中2の冬、

 私は思い切った決断をしました。

 

 ニュージーランドから日本にホームステイに来る女子高生を受け入れることにしたのです。

 

 ホームステイと言っても、

 ニュージーランドの高校の冬休みを利用したもので、

 12月半ばから約1ヶ月間だけの短い滞在です。

 

 息子くんは不登校のまま。

 姉は部活動で忙しく、

 弟や妹はまだ幼く、

 母としては、

 毎日の生活を回していくだけで精一杯の状態でした。


 でも、

 何とか現状を打開したい。

 息子くんが外に出ないのなら、来てもらえば良い。

 吉と出るか

 凶と出るかわからないけれど、

 良い変化をもたらす可能性があるならやってみようと思い、受け入れを決めました。


 やってきたニュージーランドの女子高生は、

 まぁそれはそれは、

 元気で明るくて

 物おじせず、

 しかもよく食べる(笑)


 幼い妹弟とよく遊び、

 息子くんともコミュニケーションを取ろうと努力してくれました。


 なぜ彼は寝てばかりいるのか?

 なぜ日本の学校はまだ冬休みではないのに、

 彼だけ学校に行かないのか?

 なぜ彼だけ食事の時に出てこないことがあるのか?


 不思議に思ったことを、

 ド直球で私に質問してきます。

 正直、困りました(笑)


 「あの子は少し体が弱いのよ」

 そう言ってごまかしました。


 年末年始、

 イオンモールに言ったり、

 イルミネーションや大仏を見に行ったり、

 祖父母の家に泊まりに行ったり、

 ボーリングをしたり、

 大してお金はかけられないけれど、

 ニュージーランドの女子高生が楽しめるよう、

 あちこち出かけました。

 

 なんと!

 息子くんも一緒に出かけることができたのです😭


 ごくたまに登校する以外、

 1年半以上、

 外出していなかった息子くん。

 

 家ではいつも、

 パジャマがわりのスウェットで過ごしていました。

 

 成長期の最中、

 引きこもっている間に、

 体が大きくなっていて

 サイズの合う外出着がありませんでした。

 仕方なくジャージで出かけました。

 月日の経過を感じ、

 胸が痛かったです😢


 ともかく!

 我が家を訪れた

 ニュージーランドの黒船は、

 素晴らしい変化をもたらしてくれました。


 不登校くんが普通に学校に行くようになったのは、

 黒船が去ってから、

 さらに約2年が経ったあとでした。


 でも、

 学校に行けなくても、

 英語に興味を持って、

 洋画や洋楽を楽しむようになりました。


 私は今でも、

 あの時の、

 元気いっぱいのニュージーランドの女子高生に感謝しています。


 今彼女は、

 ニュージーランドで看護師をしているそうです。

 彼女にピッタリの仕事だと思います😊


 そして

 今は社会人になっている息子くんは、

 英語を使う仕事をしています。


 もちろん当時は、

 息子くんが学校に行けるようになる未来は見えていませんでした。


 次回から、

 その後のことを書いていきますねウインク