きものファンを称することにいたしました私めでございますが、
諸事情により、誂えるということは、なかなか。。。
非常に残念なことではございますが、
もしかしたら、今後もないのかもしれません。
どこぞの素敵なお方がお誂えになった素晴らしいおきものが、
めぐりめぐって私めの手元に届きましたら、
大切に着させていただきます。
あぁ、なんたる幸せ。
というわけで、ネットオークション経由で私のところへ来てくれたのが、
この、素敵な総絞りのおきもの

茶色のようなオレンジのような色も好きだし、柄も好き。
画像で見た時よりもすてき~

と、幸せな気持ちになって、広げて見ておりましたところ。
指先に、ポツンと小さな硬いものの手触りが。
ん

拡大。これは、、、?
マチ針が、上前の下方、つまり着用の際膝のあたりにくるところに
最近、なにか直したのかな?
と周辺の縫い目を調べてみたけれど、お直しのあとはなく。
キレイな縫い目が続いています。
少々のいたみあり、とうかがっていた胴裏には
背中部分に汗じみがあり、手触りもザラザラ。
・・・おそらくこのまま着てらっしゃったのね、、、。
確かに上前だし、身体に刺さるリスクは大きくはないのかも

いやでも知っていて着るのはムリ

正座した時なんかに膝にぶっ刺さりそう

コワイよー
元持ち主様へ連絡をしましたところ、
案の定、気付かずに着用されていた

そうで、
返金いただけるけれど、返品は不要だから処分してください、
とのこと。
承知しました、と返事をして、取引終了。
でもね、絞り好きの私が、こんな素敵なおきもの、処分できるわけありません。
予算はオーバーするけれど、胴裏交換に出して、
ついでにマチ針も出してもらおう

と考えました。
で、お世話になっているお手入れ店に料金をうかがったらですね、
胴裏を交換する際は洗い張りとセットでするから、だいたい3.5万円くらい
と、おっしゃるのですよ。
・・・格安ですよね

お安いのは存じ上げておりますわ。
だからこそ、お世話になっているのですし。
しかしながら、諸事情により、頼むのは諦めました

そして仕方なく、自ら手術の執刀におよぶことに。
何を隠そう、私、こういうのはとっても苦手。
不器用なのもあるのだけれど、なんというか、
’よくわからないこと’をやるのが嫌い。
ちょっと開いて、また縫い合わせる、たったそれだけのことなのですがねぇ。
おそらく、クリエイティビティが著しく欠けているのですわ。
でも、予算はもっと欠けておりますので、ここは致し方ございません。
周辺の糸を切って、ぶっ刺さっているマチ針を取り出しましてございます。
縫い糸をキレイに処理するのは諦めました。見えないし

右の画像で、取り出したマチ針の少し左下の胴裏に
それまであったマチ針の頭のあとがうっすら残っているの、お分かりでしょうか

このおきものは、このマチ針を取り出して欲しくて、私のところへ来てくれたのかなぁ

あんまりないことなのだろうとは思いますが、、、
まぁ、こういうこともあるのね、という例としてご紹介いたしました。
「検針済み」の表示が、いかにありがたいことだったか気付かされる出来事でございました。
みなさまも、どうぞお気を付けくださいませ。