恋バナ~完 | ホストって何?美味しいの?

ホストって何?美味しいの?

貴方に使った時間。貴方に使ったお金。どれも後悔したくない。

約束の日になった。


私は会社を少し早めに出た。


久しぶりに夕暮れ頃に会社を出たので


なんだか凄く新鮮な気分になった。





池袋駅へ着くと、奇特な紳士からラインが届く←名前付けてやれよっwww



僕、少し早めに着いちゃいました。ゆっくりでかまわないので気をつけて来てください。



いやいや・・・私も早過ぎかなって思ってる位なんだから・・・一体何分前に来たんだろ?



私ももうすぐ着きます。暑いですよね。ごめんなさい。



待ち合わせ場所へ急ぐ。


すると、そこには飲み会の時はラフだったのに、スーツ姿の奇特な紳士が立っていた。


(婆・・・スーツ男子、結構萌えるんですwww)



「あっ!いちさん!こっちです!」


「お待たせしてすみません」


「いえいえ。大丈夫ですよ。」


「じゃあ行きましょうか?あっ、かばん重たそうですね?僕持ちましょうか?」


「いやいや。大丈夫ですよ。本当に大丈夫です」



歌舞伎町のホスト以外に自分の荷物持ってもらうなんて、罰が当たるわwww



そして、彼がお勧めだと連れて行ってくれたお店が・・・。


実は、過去に来たことがあったお店だったwww



やばい・・・。知らん振りしよ



「ここなんですよ。僕のお勧めのお店。なんでも美味しいんですよ」


「そうなんですかぁ~楽しみです」←



店内に入るとスタッフさんがやってきた。


「ご予約のお客様ですね」


「はい。そうです。」


「お待ちいたしておりました」



婆、びっくり。予約してくれてたんだ←感激




1番奥の静かな席に案内された。



「少しだけお酒飲みましょうか?」


「そうですね」




宴とは違う妙な緊張感の中、食事会は始まった。


お互いにお互いの自己紹介的な事から話し始めた。


ちなみに彼のスペック



年齢アラフォー


WEBデザイナー


高級住宅地に両親と同居


長男


犬大好き


彼女居ない歴・・・結構


結婚願望あり


夏休みは家族で軽井沢の別荘に行っちゃう←


身長170←



こんな感じの彼ですが・・・。


ひとつ、大変な問題が・・・。



趣味はなんですか?



良くある質問ですよね?でも・・・彼の場合、見た目で分かってしまうんです。


趣味は・・・



「身体を鍛える事です!」どやっ!





そう・・・物凄いマッチョなんですwwww



格闘技やってるっしょ??ねえ?腕触っていい???←過去に絶対言われてるはずw


もう。。。ワイシャツはち切れないの?って感じですよ。




婆・・・苦手ぇ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



散々、友人達に、ホストばっか見てないで現実見ろ!と怒られ続けたので


もう一回位お会いしようと思って来てみたんだけど・・・。



やっぱり・・・。苦手ぇ


線のほっそい男子のほうが好物なもので・・・。


本当に最低な奴だって分かってます←


苦手とか言ってんじゃねえってのも分かってます。


でも・・・どうしても腕に目が行ってしまってぇ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。




ただ・・。大事なのは、別に付き合ってくれって言われてるわけじゃない。


食事に行こうって誘われただけだ。


じゃあ、別にタイプ云々関係ないだろ!そうだろ!クソ婆!!



そう思って・・・がぶ飲みしちゃいました(o^-')b



結果・・・酔ったwww



奇特な紳士はお店を出て、また紳士的な事を言った。



「いちさん。タクシーで送りますよ。少し酔ってるみたいなので心配ですから」


えっ???新宿に連れて行かれたら困るんだけど・・・(自業自得)



あっ!!ひらめいた←ひらめくなっ!



「本当ですかぁ?じゃあお言葉に甘えていいですか?」


「はいっ!一緒に帰りましょう!」


「歌舞伎町の入り口でかまわないので。靖国通りで下ろしてください」


「わかりました。」



婆も酔いが回ってたのもあって、さして腕の太さが気にならなくなっていた。


タクシーの中で、その腕にもたれて「飲みすぎちゃった♪きもちわる~い♪」


なんて陽気にはしゃいでいたw



歌舞伎町の入り口にタクシーが止まった。


奇特な紳士は外に出て見送ってくれた。


「いちさん。本当に自宅前じゃなくて大丈夫ですか?」


「はい。大丈夫です。ごめんなさい。送って頂いちゃって。しかも酔ってしまって・・・」


「全然ですよ。僕も楽しかったですから。また良かったら、今度は新宿で食事でもしましょう」


「そうですね。また誘ってください」


紳士を乗せたタクシーは走り去って行った。




次の瞬間・・・


婆は、狂った行動を取った。



まず、上司に電話をした。


「あっ!お疲れ様です。明日休む~」


「はっ?なんで?」


「飲みすぎた~」


「馬鹿でしょ?www了解。じゃあ土曜は出てね」


「はいっ!了解!」


「なんか引き継ぎある?」


「いや。大丈夫。電話はしておくから」


「OK~じゃあ、さらに飲みすぎないようにwwww」




電話を切った瞬間・・・・・・・。



「フミヤぁ~。酔っちゃったんだけどぉ。迎えにきてぇ」


「いっちゃ~ん。遅かったじゃ~ん。何処行けばいい???」



この日も・・・。


結局翌日の朝まで、フミヤと飲み散らしたホス狂の恋バナでした。(´д`lll)








あんたっ!!しばらく幸せ来ないよっ









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