーたちを見ていたからかもしれない。


そして、


「マレーシアも中国との間で領有権問題を抱えるが、

互いの主張を出し合い対立ではなく、

対話で問題を解決に導く路線を打ち出している」


「日本の国力が低下すれば、中国が競争優位に立ち存在感が高まるだろう。

しかし、そもそも中国の急成長を止めることなどできない。

人口が多く、優秀な人材がそろう。

何より彼らは共産主義だが、ビジネスに精通している。

日本はむしろ中国を巨大市場としてフル活用し

震災から復興に利用する、というくらいの発想が必要だ」


というマハティール氏のメッセージ。
なんと力強いリーダーの言葉だろう。


「利用する、というくらいの発想」

「対立ではなく、対話で問題解決に導く」


だいたい、この「対話」をしている場面を

日本の政界ではあまりみかけない気がする。



そしてやはり、マハティール氏のお顔が素晴らしい。

長期にわたり、強力なリーダーシップで、

マレーシアの国力を飛躍的に伸ばしてきた方だけのことはある。

威厳に満ちた存在感とエレガントさが、たった1枚の写真からも伝わってくる。

またそこに、清濁併せ飲んできた人のみが宿す凄みも。

現在85歳。 素晴らしい存在感だ。



アジアのリーダーたちにも、欧米に限らず、

イメージコンサルタントが付いていると聞いている。


それは、強力なリーダーシップを築く上で欠かせないものだからだ。


かっこよく見せる、

おしゃれに見せる、

そんな次元ではない。


人の上に立ち、民衆を引っ張る上で、

言葉だけでなく、政策だけでなく、

一瞬で何かを納得させる圧倒的な存在感。


それは経験や思想という土台に、

プラスαの何かを意識して付け加えていくことで生まれていく。

そでには、自分を客観的に見て、アドバイスをしてくれる第3者の存在が不可欠だ。


それは政治家に限らず、経営者も同じこと。


そんなお手伝いをしていくのが、

自分の役目だと真剣に思っている。