野菊が咲く時分になると
どうも思い出されてなりません。
半世紀以上の過ぎ去った遠い昔のことですが、
楽しくもあり、悲しくもあった日のことが
つい昨日のことのように
私の心によみがえってくるのです。
私、子供のときから野菊が好きなの。
僕だって大好きさ。
野菊の生まれ変わりじゃないかと思うくらいよ。
そんなに好きなの。
どうりで、民さんは野菊のような人だ。
野菊のよう、私が、どうして。
どうしてって、僕がそう決めたんだ。
民さんは野菊のような人だ。
僕は野菊が大好きだ。
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