第5話『地下の包囲網』

 

〜〜〜 数時間後 〜〜〜

ーーー 地下スラム ーーー

 

ルック「一度、地下スラムへ避難する。あそこの人たちはレジスタンスに協力的だからな」

 

スラム市民A「やっと帰ってきたか!軍に追われてるって?みんな、心配していたんだぞ」

サリー「おじさん、僕たちがしばらく隠れられそうな場所ってある?」

スラム市民A「ああ、いつかここを頼るだろうと準備していたよ。ついて来てくれ」

 

軍人「止まれ!全員手を上げろ!」

 

ルック「まずい、軍の追手がここまで、、、!ここは居住区、戦闘は避けたい」

スラム市民A「待て、俺たちに作戦がある」

 

スラム市民B「こんなスラムになんのようだ、軍人さん。前に頼んだ救援物資を持ってきてくれたのか?」

軍人「我々反政府組織を追っている。ここを通せ!」

スラム市民C「俺たち、市民を守るのもお前らの仕事だろ?教えてくれ、次の配給はいつなんだ?」

 

スラム市民A「あいつがお前達を匿ってくれる。今のうちだ、一緒に来い!」



 

軍人「スラムの者にかまうな!反政府組織を捕らえるぞ!」



 

スラム市民A「通路が軍人どもに見つかった!ここも危険だ!」

スラム市民B「あいつらを突破できれば、奥に抜け道があるんだが、、、!」

ルック「わかった、俺たちに任せろ!」



 

スラム市民A「よし、もうすぐ安全な場所までいける!」

軍人「逃げられると思うな!お前達は包囲されている!」

スラム市民A「出口はあっちにもある。あの場所を目指すぞ!」

 

スラム市民A「早く逃げろ!あっちが出口だ!」



 

サリー「着いたぞ!ああ、ドキドキした、、、。今度こそ、軍に捕まるかと思ったよ」

スラム市民A「お前達はスラムのみんなが守る。レジスタンスがこの国を変えるまで!」

軍人「見つけたぞ!地上から怪しい場所へ先回りして正解だった!」

 

軍人「反政府組織を匿ったスラムの者も同罪だ!子供も含めて全員捕らえろ!」

ルック「スラムの住民と子供は関係ない!俺が脅して道案内させただけだ!」

軍人「事実関係は今後、調査する。武器は没収だ!さあ、大人しくしろ!」

ルック「、、、サリー。俺が発煙筒を投げたら、その隙にお前は他の人たちと共に西の道へ逃げろ」

サリー「リーダーはどうするの!?」

ルック「俺は囮となり軍人を惹きつける。逃げ切れたら必ず連絡する。俺の代わりに市民を守ってくれ、サリー。わかったな」

 

爆発音「ドカンーーー!!」

 

軍人「くっ、発煙弾か!視界が遮られる、、、!」

ルック「みんな、東の出口へ走れ!早く!」

軍人「敵の首領が東へ逃げた!捕まえろ!奴が第一目標だ!」

 

 

 

軍人「報告します!敵のリーダーを捕らえました!しかし、他のものは別の道へ逃げた模様です、、、!」

軍人「全ての出口を調査しろ!一人も逃すな!」

 



ラスト「あら、、、全員、ここで死んでもらおうと思ったのに。自分を囮にみんなを逃すとはね」

グラトニー「逃げたひと、追いかける?」

ラスト「必要ないわ。いずれ軍に捕らえられるでしょう。そのあとは、、、実験の餌にでもなったもらおうかしら」



 

第6話「次の苗床」

 

〜〜〜 数日後 〜〜〜

ーーー 森の中の研究所 ーーー

 

ルック「痛っ、、、ここは、どこだ、、、。みんなどうなった、、、?無事に逃げられたんだろうか、、、」

研究員「気が付いたか。よく寝ていたな。お前がここにきてもう数日たつ」

!!!

ルック「なんだ、お前は?何者だ?待て、あの奇妙な動物達、、、」

ルック「それに、鎧の男、、、!森の元軍用基地で俺たちを襲った奴らか!」

新タイプ被験体「、、、、、、」

研究員「こいつは前のとは違う、新型だ。さあ、テストを始めよう。せいぜい、命尽きるまで抗ってみろ!」

 

ルック「お前達の実験に付き合う気はない!一刻も早く、仲間のもとに戻らせてもらう!」

研究員「ああそうだ、戦わなければ、獣たちがお前の大事なリーダーの命を奪うぞ」

ルック「リーダー、、、?まさか、、、鎧の中身はかつてのリーダーなのか!?」

 

ルック「軍人に撃たれて死んだと聞いたが、、、お前達が彼を連れ去っていたのか!」

新タイプ被験体「ル、、、ルック、、、」

 

ルック「リーダー!何がどうなってる、、、軍に洗脳されているのか!?」

研究員「さあ、鎧に向かっていけ。きっと興味深いデータが得られるだろう、、、」

ルック「待ってろ、俺が今助けてやる!」



 

研究員「粘るじゃないか。だが、それでいい。データは多い方がありがたいからな」



 

ルック「獣どもはなんとか倒した、、、。あとは、、、リーダを元に戻すだけだ」

 

ルック「さあ、僕と一緒にここから出よう!」

新タイプ被験体「あと、、、一人、、、」

ルック「リーダー、俺たちの志を思い出せ!軍に屈してはならない!」

新タイプ被験体「、、、、、、」

ルック「リーダー?」

新タイプ被験体「軍、、、全員、、、倒す、、、」

!!!

ルック「な、何をするんだ、やめろ、、、うあああああっ!!」

!!!

ルック「仲間を捕らえ、実験体にするなど、、、この非道、絶対に許さない、、、」

!!!

ルック「俺は軍を憎み、恨み、呪う、、、その気持ちは、命尽きたとしても変わらない!」

 

 

 

ラスト「終わったわ。かつて憎しみを断ち切ったはずが、最後は恨みに支配されて、、、皮肉なものね。彼の仲間やスラムの住人も軍とぶつかり、犠牲になった。血の雨を降らせる計画は順調ね。あら、、、新たな争いの火種が、芽吹いたみたい」



 

市民A「急に降ってきやがった!走るぞ!」

市民B「真っ黒な雲ね、、、しばらく病みそうにないわ」

 

!!!

市民A「おい、どうしたんだ?傷だらけじゃないか」

サリー「リーダーが、、、死んだって、、、。あいつらが、、、みんな殺した、、、。みんなを守るはずの軍人が、、、みんなの命を奪った、、、。ちくしょう、、、ちくしょう!!僕が必ず、、、復習してやる!!」

 

 

 

ラスト「復讐の連鎖を断ち切ることはできない、、、それが人間なのね。血の色の輪は、止まることを知らず回り続ける。私たちは、それを利用し事をなすだけよ。お父様の目的がはたされる、その日まで。行きましょうグラトニー。次の場所へ」

 

ーーー 終わり ーーー