氷る指 | + イ チ ゴ ノ ウ タ +

+ イ チ ゴ ノ ウ タ +

+イチゴ+が徒然なるままに詠ったウタ。詩、短歌ナドナド。。。

冷凍庫から 氷をグラスに入れるとき、

私は何故かひとつだけ取りこぼし 床に転がす。


それは毎回のことで

小さなため息をついて、キッチンのシンクに投げ込む。


床に転がった氷を眺めて 手が止まる

けれど

そこにたいした意味もなく


ざくざくとグラスを埋め

ミネラルウォーターを注ぐ。


汗をかくグラスは ほんのりと水色のグラデーションがかかっている


私は 相変わらずひとり で、

グラスを満たすミネラルウォーターを灰皿の横に並べている。


てのひらから落ちた氷は

シンクの中で ゆっくりと融けてゆく。