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「羊と鋼の森」
ずっと読みたいと思っていたけれど、Almaz公演が終わるまでは、と読むのを我慢していたこの本。
昨日の夜から読みはじめ、今読み終わりました。
読みはじめてすぐ、あまりの表現の美しさに驚きました。
私は速読が出来るのですが、これは速読せずひとつひとつの表現を取り零さない様に読もうと思い、空き時間にゆっくり読みました。
さっきバスの中で読んでいた時、うっかり涙を溢してしまいました。
ストーリーが感動的な訳ではない。
派手な作品でもない。
ただ、表現ひとつひとつが美しくて、あまりの美しさに涙がこぼれる、そんな作品でした。
まるで、音楽や絵や踊りの様な本。
「音楽は心だからね。」
と、沖縄民謡の大御所、大城美佐子さんは言いました。
福井にいらっしゃってご一緒させて頂いた時も、
そして、沖縄でお会いした時も、
同じ事を言いました。
「音楽は心だからね。」
と。
大城美佐子さんは、糸を丁寧に紡ぐ様に声を紡ぎ、糸を丁寧に紡ぐ様に音を紡ぎ、聴く人を優しく包み込みます。
この本も、そんな感じ。
音を優しく丁寧に紡ぐ様に、文字を紡ぐ。
そんな作品でした。
作者の宮下奈都さんのお人柄と、この作品への優しい愛情が伝わる作品だと感じました。
とっても優しくて、美しくて、良い作品でした。
私、こんな風に踊りたい。
派手な技術を見せびらかすのではなく、
ひとつひとつの表現を丁寧に紡ぎたい。
感動的な曲で踊って感動させるのではなく、
派手な技術を見せびらかして感動させるのではなく、
表現に美しさに感動してもらえる、
そんな踊りをしたいな。
そう思いました。