ナイキンマンが現れた

突然 小走りで内勤さんが現れた

「お客様！あまり。。。その。。。若い子じゃないほうが良いですか？」

りんちゃんが言った

「あったりまえだろっ！酒の味もわかんねぇのと何喋ろってんだよ！」

りんちゃんっ！ナイスファイトっ！

心の中の拍手喝采は

りんちゃんに届いただろうか？

かしこまりました

と内勤さんが早々に切り上げて行った

「りんちゃん♥️ありがとう」

言いながら振り向いたら

厚化粧ホストとイチャイチャキャッキャしてるーっ！

って！おいっ！笑っ

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そっと聞いてみた。

隣で 厚化粧ホストと

きゃあきゃあやってるりんちゃんに

そっと聞いてみた

「ねぇりんちゃん 18歳とか着いちゃったんだけども 何話せばいいの？」

「えーーーっ！マジ？笑

歴史の話でもしとけばいんじゃね？笑」

って おいっ！

りんちゃん雑過ぎるだろ笑っ

18歳をもて余してる婆さんの為に

りんちゃんは厚化粧ホストに言ってくれた。

「おいっ！お子様さげろっ！」

やっぱり 今夜もりんちゃんが一番男前だった

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あ！僕18歳なんで！

婆さんはビックリした。

なに？18歳ってなに？

なんでここに居るの？

ねぇ？何しに来てんの？

バカなの？なんなの？←

知らなかった。。。

近頃 低年齢化してるなんて

知らなかった。。。

むしろ 脳天ぶち抜かれた

ねぇ。ショタにならないといけない系？

ホストは王子様じゃ無かったの？

ねぇーーーっ！

だれかぁーーっ！正解教えてよっ！！！

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苦痛なり

今宵のテーマはあくまでも

ハンサム

一択だと言ったつもりだった。

そしてよりにもよって

りんちゃんの言う優しい人枠でも無さそうだ。

しばらく

拷問を受けている気がした。

それっぽく楽しんでる風に見せてみるが

まったくつまらん。

帰りたくなっちゃったなぁ。。。

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来る？ねぇ？ハンサム来る？てかいるの？←

とりあえず 

荒ぶってる気持ちを押さえる

とりあえず 

割りとどーでもいー真剣佑の話をする

しばらくすると

「いらっしゃいませ」

二人のメンズが座る

こんばんは。

と一応挨拶をするが

ハンサム 遠っ

婆さんは くそ生意気にそんな風に思ってしまう。

いやいや

待て待て！生意気では無い

事実だ！

いや！ひとまず落ち着け ばあさんよ

ここはひょっとしたら

りんちゃんリクエストの【優しい人枠】かも知れない！

うん！そうだっ！

きっとそうだっ！

私の知る所の イケメン枠にも ハンサム枠にも

果てしなく遠いぞ！

だから落ち着いて話をしろっ！

心の中での葛藤は 続くのであった

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ハンサムの定義

とりあえず 

内勤さんがどんなハンサムをつけるのか

ドキドキしてた。

りんちゃんが言った

「ねぇ？いっちゃん。ハンサムとイケメンは違うの？」

げぇぇぇぇーーーっ！

全然ちがうってば！

むしろ 地球人と宇宙人位の違いがあるわよ！

ハンサムはイケメンのカテゴリーに入れるけど

イケメンはハンサムのカテゴリーにはほぼ入れませんがな

などと ホストクラブで力説するわけ

りんちゃん相手に熱く語るわけ

「んで？いっちゃんのハンサム例えば？」

【えっ？真剣佑だけど？】

真顔で言ったら

りんちゃんが

ちょびっとだけお尻ずらして離れたのは

なんでだったんだろ？笑

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知らなかった

内勤さんが聞いてきた

「どんな感じの人がいいですか？」

りんちゃんが言った

「優しい人がいいです♥️」

いち婆が言った

「ハンサムをください！！」←前のめり

一瞬 怯んだ内勤さんを 見逃さない

「かしこまりました。少々お待ち下さい」

おいおいっ

なんだ？この店にはハンサム居るんか？

お前らぁ

ホントに居るんだろぉなぁ

ハンサム

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高ぶってみた

何言ってるのか

イマイチ分からない滑舌ホストくんが

席に案内してくれた

一番奥の フロアが見渡せる席だった

内勤さんが来てシステムを説明してくれる。

初回が久方ぶりの いち婆は

前のめり気味に聞き入る

高ぶってる。

むしろ 荒ぶってたかも知れない笑

一通り説明を聞いたが

あんまり分からん←

なので りんちゃんに任せる事にした

ねぇ？いっちゃん

聞いてたよね？ねぇ？前のめりの意味ーw

だってさぁ。

なんだか 高まっちゃったんだもんねぇ

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婆ぁ。。。とりあえず落ち着いて行こうぜ

余韻に浸る時間なんて

週末の歌舞伎町には無いんだった

そうだった←

お目当てのお店の前に立つ

久方ぶりの空気に 既に飲まれそうになる。

ドキドキが止まらないっ

扉が開いた

「いらっしゃいませぇぇぇ」

独特のイントネーションと

爆音で流れる音楽が出迎える。

愛想が良いのか悪いのか分からない内勤がいる。

キャッシャーの前に立って

とりあえず儀式を済ませる

奥から来た

愛想がよさそうなホストが言った

「こちゅらへ どうじょぉーーーーっ」

りんちゃんが耳打ちした

えっ？今なんだって？

カオスな夜の始まりを感じた

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遠くに見えた気がする

りんちゃんにせっつかれて

足早になる。

あっ！そいや 転んだなここ

そんな どうでも良い事を思い出すと

なんだか にやける。

少し離れたところに フミヤの店が見える

あれ？あんなに遠かったっけ？

あれ？あんなに薄暗かったっけ？

時間の経過は 時に残酷だと知った

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