タクラマカン砂漠

中国とヨーロッパの間に広がる世界最大級の大砂漠を

人呼んで・・タクラマカン砂漠・・と言う

玄奘三蔵法師はここを歩いてインドへ往復された。

 

私の夢は元気なうちに玄奘三蔵法師の足跡の一部を訪ねたいことで

あった。妻も同行したので、無理なスケジュールは出来ず、西安と

敦煌で、タクラマカン砂漠の陽関址を見ることであった。

陽関は当時の中国の西の果ての出城だ。ここへ派遣された兵隊で

帰国出来た人はいないと言う。

有名な漢詩「送元二使安西・王維」の由緒ある陽関跡がある。      人の住めるところではない。

                

タクラマカン砂漠の入口は敦煌市。天然に生える木はほとんどなく、

風除けに移植されたポプラがほとんど。

一日中、強弱はあるが砂嵐吹いている。

 

太陽は砂漠から上がり、砂漠へ沈む。想像できない風景だ。

郊外にはあの有名な莫高窟があり、今の中国では想像の

つかない仏教国の優しさと奥深さがある。

逃げ道がないから泥棒がいないと言う。砂漠へ逃げても

生き延びられないからだと言う。

 

水は遥か彼方の山脈から地下トンネルを通って給水されて

いるが、大昔から少しずつ掘って作られたもので、

聞いただけで気が遠くなる。