昨夜、一日中クリスマスイブに🎄喜ぶ人波の中

足早に仕事を続けて

冷たい外の空気を吸い込むと

なんとも言えない孤独と、1人と空としかが知らない秘密に、少し笑顔になりながら

故郷にはない、異国の陸を歩くことに

異邦人らしいとことんまでの夢を感じてた


もう何十年も変わらない

忙しい自分の姿が

こんな日は

胸に熱く感じる


クリスマスに食べたいものは

自分で買い

家に帰ると急いで


食べたものを並べて

なんとなく空に思う


今の自分は

うまく生きているか?


誰かに愛されているか?

誰かを愛しているか?


そして、この日の1番の楽しみの

飲む相手とのLINEオーディオをポチ

9時半


元気?

元気やでー!


顔を見て

ワクワクする

今日一日の孤独な戦いが

どれだけ孤独だったのかわかる

 それは

映る自分の顔が

三日月みたいな目で、最高に笑ってたから


夜中じゅう、朝の四時まで

尽きない話と笑い

遠く離れても

スマホのガラス越しの恋は

まだ、誰よりも熱い

そして夢は

また形を変えてゆく

自分はもっと強く大きくなろうと

思う

それが

守る事になるから


ただ、miuはプロデューサーでもあるが

1人の創始者でもあるし、作品を生み出す者でもある作家だから


誰もがmiuを好むわけでもないし

理解できる人もいないだろう

誰もが理解できる程度の人間に

新しい世界は創れない


そこには

冷たい現実を嫌ほど見てきたから

甘さがないだけ

判断力は時に、人を大きく傷つける

反対のことも幾らでもされてきた


だけど

自分をよく知ってるから

自分の掴みたい夢には

近づくことができる

その掴みたい夢は

君が教えてくれたんだよ


今夜こうして

共に語れたこと

間違いなく、miuを強くしてくれた

そして君も強くなった


いつかそれが

愛なんだと

気づけるように


それでは


 一銀海生の

馬賊の太陽


続きです。


 



 

○海道村・入口

   陸が半裸で走り、垣根に隠れる。村の男達が家から出てくる。

男A「おい!あの女どこ行った?」

男B「せっかく脱がしたのに、俺の番まであ

と少しってとこで・・エイシ!(くそっ)」

   馬に乗ったバロと太陽と馬賊手下が銃剣を持って走りこむ。震えて隠れる陸を見つけるバロと太陽。驚く二人。

バロ「(目を見張り)陸!お、お前・・」

陸「(泣いて)・・バロ・・私・・」

   バロが降りて陸に近付く。

陸「いやっ来ないで。私もう・・あいつらの・・」

バロ「どうしたんだ?やられたのか・・?」

   陸が震えうなづく。太陽が馬から降りて陸の体に毛布をかけて、馬に乗せる。

陸「太陽・・」

太陽「安心しろ。もう大丈夫だ。辛かったな・・」

バロ「・・許せねえ・・おい!どの男がやっ

たか言え!ぶっ殺してやるから!」

リクが民家を指さす。男ABがいる。

バロ「あいつらか?あいつらだけか?」

陸「他にもいっぱいいた・・」

バロ「おい!ついて来い!村中皆殺しにして

やる!この村根絶やしにしてやる!」

   バロが叫びながら村に入り、男ABを銃で撃つ。倒れる男AB。馬賊達数頭が後に続く。銃声と悲鳴。

太陽「バロ!おい!やりすぎんな!」

    リクを乗せて、村から馬で出る太陽。

陸「太陽、バロを止めて、戻って・・」

太陽「ああなったら、止められねえ。とにかくお前の治療が先だ。お前を村に置いたら、すぐ戻ってバロを止めるから安心しろ」

陸「バロ・・」

    二人乗せて早く走る馬の姿。

    ×  ×  ×

銃と刀で村人を斬り、撃つ。笑いなが ら走るバロ。逃げ惑い倒れる村人達。馬賊が走り回り追い回し撃つ。

バロ「一人残らず皆殺しにしろ!」

   馬で駆けつけ戻ってきた太陽が惨状を見て驚く。バロの馬に寄る。

太陽「おい!ここまでしろって言わなかった

だろ!統領は脅かすだけで・・」

バロ「この村の奴らが悪いんだろ?敵討ちしてるだけだ!一人でも残せばまたこっちが仇討ちされるしな!」

太陽「陸は助かったんだからいいだろ?」

バロ「助かってねえ。もうあんな陸を俺は・・」

太陽「家に寝かせてきたから、お前すぐ戻ってやれよ。陸が好きなんだろ?」

バロ「あいつ、もう俺のもんじゃねえ・・汚れた・・?男にやられちまったんだろ?」

太陽「バロ!何言うんだ!関係ないだろ?」

バロ「うるせえよ。今は俺が隊長なんだ!」

   太陽の馬のお尻に刀を振り下ろすバロ。馬がいななきを上げて暴れる。太陽が振り落とされ、林の奥に転がる。

バロ「まずい!おい、太陽!テヤン!」

   馬で林に向かい走るバロ。馬賊Aがその前に馬で立ちはだかる。雨が降る。

馬賊A「バロ、警察が来たぞ。逃げるぞ!」

バロ「テヤンが馬から落ちて林に!」

馬賊A「今探してたら共倒れだ!行こう!」

バロ「だめだ、探す!統領に何て言うんだ」

馬賊A「隊長なら皆の事考えろ!急げ!」

   馬賊Aがバロの馬の尻を叩き、勢いよく走りだす。振り返りながら、心配そうな顔のバロ。泥水を上げ逃げる馬賊。

バロ「テヤン・・すまん・・」

走り出す海田の馬賊たち。


   静まり帰った村。人々の死体が雨に打たれる。警官の制服の城田実(25)と警官達が立ち尽くす。

城田「誰がこんなひどいことを・・」

遺体を運ぶ、人夫を見ながらつぶやく。