育児は大変だ


子が寝静まった深夜が

やっと一息つける時間


仕事がない分

寝れる時間まで寝たい



時刻は4時前だ

朝寝続けるために

寝る前に夫がゴミを出しに行ってくれる


ありがたい、ゴミ出しをお願いする

私は寝るために先に布団に入らせていただく


夫が玄関を出て

家のすぐ前のゴミ置き場に出しにいく


出しに行って5分は経っただろうか

帰ってこないということは

すぐ近くのコンビニに行ったということだ



ガチャ



鍵が開く音

コンビニから帰ってきたことを

静かな家に響く音で寝室から察する



そろりそろりの足音と

バフっとソファーに腰掛ける音

続くはプシュッと炭酸をあける音だ



子を起こさないように

静かに寝室からリビングに顔だけだして覗く




びっくりして驚く夫


「何を買ってきたの?」

そう尋ねる



「びっくりした…ホラーだよ」

寝室から顔だけ出す私に驚く夫

驚きながらも商品を見せてくれる



トッポのお菓子

おにぎり

三ツ矢サイダーだ



その中ならおにぎりが一口食べたい



おいでと手招きされてソファーへむかう




「ツナマヨおにぎりだ」



おにぎりは一個しかない

なんで2個買ってきてくれなかったのか

夫をせめる


買う時に

お腹空いてるかな?

2人分買っていこうかなとか思ってくれてもいい


さも当然今食べると思い

おにぎりをむく



「明日の朝ごはんかもしれないよ?」



時は遅い

もうおにぎりは開けられている




「いいよ、一口たべて」


お金も払ってない

おにぎりを買ってきてもらった分際で

一口目をすすめる



「どうぞたべてください」

優しい夫は食べたいならどうぞと言ってくれる


「ううん、先に一口目食べていいよ」



私も譲らず食べていいよと伝える




「…一口目はツナマヨに到達しない

一口目をあげるという優しさに見せかけて

この子…!!」


私の欲深さに気づく夫



笑いが止まらない



そうだ、その通り

二口目でツナマヨを

がっつりいただこうという魂胆だったのだ




あー面白い

笑いすぎて

子が起きてしまう


2人で笑う


しっかり真ん中でおにぎりを割ってくれる夫



一緒に半分こ食べる深夜のツナマヨ




あー面白かった


具がギリギリまで入ってるおにぎりをだしてほしい

まさに一口目からのおにぎりを