本当にお久しぶりの投稿となってしまいました。

今日はちょっと真面目なお話。



去る12月5日、「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」という映画が公開されました。もう、1ヶ月も経ってしまったんですね。



作者、武田一義さん。ヤングアニマルで連載されていた、「ペリリュー島の戦い」をテーマにした作品です。







作品に触れたのは母がきっかけでした。

母は戦争に強く関心を示しており、その影響で僕もこの作品に手を取りました。


原作の漫画は、戦争を知らない、むしろ戦争を忌避している自分でさえ引き込み、そのまま一気に読みすすめてしまうほどの強いメッセージ性のある作品でした。


自分は昔から戦争を取り扱った作品が苦手でした。昔に見た「硫黄島からの手紙」が幼心に恐ろしく、そこから戦争作品というものには触れずに生きてきました。

高校の学校の授業では実写の戦争の映画を見せられました。それが僕にとっては嫌で保健室に逃げたりもしました。

(ただ、今になってそれは繊細な自分を他に演出したかっただけで、ある種のパフォーマンスだったのかもしれません。それでも自分から見たいものではなかったです)


「ペリリュー」はそんな自分でさえ目を背けたくなるような事実を正面から受け止められるように作られていました。


言ってしまえば「まんが」ですが今の若者にとって戦争に触れる良い1つの手段だと思います。



漫画ではキャラクターが、3頭身のタッチで一見かわいらしいように描かれています。



それでも死を前にした戦場の様子を淡々と、


残酷な描写は余すことなく描かれています。

この対比が多くの人を引き込むのでしょう。

偏見になってしまいますが、戦争作品はひたすらに残酷に凄惨な描写ありきで作られていたものが多いように感じます。


そんな見ることをためらってしまいそうな戦争作品に一石を投じたのが当作品だと思います。


主人公は漫画家を夢見る青年、田丸。

強くて優しい青年、吉敷と結ばれていく友情。

戦争という地獄の中、たしかに存在し得たであろう友情の物語。

原作をいっき見した自分はとても楽しみに映画を見に行きました。


映画は、大変良いものでした。

原作では描ききれなかったであろう、美しい島の様子や島で暮らしている動植物。

軽々と人の命を奪う数々の兵器。


ですが、実はいちばん最初に映画を見て思ったのは

「良かった」より「残念だった」の気持ちが強かったです。


というのも、映画を見ている時間はあっという間で、えっ、もうこの展開?となってしまって、途中からは「どこまでやってくれるのだろう」という気持ちで見てました。

原作は全11巻、そして外伝4巻と長期連載されていた漫画です。キャラクターそれぞれの作りが非常にうまく、

決してどの巻もダレることがない、本当にきれいな作品でした。

故に、これを2時間で表現すること自体がほとんど無理のあることだったのだと思います。

展開が凄まじく早く、登場しないキャラクターも多く

「まだ見ていたかった」、「とてももったいない」

そんな感想が渦巻いてしまいました。


それからはこのことをブログで書こうか、それか1つの動画にするか、生放送の話題の種にしようかと色々考えてました。

でも結局大好きな作品なのにそれをこき下ろそうとしている自分が嫌で。

急いで何か形にしようと考えたり、ネガティブ寄りな意見を声を大にして言うこと自体が、

結局は自分の売名のために作品を使っているみたいで

ほとほと嫌気が差しました。自分はいつもひねくれものなんだなと実感しました。


反面、僕よりあとに見た母は感動して泣いたようで

「羨ましいな」という気持ちが強かったです。


それから気持ちを整理するのに多少時間がかかりました。

キャラクター性や話の展開など、どうしても原作と比較すると浅く描かれてしまっているという面はどうしても拭えません。これはもう、「しょうがない」と思えるようになりました。

より具体的に言うと、非常に印象的な死を迎えてしまう戦友がいるのですが、映画では「のちほど病死した」と語られる程度だったり、そもそも死のシーンすらなく気づいたらいなくなっていたり。

キャラクターの行動原理についても、原作を見ていないと分かりにくいところもあったかもしれません。


でも、悪いところもありますがもちろん良いところもあるわけで。作品そのものよりも素直に賞賛できない自分を嫌うことにしたんです。


で、後日母と予定が合い、ふたりで見に行きました。

とても楽しかったです。初見の不安な気持ちがなく、クリーンな思いで作品に触れることができました。


で、その数日後にポストカードが配布が決まっちゃったりして…


 

 もうちょっと早く決めてほしかったw

結局ネットで買っちゃいましたー。


そんなわけで悲喜こもごもの映画鑑賞でした!

そして今度、映画上映後に、原作者さんが登壇するトークイベントに行くことになりましたw

計3回見ることになりますw

めっちゃ楽しみです!


一部の映画館ではまだまだ公開中!

ここまで見てくれた方、どうか映画を見て、そして原作も見てほしいです!





※画像引用元  

『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』  

著:武田一義  

出版社:白泉社