「マグリット展」
いってまいりました。
昔からこの不思議さに惹かれていて
今回はなんと日本では13年ぶりの回顧展!!
国立新美術館は相変わらず美しくて空気が通ってて好きです。
さて、ここからは感じたこと思ったことレビュー。
メモみたいなものなので、あしからず...😃
彼はただものではないのは
見るからにひしひしと感じますが
画家、というよりは哲学者や心理学者的イメージを強く受けました。
実際にフロイトの影響があったり
絵による人間の無意識の探求をしていたり。
おもしろい。
かれは絵を描いている、というよりも
世間や人間への激しいメッセージをただ絵という手段を借りて表現しているに過ぎないのだ。
1928年 「深淵の花」に対するコメントとして、彼はこのように言っている。
”最も日常的な物に悲鳴を上げさせたいという私の意図のもと、それらは新しい順序で並べられ、心を掻き乱すような重要さを持たなければなりませんでした。”
なんという文章!
これはまるでインテリジェンスな推理小説家の言い回しのようではないか。
要するに、普通の身の回りのものたちにインパクトを持たせないといけないと。
おもしろい...!
彼は [鈴] や [鳥かご] [階段の手すり柱のようなもの] [岩] など
そのときどきによってお気に入りなのかなにかを示唆しているかのようなモチーフが
たびたび出てくる。
ああその他にもたくさん気になった作品や言葉達があるのだけど
ネタバレになるしいつかどこかでまた話そう。
(追記。
私の崇拝する藤子不二雄のおふたり(藤子・F・不二雄、藤子 不二雄Ⓐ)の作品のひとつで、
「藤子 不二雄Ⓐブラックユーモア短編集」というのがある。
その中の話で「マグリットの石」という回がある。
ふふふふふ。それもまたとてもおもしろいのだ。
それはまたべつのはなし。)