壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/12 23:17:10 ID:0eXDnyy4<>
ただいま~
276<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/12 23:18:51 ID:GNWQ7yw0<>
おかえりんこ(・∀・)
277<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/12 23:21:47 ID:X0RWh3Er<>
おかえり!
色々wktkだよ!
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/12 23:23:40 ID:0eXDnyy4<>
>>271
イケメンとかそういう意味では決してありませぬ。
>>272
なにをためすというのか(^-^;
>>273 >>274
もはやそんな余裕は将介にはなかったのであった。
>>276
ただいにゃんこ(=^・・^)ノ
>>277
今回はホントに濃かったです…
しかも今日更に追加されました(^-^;
先に言っておくけど、エロスはないよ!w
280<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<><>09/03/12 23:27:17 ID:ecbIr8rt<>
おかえりー
楽しみにしてたぜ。
さてゆっくりと聞かせてもらおうじゃないか
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/12 23:30:35 ID:0eXDnyy4<>
>>280
ただいまーノ
お待たせしました。
ではそろそろ昨日から今日までの報告を
いってみたいと思います。
282<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/12 23:30:41 ID:PaAXuIad<>
おかえり! お疲れ様
283<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/12 23:35:16 ID:oLXmXvwj<>
壱太おかえり!
報告楽しみだぜ!
284<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/12 23:37:20 ID:zeU8REw8<>
待ってたよ~
ホントにホントに待ってたよ~
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/12 23:43:06 ID:0eXDnyy4<>
『春の嵐・編』
「春実さんは、昼頃に新幹線の駅に着く」と前々から聞いていたので、
俺と夏実と将介は、駅まで迎えに行くことにした。
まずは街の駅まで電車で移動する。
俺と夏実は隣同士、その対面に将介が座っていた。
壱「何飲んでんの?」
夏「ザ・ロイヤル。寺田が生意気なやつw」
壱「あー、あのCMのか。気になってたw 一口ちょうだい。」
夏「うい」
夏実が直接、俺の口にペットボトルを運んだ。
壱「リプトンの味がする。」
夏「リプトンだもんw」
壱「あ、そうなんだw」
そんな程度のことで俺たちはケラケラ笑っていた。
将「……なんか、いつになく仲良くないか、お前ら?」
訝しがって将介が言う。
夏「別にフツーだよ。ねー?」
壱「うん、フツーだ。」
将「そうかぁ? なんか画面に花畑が見えるンだけど。」
お花畑って、いつの時代の描写だよw
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/12 23:57:18 ID:0eXDnyy4<>
すぐに駅に着き、俺たちは新幹線の改札の方へ移動した。
将「何分着だ?」
夏「えーと、ちょっと前にもう着いてるはずだけど……あ!」
突然、夏実が大きく手を振り出した。
見ると、改札の向こうで夏実に応えて手を降っている女性がいる。
春「夏ーー!」
夏「春ちゃん!!」
女性が改札口から出ると、夏実は走っていって、抱きついた。
夏「春ちゃん、ひさしぶりー!会いたかったよぅ」
春「よしよし、夏は相変らず可愛いなぁw」
夏実の頭を撫でるその女性は、春実さんに違いなかった。
それにしても。
俺は写真とは比べ物にならない、現実の春実さんの綺麗さに、驚いていた。
背は、夏実より7,8cmは高そうだ。ヒールもあるので、更に高く見える。
細く長く伸びた足は、パンツルックがよく似合う。
髪は染めているが派手すぎないシックな色合いで、背の中ほどまであり、軽く巻いている。
顔は夏実に似ているが、メイクのせいか、よりキリっとしていて、可愛いというより美人だ。
それもただの美人じゃない。相当な美人だ。
夏実が、春実さんはモテると言っていた意味がわかる。
俺の中でも、今迄会った事のある誰よりも綺麗だと思った。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 00:05:52 ID:eD8dG/k5<>
春「君が夏実の彼氏?」
俺があんまりマジマジ見過ぎていたためか、
春実さんは夏実を撫でながら、俺に問いかけてきた。
壱「初めまして、市田壱太です。よろしくお願いします、お姉さん。」
俺はペコリと頭を下げた。
春「お姉さんだってw いいよ、堅くならなくて。春でいいよw」
春実さんは笑いながらも、俺の事を値踏みするようにじっと見た。
春「ふーんw」
壱「……?」
そして、春実さんは夏実に向き直る。
春「あんた、顔で選んだでしょw」
夏「違うよ!//」
夏実は両手を振って否定した。
春「だって、あんたの好みにどストライクじゃないww」
夏「そ、そりゃ入りは見た目からだったけど//、好きになったのは中身だってば//」
真っ赤になる夏実。
傍で聞いてる俺も照れるぜ。
春「ふふ、まあいいわ。中身はおいおい分かっていくだろうしw」
春実さんは意味深な笑顔を見せた。
288<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 00:09:15 ID:gHjviWVK<>
仲良し姉妹いいなぁ~(*´∀`*)
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 00:13:31 ID:eD8dG/k5<>
将「よー春、元気だったか?w」
今まで黙ってやりとりを見ていた将介が、春実さんに声をかける。
と、
バシッ!!
将「いてぇ!」
春「誰を呼び捨てにしてんだっ!」
見事なスナップの平手ですね(^^;
将「さっき春でいいっていったじゃんか。」
春「あのねぇ、壱太君は可愛い妹の彼氏よ?言わば身内でしょ。対してあんたは、あくまでも近所の悪ガキにすぎないんだからww」
将「ひでぇー」
春「なーにが酷いもんか。大体将介は、年上を敬う心ってものが足りないのよ。ね、夏?」
夏「ういw」
この姉妹が揃ってしまえば、
将介が太刀打ちできるはずもなく。
将「……すみませんでした。」
春「わかればよしw」
わずか数分で、春実さんの人となりが大分見えてしまったぞ(^^;
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 00:22:27 ID:eD8dG/k5<>
俺達はその後、駅近くの食べ物屋で昼飯を取り、
春実さんの為に近場の観光名所的なものを回ることにした。
春「やっぱりウチらの地元とは比べ物になんないくらい都会だね~」
歩きながら建物を見上げ、春実さんはそんなことを言った。
将「よく言うよ、自分の方がよっぽど都会に住んでるクセに。」
春「そりゃー私は都会的な女だものw あんたたちが住むには、っていう意味よw」
夏「まーそうかもね。」
俺達の地元は、ドがつく田舎だ。
俺は地元も嫌いじゃないけど、この街も好きだ。
夕方まで観光を楽しんだ後、
春「ねー、夏たちが通ってる大学が見たいw」
夏「いいよ、行こうw」
大学に行くことになった。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 00:36:20 ID:eD8dG/k5<>
電車で移動し、大学に行くと、春休みのせいか人影はまばらだった。
それでも、春実さんは感心したように歩き回った。
春「すごーい、広いんだね大学って!」
壱「一人で歩いてたら、初めのうちは迷いますよw」
春「そっかあ。楽しそうだね大学生w」
春実さんは専門学校卒だ。
ちょっと大学生活というものに憧れもあるのかもしれない。
将「あれ、軽山だ。」
将介が、前方から歩いてくる軽山を見つける。
将「軽山、なにしてんだ?」
軽「何って、練習だよ練習。もうすぐ新入生も入ってくるしなw」
軽山は担いでいるギターケースを見せながら言った。
夏「軽山君ってちゃんとサークルやってたんだねw」
軽「あ、夏実ちゃん久しぶり……!?」
途端、軽山の動きが止まった。
夏実の後ろにいた春実さんの姿に目を奪われたからだ。
軽「将介、こちらの方は??」
将「夏実の姉ちゃんだよ。」
春「はじめまして、春実と申します。いつも妹がお世話になっております。」
春実さんはニッコリ微笑んで、お辞儀をした。
軽「いいええ、こちらこそっ」
軽山の挙動不審は見ているこっちが面白かった。
夏「じゃ、あたしたちもう行くからっ。軽山君、またね!」
春「御機嫌ようw」
軽「あ、はい、おたっしゃで!」
春実さんは夏実に引っ張られるようにしていき、
俺と将介は後に続いた。
一人残った軽山は、ぽつんとこっちを見ていた。
292<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 00:39:26 ID:MH4fC22a<>
おたっしゃでwwwwwワロスwwwww
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 00:47:06 ID:eD8dG/k5<>
将「出たな必殺猫かぶりw 変わってないなー」
将介が呆れたように言う。
春「あら、悪い印象もたれるよりいいじゃないw」
夏「あたしは恥ずかしいよ~、本性知ってるだけに。」
春「まだまだ甘いわね、夏はw」
怖いなぁ、女の人って(^-^;
壱「……俺の前では普通でいいんですか?」
春「あらだって、身内に気を使ってたら疲れるじゃないw」
春実さんはあっけらかんとした表情で言った。
身内と言ってもらえるのは嬉しいけど。
将「いや壱太、春姉の本気モードはまだまだこれからだぜ?」
春「はい余計なこと言わなーい!」
将介は再び見事なスナップではたかれた。
将「いてぇ」
夏「春ちゃん、夕飯どうする?」
痛がる将介を完全放置で、夏実が聞く。
春「私、久々になっちんの手料理が食べた~いww」
夏「ま、いいけど。まだ料理覚えてないの?」
春「カレーできるようになったw」
どうも、春実さんは料理が苦手なようだ。
俺は春実さんも上手いイメージがあったから、意外だった。
夏「じゃ、スーパーで買出ししてあたしんちに帰ろう。」
全「賛成~」
ここから、家飲み大会が始るのだ。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 00:54:31 ID:eD8dG/k5<>
夏実んちに帰ると、夏実は早速台所に立ち、
簡単なおつまみ系のものを何品か次々と作った。
春「わー、夏実の中華スープ久しぶり~ww」
将「野菜炒めも美味いですな。」
俺はちょっと手伝っていたが、戦力外組は
テーブルに出たものから勝手に食べはじめていた。
夏「ちょっとは待ちなさーい!」
春「そうよ将介、待ちなさい!」
将「俺だけかよ!?」
こんな調子が、子供の頃から続いていたんだろうなぁ。
ある程度料理が落ち着くと、夏実もテーブルに着き、
乾杯となった。
春「それでは再会と新たな出会いを祝して、乾杯!」
全「かんぱーい!」
春実さんの音頭で、飲み会は幕を開けた。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 01:10:17 ID:eD8dG/k5<>
春「それにしても夏に彼氏が出来るとはねぇ…あんな小さかったのにw」
春実さんが感慨深げに言う。
夏「あたしだって、もうおっきくなったんだよ。」
春「一部は小さいままですがw」
ちなみに、春実さんは程よく大きさがあります。
夏「わーん、壱ィ、侮辱されたー」
壱「よしよしw」
夏実が泣きついてきたので頭を撫でてやる。
将「夏実、なんかもう酔ってないか?」
春「一緒に飲んだこと無かったけど、やっぱ弱かったのねw」
春実さんはケロリとして缶ビールを飲んでいる。
結構強い方なのだろう。
春「壱太君や将介は飲める方?」
将「俺はほどほどかな。」
壱「俺も強いってほどではないです。好きだけどw」
春「お酒好きw 私もw」
春実さんは缶を飲み干して、冷蔵庫に向う。
春「あれ、もうないよ、夏ぅー」
夏「ひゃしてるのはもう終わったよーw」
すっかりご機嫌な夏実を見て、春実さんも呆れ顔だ。
春「しっかたない、買出し行って来るか。壱太君、荷物持ち手伝ってくれる?」
壱「あ、はい!」
急なご指名に、慌てて立ち上がる。
将「あ、荷物持ちなら俺がいくよ。」
春「ふっふっふ、将介にはもっと過酷な仕事があるのよw」
春実さんは冷蔵庫に入ってなかった買い置きの缶チューハイを取り出すと、
ボールにいれ、水と氷と塩を入れた。
将「なんだ、これ?」
春「この缶をこうやって回転させるの。そうしたら、冷えるから。」
春実さんは、缶を右手で回してみせた。
将「これいつまで回さないといけないんだ??」
春「私たちが戻るまでよw よろしく~。あ、夏は大人しく待ってんのよ?」
夏「あいあーいw」
文句言いたげな将介と手を振る夏実を残し、
俺と春実さんは買出しに出かけた。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 01:28:04 ID:eD8dG/k5<>
コンビニは夏実のマンションのすぐ近くだが、
春実さんはその前を通りすぎる。
壱「あれ、コンビニ行かないんですか?」
春「少し、酔い覚ましに歩こう?」
春実さんは笑って言った。俺はその後に続く。
春「夜なのに明るいなーと思ったら、お月様が大きいね。」
壱「ほんとですね。満月かな?」
春「そーかもねw」
月の明りは好きだ。なんだか心が落ち着く。
春「壱太君、今日は君に会えて良かったよ。」
春実さんは突然、そんなことを言い出した。
壱「どういう意味ですかw」
春「そのまんまの意味よw 一日一緒にいて分かった気がする。夏実が君を好きになったわけ。」
春実さんは歩きながら話し続ける。
春「君って、どこか懐かしさを感じるコなんだよね。」
壱「懐かしさ?」
春「そう。泣き虫の夏や、甘えたの将介が、仮にも親元離れてしっかりやってられるのは、君がいるからだと思う。」
そんなこと言われても、ピンと来ないなぁ。
春「夏実はさ、私が甘やかし過ぎたせいか、意地っ張りでわがままなとこがあるんだよね。基本素直なのに。」
壱「ああw」
春「わかる?w それで、努力らしい努力もしたことないまま、高校まで行って、部活もせずにいて。でも可愛いから回りもあのこに甘いのよね。」
まあ、苦労知らずだったのかもしれない。
春「それが、大学受験の為に毎日遅くまで勉強してるって聞いたときは、ホントに驚いたわよw」
春実さんは振り返って、驚いた表情をしてみせた。
春「あげく、国立大にまで受かったんだもんねぇ。思えば、あのコの人生で最大の努力だったはずよ。」
壱「まあ、受験は俺にとっても最大でしたけどw」
春「誰でもそうかもしんないけど、普段努力したことないあのコにとっては、もっとすごい意味があったのよ。努力した理由。それが、壱太君。」
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 01:37:12 ID:eD8dG/k5<>
壱「俺すか?」
春「そういうこと。夏は私にとって宝物だったけど、君はあっさりと私を超えちゃったのね。」
春実さんは、冗談っぽく軽く睨んでみせた。
春「妬けるわぁw」
壱「いや立ち位置が違うだけで、春さんだって唯一無二の宝物ですよw」
春「ふふ、ありがとう。」
そこで春実さんは立ち止まる。
春「壱太君。」
壱「はい。」
春「ふつつかな妹ではありますが、夏実をどうぞよろしくね。それが、言いたかったのw」
壱「もちろんです。こちらこそ、よろしくお願いします。」
春「はーいw」
春実さんは、再び正面を見て、歩き出した。俺も隣で歩く。
壱「春さん、俺も聞きたいことがありました。」
春「はいはい、なんでしょう?w」
壱「………将介のことです。」
298<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 01:41:06 ID:cq0AZ6Jt<>
将介の事をここできいたのか
春姉の年齢はもう出ていたのかな、忘れたようなのでスペック教えてwww
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 01:50:10 ID:eD8dG/k5<>
本当は、聞こうかどうか迷った。
本人の知らないところで聞くのもどうかと思った。
しかし、このままだと将介はきっと卒業まで何も言わないだろう。
それでは、間に合わないかもしれないのだ。
だから俺は、あえておせっかいを焼いてみた。
壱「将介、中学の時、春実さんに告白したんですよね?」
春「やだ、将介、そんなことまで言ったの?」
壱「…そのときから、今でも、将介はずっと春さんのことが好きです。」
春「……。」
壱「春さんは、将介のこと、どう思っているんですか?」
それは、一度告白を断った人にするには、ナンセンスな質問かもしれなかった。
それでも、あえて聞かずにはいられなかった。
春「将介は、ね。」
壱「はい。」
春「昔から、甘えん坊でさ、すぐ私にくっついてきた。弟みたいに。」
だから、恋愛感情はない、というのか。
春「……でも中学の頃にはしっかりしてきて、優しいし、根もいい子だし、回りの男どもに比べたらよっぽどいい男だったわよ。」
壱「じゃあなんで、告白を断ったんですか?」
春実さんは、一瞬、躊躇うような顔をした。が、応えてくれた。
春「将介のことは可愛かったけど、それ以上に私は夏実が大切だったの。」
壱「え?」
春「生まれた時からずっと一緒にいた3人。それなのに将介と私が付き合ったら、どうなると思う?」
俺は、その状況を想像してみた。
壱「夏が一人ぼっちになる?」
春「そう。そんなこと、私には耐えられなかった。」
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 01:52:20 ID:eD8dG/k5<>
>>298
23歳です。
俺らが高一のとき、専門の一年生。
俺らが高三のとき、新社会人。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 02:09:35 ID:eD8dG/k5<>
壱「それじゃあ、今なら…」
春「それは、無理w 私、今、好きな人いるもん。」
春実さんはこっちを見て、照れくさそうに言った。
春「職場の先輩なんだけどね。厳しいけど、自分にはもっと厳しい人。独立するのが夢で、私もその夢を手伝いたいって思ってる。」
壱「………。」
春「付き合ってるわけでもなんでもない、片思いなんだけどねw」
俺は、何も言えなくなってしまった。
もし、ひょっとして、俺が中学のときに夏実や将介と出会っていたなら、
将介と春実さんは付き合っていたのだろうか。
そう考えると、やりきれない。
春「ふふ、そんな顔しないのw」
見透かしたように、春実さんは言った。
春「それに、昔告白されたときだって、将介のことは好きだったけど、恋愛感情ではなかったような気がするし。」
壱「そうなんですか?」
春「多分ね、家族みたいなもんなのよw」
壱「……。」
春「もし本気で好きなら、他の事なんか気にせず、付き合うと思わない?」
それは確かにそうだ。
春実さんの中で、将介は夏実に勝てなかった。
つまりは、そこまでの「好き」だったということか。
春「壱太君さぁ…」
壱「はい?」
春「世界で一番好きな女の子って、誰?」
壱「それはもちろん、夏実です。」
即答しながらも、突然なんでこんな質問を、と不思議に思った。
春「じゃあ、二番目は?」
壱「え?」
ますます質問の意図がわからない。
だが、答えはすぐに出た。
壱「二番目とか、ないです。」
俺にとっては、一番の夏実だけでいい。
二番を決めることになんの意味もない。
春「そう言うだろうなー、って思ってたw」
春実さんはちょっとうれしそうに、笑った。
壱「どういう意味の質問ですか?」
春「そのまんま……って、さっきも言ったわねw」
春実さんは今度は可笑しそうに笑うと、
春「さ、そろそろ買い物して帰ろう?チューハイもキンキンだろうしw」
と、早足で歩き出した。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 02:21:04 ID:eD8dG/k5<>
マンションに戻ると、将介はまだチューハイを回していた。
将「遅いーーー!もう指が感覚ねえよ!」
春「ごめんねーw あれ、夏は?」
将「寝ちまったよ。」
見ると、夏実はベッドの上で寝息を立てていた。
一昨日とシーツの柄が違うのは誰にも内緒だw
春「やれやれ…ま、いいか、3人で飲みなおしましょ!」
全「かんぱーい!」
それからは特に深い意味もないような会話を、
飲みながら一時間ほど続けていた。
いつになく将介のテンションは高かったが。
春「…ふぅ、そろそろ私も眠くなっちゃった。」
将「時間も時間だしなぁ。」
春「お風呂も入りたいし、もうお開きにしようか。壱太君も、悪いけど今日は自分ちで寝てくれる?w」
壱「了解ですw」
俺と将介は、自分の家へと帰ることになった。
将「明日、出るの昼前だろ?見送りにいくよ。」
春「とーぜんよ、誰の御帰りだと思ってるの?w」
壱「俺も行きますねw」
春「ありがとw」
俺と将介は春実さんに見送られながら、部屋を出た。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 02:33:20 ID:eD8dG/k5<>
俺と将介は歩きながら家に向っていた。
将介は上機嫌だ。春実さんと飲めたのがうれしかったのだろう。
そんな横顔を見ていると、俺はいてもたってもいられない気持ちになってきた。
壱「………なあ将介。」
将「あん?」
壱「お前、まだ春さんのこと好きか?」
将「な、なんだよ急に。」
将介は慌てた声を上げて立ち止まる。
壱「春さんが好きか?」
俺は、もう一度聞いた。
将介も、真面目な表情になる。
将「……ああ、好きだ。」
壱「でも、一人前になるまで告白しないつもりなんだろ?」
将「少なくとも、就職するまでは、かな。」
壱「その時、春さんに彼氏がいたらどうするんだ?」
将「それは……仕方ないよ。」
その物言いは、俺は気に入らなかった。
将介らしくない気がしたからだ。
壱「仕方ないってなんだ? そんな風に諦められる程度しか好きじゃないのか?」
将「……。」
壱「それで終わっちまって、ホントに納得できるのか?」
将「……。」
壱「今、春さんに彼氏はいない。けど、好きな人はいるって言ってた。」
将「!!」
将介の表情が変わる。
壱「振られるにしろ、後悔のないうちに言ってしまった方がよくないか?」
それは、嘗て俺も通った道だ。
言わずに諦めるくらいなら、あたって砕けてみる方がいい。
その時、後押ししてくれた将介を、今度は俺が押している。
将介は暫く悩んでいたが、
将「…考えさせてくれ…」
一言呟くと、また歩き出した。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 02:35:49 ID:eD8dG/k5<>
今日の投下は、ここまでにさせていただきます。
思ったより長引いてしまった(-_-;)
その翌日にもいろいろあったわけですが、
それはまた次回の報告にさせていただきます。
ホントは一気にいくつもりだったんですけどね(^-^;すみません。
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 02:41:05 ID:eD8dG/k5<>
>>282 >>283 >>284
お待たせしてしまった上に、
最後まで描けなくてすみません(-_-;)
今回ちょっと濃いので、予想以上に時間がかかりました。
読むとなんだかドラマくさい部分もありますが、
誇張は一切しておりませんのであしからずw
>>288
ホントに仲良し姉妹ですね。
夏実は相当甘やかされていたそうですがw
>>292
軽山もテンパって、丁寧語がそれしか出てこなかったと思われw
306<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 02:42:12 ID:D2QesHcV<>
長時間お疲れ様
無理しないでいいからリアル優先でねw
ゆっくり休め~ ノシ
<> 壱太 ◆t57Doxt89Q <><>09/03/13 02:49:56 ID:eD8dG/k5<>
>>306
ありがとうございますw
お言葉に甘えて、
ではないですけどw、今日はそろそろ寝ますね。
また明日!
おやすみなさいzzz
308<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 02:52:03 ID:KMc3tzHp<>
おやすみ~ 明日も待ってま~す
309<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 09:01:29 ID:JFQwFjs+<>
将介の気持ちも分からないでもないんだけどな。
かわいい弟というポジションが嫌だからこそ就職して一人前の漢になってから告白したかったんだろう。
っていうかそうでもしないとフラれるとおもってんだろう。
310<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 09:31:26 ID:wyq+B1/x<>
よく分かる
よく分かるけど、就職しようが何しようが弟的ポジションって簡単には変わらないよね。
よっぽど男を見せる事件があったとか
なんかないとな。
いくら振られようがひたすらアタックし続けるという手もある気がする。
やっぱり少しでも関係を持ち続けることで、
いつも近くにいる存在として意識させるとか。
311<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 10:40:41 ID:KLMBNhMo<>
将介のターンが回って来るには、ちょっとタイミングが悪かったのかもな。
春さん、チャンスをくれるなら、望みはあるかも知れないけど。
頑張って欲しいところ。
312<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 10:52:05 ID:WvOO8RoV<>
報告が全て終わってからにしようかと思ったが、将介に悔いを残さないようにハッパをかけるのはいいと思うが春姉ちゃんに将介の気持ちを壱太が伝える必要性はまるでないな。
将介が壱太にしてくれた第三者としての距離を持ち応援すればいいと思う。
313<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 11:14:28 ID:jwinCwls<>
>>312
必要性も何も、壱太が言いたかったから言っただけだろう?
どういう対応をしようが、どれが正解なんてことは無いんだから壱太の思うようにやれば良い。
314<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 13:49:46 ID:SOgW08XF<>
>>313
将介の就職するまで告白をしないという決意を知った上で壱太から春姉ちゃんに「将介は今もずっと好きです。」なんて言うべき事ではないと思う。
あくまでも俺の個人的な意見だ。
あと個人的には壱太の熱いところは好きだ。
315<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 14:22:53 ID:wZ4CQzrw<>
>>314
言わなくてもやりようがやりようはあったと思うが、将介は既に一度告白してることを考えると
「言うべきない」という程のことじゃない。
将介の場合は、この点で壱太とも夏実とも、ふーちゃんとも地野さんとも決定的に違う。
まあ、これも俺の個人的な意見だ。
316<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 16:31:00 ID:0OhmjHpC<>
春さんとまたしばらく会えなくなるだろうから
将介も何か思い切ったアプローチをすることも考えられるな
317<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 18:55:16 ID:uHLl4lPk<>
昨日の夜から1スレ読み始めて通勤と昼休みつjかって読み倒してやっと追いついた!!w
いっちゃん初めまして!素晴らしい文才に幸せな環境に羨ましさで死にそうですw
これからも楽しみにしてるんで身体に無理しない程度に頑張って!
318<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 19:37:48 ID:QxRiXxqn<>
>>317
お疲れ。
そして俺も追いついた組だぜ。
先月末ぐらいから。
なんだかもういいかんじに進んでいくよな。このスレ。
読んでるほうも楽しいぜw
319<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 19:43:12 ID:nTg9wodE<>
>夏「ういw」
なっちゃんって春日がおきにいり?w
320<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 21:10:36 ID:uHLl4lPk<>
>>318
基本ほのぼの、たまにちょい波乱の組み合わせが絶妙でww
321<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 23:28:07 ID:zqGD402R<>
スタンハンセンのファンかも…
322<> 名無しだけど(´・ω・`)相談に乗るよ<>sage<>09/03/13 23:31:19 ID:uHLl4lPk<>
>>321
酔って甘えながら壱にウエスランラリアットですね。わかります