主夫作家のありのまま振り返り日記

主夫作家のありのまま振り返り日記

奥さんと出会ったとき、女の子は5歳で。
今はもう12歳になった。
2020年には弟もできた。
あの頃を思い出したりしながら、過去を振り返る日記を書くことにしました。
今の様子も書いたりしています。

妊娠中に使っていた「トツキトオカ」というアプリがある。

お腹の中にいる赤ちゃんの成長や”不安な気持ち”や、”生まれてくるのを楽しみにしているよ!”
といった「今の気持ち」を日記につけていた。




そして、子どもは無事に生まれた。ハイハイ

時間はあっという間に流れ、いま息子は保育園の年長さんになった。

 

たぶん、多くの人にとって「トツキトオカ」は、生まれるまでのアプリなのだと思う。

妊娠中の記録をつけて、出産の日を迎えて、「ありがとう」と閉じる。そういう役割のアプリなのだと思う。

でも僕は、辞めるタイミングを失い、

毎日大したことない一言と、その日の息子の写真を添えていた。

 

アプリに表示される「生まれてから何日」の数字が2000日になった日。

いろんなことを思い出した。

コロナの時で出産にも立ち会えず、

生まれたばかりの頃は、2時間おきに起きて泣いて、ミルクを飲んで、寝て、また泣いて。

夫婦で眠くて、余裕がなくて、ただ目の前の一日を越えるだけで精一杯だった。

それが2000日。

歩けるようになって、しゃべれるようになって、笑い方も怒り方も、どんどん人間らしくなっていった。

あの小さかった存在が、毎日少しずつ大きくなって、気づけば2000日も一緒に過ごしていた。

僕はその画面を奥さんに見せた。

 

「見て。生まれてから2000日経ったんだって。すごいね」

 

すると奥さんは、数字よりも別のことに驚いた。

 

「え、まだやってるの??」

 

本当にびっくりした顔だった。

「これ生まれるまでの成長をつけるアプリじゃないの?」

 

 

たしかに、そうだと思う。

 

そのあと奥さんは、「そういうのを続けられる人って、なかなかいないよ」と褒めてくれた。

 

その言葉が、思っていた以上に嬉しかった。

自分では当たり前だと思っていることが、人から見ると少し違って見えることがある。

努力しているつもりもない。頑張っているつもりもない。ただ、なんとなく大事にしていたこと。

それを「続けられる力」として見てもらえたことが、とても嬉しかった。

 

僕は昔から、自分にすごい才能があるとはあまり思えない。

何かを一瞬で上手にできるタイプでもないし、器用に立ち回れる人間でもない。時間がかかる。遠回りもする。

 

でも、もしかしたら。

大事だと思ったものを、細く長く持ち続けることはできるのかもしれない。

自分には何もないと思っていたけど、

アプリの中の数字に、少しだけ自信をもらった。

そんな話でした。