児童心理 8月号 集団が苦手な子 | 「気づき」と「人間力」の教育 一尾塾

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あっという間に8月だ。

今月の児童心理は、‘集団が苦手な子’


学級という視点から、学校の歴史についての記述がおもしろかった。

課程主義と年齢主義。

学制が施行されてから、終戦前までは課程主義だったいうこと。

課程主義だから、自分にとって不十分なことは何度でもできた、あるいはできなかったら何度でも取り組んだということだろうか。

そして、入学時の試験において、クラス分けをされ、成績優秀者には賞状や賞与。

学級は競争のための箱だったともいえる。

どこかで聞いた内容だ。まさに進学塾と言われるところと同じではないか。

当然終戦後にそういう流れは終わり、年齢主義に入っていったようであるが、そういう雰囲気が一変するとは思えない。子どもは一変すると思うが、先生がすぐにそちらにシフトできるのかという疑問もある。

学級づくりの大切さが今までも説かれていたものの、なかなか一般庶民感覚レベルでそれが伝わってこなかったひとつの原因を感じた。

もうひとつは、‘過剰なパターナリズム’について

みんな一緒主義では、ただのなれあいになってしまう。
そのために自分のわがままを抑えてしまうと、相手のわがまますら受容できなくなる。
その結果、多様性に富まない雰囲気になってしまうのではないか。

つながることも大切だが、同じ価値観だからつながる、ということよりも、違う価値観だからつながるのだという方向性でいけばお互いを受容することになるし、自分の主張も受容できるということになるのではないか。

こう記述があった。

‘日本人はもっと自分の「わがまま」を貫いていいように思う。そのことによってはじめて、他人の「わがまま」にも寛大になれるのだ。’


最後に、ぽつりぽつりと、人間関係(特に家族、友人関係)の希薄化の一因として‘塾通い’が挙げられていたことが残念だった・・・