お手伝いが育むものそれは・・・ | 「気づき」と「人間力」の教育 一尾塾

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自主学校 瀬戸ツクルスクール

お手伝い編

瀬戸ツクルスクールの場合は、お手伝いというよりもむしろそれがメイン。

昼食づくりや後片付けが中心ということもあるけれど、なにか自分でできないときに誰かに手伝ってもらうことも含まれています。

貢献感

自分は役に立っている、ということを体験できる。そして、自分は役に立てるんだという感覚を培える。

昼食づくりであれば、手伝えばその分早く終わることができるし、そのつくった昼食を「おいしい!」と言ってもらえるならば、貢献感を味わえる可能性は高いだろうな。

そして、それは人とのつながりを経験できるとも思っています。

生活力

これはお手伝いだけに限りませんが、日々の、どちらかというと日の当たらない場面をしっかりと身につけることができると思っています。

生活。それは食べることであり(食)、片づけること(住)。

それらが基本となって、活き活きと生きること力がつく。

ここから考えると、お手伝いは活き活き生きる力の土台となるということ。

この土台の上に、知識や経験が積み重なり、豊かな生活になっていく。

 

逆にこの生活力をつけずに知識や経験を積んだとしても、いや、そういう中では知識も経験も糧にはできないか。

インスタント料理ばかり食べ、食事の後片付けもできない、部屋の後片付けもできない状態で生活をしていたら、長期的にみたときによい結果になると思えません。

その土台がないからこそ、いつまでも自立しない大人が増えているのかもしれないとすら思えます。

 

本来はこの仕事は家庭の役割でした。

教育基本法にも次のように記されています。

家庭教育

「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。」

しかし、家庭でこれをする機会が、さまざまな要因により以前よりは失われてしまっているように思っています。そして、全体的に生活力、活き活き生きる力が低下してしまっているのではないかと思っています。

それがいいとか悪いとかではなくて、そういう状況だからこそ、それらを学校という場ですることは今の時代は大切なことだと思っています。

 

ということで、お手伝い(瀬戸ツクルスクールでは、主に買い出し、昼食づくり、後片付けなど)には、貢献感、人とのつながり感、そして、活き活きと生きる力を育める可能性が大きいと考えています。

 

詳しくはこちら↓

お手伝い至上主義でいこう! ― 子どもの就職力を高める「ヒマ・ビンボー・オテツダイ」習慣

  • 著者三谷 宏治
  • 価格¥ 1,512(2016/02/13 21:44時点)
  • 出版日2011/03/11
  • 商品ランキング37,521位
  • 単行本252ページ
  • ISBN-10483341953X
  • ISBN-139784833419536
  • 出版社プレジデント社