カッパの国 | 一番星 見っけ!

カッパの国

ベトナムは「カッパの国」である。


カッパといっても、

寿司の握りセット「並」に入っているキュウリの巻物でもないし、

「カッパパー カッーパ キザクラ カッパッパ」でおなじみの黄桜でもない。


「合羽」である。


昨日も書いたが、雨季のベトナムではカッパは必需品だ。


「バイクの国」では「カサ」なんて、何の役にも立たない。

だって、カサさしてたらバイクの運転できないでしょ?

どこに行くのもバイクなので、歩行者もあまりいないし。

だから、カサの普及率は低いと思われる。

ね、カサはムリでしょ?!


「合羽」といっても、「レインコート」ではない。

ポンチョタイプのカッパである。


ポンチョタイプだったら、急に雨が降り出しても、サッとかぶれる。

ポンチョタイプだったら、荷物も一緒にかぶれる。

ポンチョタイプだったら、後ろの人も一緒にかぶれる。


まぁ、後ろの人はたいてい背中が濡れてるけど・・・

3人乗りの場合は、3人目の人は水害にあうしかない・・・


ということで、みんなポンチョタイプのカッパをバイクに搭載し、

雨が降り出すと、さぁっ~と一斉に道路の端によって、

一斉にポンチョタイプのカッパをかぶる。


カッパの持ち合わせがなくても、大丈夫。

雲行きが怪しくなると、タバコ売り の商品にカッパが追加される。

雲行きが怪しくなると、カッパだけを売るオバチャンがどこからともなく現れる。


種類も色々ある。

使い捨てタイプのものは、すぐに破れそうなビニール製。

2,000ドン(約15円)くらいかな?

使い捨てではなく、しっかりとした素材のものも色々。

しっかりしたやつだと、フードの部分に「つば」までついている。


オイラも、16,000ドン(約120円)で、

けっこうしっかりしたポンチョタイプのカッパを買った。


突然、降りだすバケツをひっくり返したような雨。

ベトナムではカッパは必需品なのである。