どれも大切すぎる。
345#3
あなたは自分の見ている世界を
真に望んではいない。
その世界は時間が始まって以来、
あなたを失望させ続けてきたからである。
あなたが建てた家々が
あなたを守ってくれた試しはない。
あなたが敷いた道は、
あなたをどこにも導かなかった。
また、あなたが築いた都市は、
滅びをもたらす時間の襲撃に
耐え抜くことはできなかった。
あなたが作り出したもので、
死の刻印が押されていないものは何もない。
それを大切にするのはやめなさい。
あなたがそれを作り出したとはいえ、
それは古びてくたびれており、
今にも塵にに帰ろうとしているからである。
痛みの疼いているこの世界には、
生ける世界に触れるだけの力は全くない。
あなたはその力をそれに与えることはできない。
だから、あなたは悲しみのうちに
その世界に背を向けるが
そこから離れて別の世界へと通じる道を、
その中に見つけることはできない。
