この言葉を紹介するのは三度目ですが、日曜日に福井に来て下さる東風平高根さんの曲にも使われている言葉なので、改めて紹介します!
「命どぅ宝」(ヌチドゥタカラ)
命こそ宝物、という意味。
あまり知られていませんが、実は、琉球最期の王、尚泰が詠んだ琉歌の一部なんです。
「戦(いく)さ世(ゆ)んしまち みるく(弥勒)世ややがて 嘆くなよ臣下(しんか) 命どぅ宝」。
戦さ世も終わり、やがて平和がやってくる。戦に負けて、城を明け渡したからと言って、嘆くなよ、臣下(家来、友人)達。命こそが宝物なのだから。
薩摩に負け、人質として薩摩に連れて行かれる様な身でありながら、臣下を思う王の気持ちが伝わる言葉です。
その時の戦は、わずか10日間で終わったと言われています。武器をあまり持たない琉球は、圧倒的な強さを誇る薩摩には太刀打ちできなかった、というのももちろん大きな理由ですが、当時の琉球は、犠牲を少なくするために、早めに降参したそうです。
琉球、沖縄が、日本としての道を歩み始めた、その時に読まれた一句。深いですね。
その後、第二次世界大戦では、激しい地上戦を経験した沖縄。沖縄戦での死者は、全体で、20~24万人といわれています。想像がつかない人数です・・・。
命こそ宝物。
世界の宝である、あなたの命、私の命、みんなの命を、守っていきたいですね。
そのために、自分が出来る事は、出来る範囲内ですが、これからも、続けていきたいと思います(チャリティーイベントとか、勉強会とか、色々)
もちろん、エイサーを通して、見ている人にエネルギーを与えられたら、なんて思っています^^
さて、東風平高根さんの曲「命どぅ宝」→命どぅ宝
シンプルで美しいメロディーに、高根さんの気持ち、願いがこもった歌詞を載せた一曲です。是非、生で聴きにいらして下さいね!