いらっしゃいませ 

いちまる本棚 開店です



春ですね

春と言ったら 少し肌寒いそんな季節

主は そんな春が好きです


さてさて 今回は


大宮ちゃん二人が 高校生だったら
どんな感じかな なんて考えつつ 思いついた物語

ふわふわな智くん 

そんな智くんが好きな にの


そんな二人が 作り出す ふわふわ平和な世界
楽しんでいってください

では いってらっしゃい




-------❁ ❁ ❁-------



( ON )     「 愛する人 」




「 にの 帰ろ .. 」


ふわり笑う愛しい人


いつも寝癖だらけの頭

優しい微笑み

丸まった猫背



「 おーの 愛してる 」


小さく呟いた





いつもの帰り道

彼は絶対砂浜を 通りたがる


隣には なにも考えてなさそうな

彼の姿

今日も背中が丸まっている


「 ていや っ !!! 」


彼の腰に 思い切りチョップ


「 いてえよ にの 〜 」


彼はいつものように笑う




ほんと大好きですよ

おじさんのこと


「 おっさん 」


「 え 、まだそんな歳じゃないもん ! 」



ぷく っと膨らました頬


ほんと どちらが受けなんだか



「 にの 、キス しねぇか ..... ? 」


海を見つめ彼は言う


「 頭大丈夫です ? 」


「 おう 、全然健康よう 」


なんすか

そのキャラは .....


「 ほれ 座れ 」


砂浜に座り 彼は僕の手を握った



「 にのちゃん 」


「 なんです ? 」


「 ちゅぅ しよ 「 しつこいです 」



近付いてくる彼の顔を抑えて僕は笑う

そして 額にキスが落ちた



「 なんで .. 、でこ 」


「 させてくれないからだろ 」


「 あのねぇ 、僕は ...... 」



不意に重なった彼の唇は

冷たくて でも柔らかくて


しかも 唇が離れた後 しちゃった

とか言うから最悪だ


「 ロマンチックの 欠片もない 」


「 何 、ロマンチックがいいの ?

お家がいい ? 」




" 海のが いいっしょ "


彼は 少しはしゃいだ声で言った



自由人


波の音を聞きながら

身を寄せ合う



「 帰る ? 」


「 肉まん 買ってください 」


冷たい手を握り また

歩き出した



「 ねぇ 、買ってあげるからさ

抱きしめてもいい ? 」


照れ笑いで言う彼に

当たり前でしょ ってまた笑う



「 ちゅぅも いい ? 」


「 もう 勝手にしてください 笑 」



名前を呼ばれて 重なって

彼は俺を包み込む



小さい小さい彼が

僕を離さない



「 よし 肉まん買いに行こ 」




でも なんだか足りないから

彼の裾を掴んだりしちゃって 、

また同じことの繰り返しだ



「 ほんと 愛しい 、 」



耳元で 彼の独り言

彼も同じ気持ち



「 大好きですよ おじさん 」



僕も真似をして 独り言を呟いた






今日も 彼を愛してる



end .






ご感想お待ちしております 


では  またの機会で 。