盛岡で続々と新しい喫茶店が出店してる。

みたけに「JungleCafe」

蛇屋町に「fulalafu」

桜山に「6月の鹿」

そして年明け1月には「NagasawaCoffee」が出店する。

Nagasawaは元々は盛岡北イオンのそばで珈琲豆屋をやっていたのが、ついに喫茶としてを始めるとの事。上手くいっていた珈琲豆屋だったからこそ出来る事だろう。


「6月の鹿」は「ムジカ」と読む。
かつて俺が珈琲屋で一緒に珈琲を勉強した兄弟子でもある方が始めた珈琲屋。

早速行って頂いた珈琲

イエメンの「モカ」が本当に美味しかった。少なくとも盛岡であんな珈琲を味わう事はあの店を除いて不可能だった。
これから先頑張って欲しい。

余談だけど、この店は都南にあるりんご圓「松本りんご圓」から仕入れた手作りのりんごジュースを出す。


松本りんご圓がやってるりんごカフェ「mi cafe」もオススメなので興味ある方はぜひ!!

今回の日記はお盆中のプライベートでの出来事です。
-----------------------------------

今年はお盆の間に頂いた休暇の中で、いつもは休みが会わない友人と県南の喫茶店に行ってきました。

盛岡の珈琲屋で働く前はたまにこうしてこの友人とカフェ巡りをしていたものです。

一軒目に書いたのは奥州市にあるジャズ喫茶「ハーフ・ノート」。
ジャズ喫茶「ハーフノート」のオーナーは、一関にある世界的にも有名なジャズ喫茶「ベイシー」に通っていた大のジャズ好きだったそうだ。

昔からずーっと念願だったジャズ喫茶を、やっと6年前に開業したとか。

「ベイシー」のオーナーが出した本によると、本当にJAZZが好きな人は、「あの店のあの設備であの曲を聴きたい」と言う理由で店を選ぶんだそうだ。そういえば、前にうちのオーナーもそんな事を言っていたような...。

このお店の設備は初心者からしても「凄っげぇー」と思った。
これならJAZZファンも納得するんだろうな。
実際に店に入ってみると、一見さんに対してのオーナーの態度は極めてぶっきらぼう。
この態度は、嫌な人も多いんだろうと思う。


でも、この店で最高の音楽を聴いて、店内の端々からオーナーのJAZZへの愛とか、店にかけた想いと感じ取っていって、置いてあるマニアックなJAZZ関係ばかりの本に熱中していくうちに、もうオーナーのぶっきらぼうさなんてどうでもよくなった。
店の魅力に取り付かれてしまえば、むしろ魅力的にさえ思える。これは不思議なようで必然的なのかも知れない。
まぁ常識的に考えたらあり得ないんだけどね。


ちなみに、なぜこの店なのかと言うと、俺も一緒に行った友達も、いまJAZZが熱いから!!
行きも帰りも、俺たちは俺の持ち込んだJAZZを聴きながら車を走らせていた。マイルスディビス、チャーリーパーカー、ジョンコルトレーンなど...

まだ俺たちはJAZZの事なんててんで分かっていない。
俺がこの日車に持ち込んだJAZZの名曲ばかり集めたベストヒットアルバムとか、ルパン三世の曲をJAZZにアレンジしたアルバムなんかはコアなJAZZファンからすれば邪道もいいとこなんだろうけど、そんな事は気にしないんだ。
コアなファンになりきりたいんじゃない。
何も分からないからこそ、今は思うがままに楽しむ。それでいいんだ♪

この店にきて、決まった事がある。
今度はあのJAZZ喫茶「ベイシー」に行ってみよう♪

すみません話がそれましたーm(_ _)m


そして、もう一軒。
北上にある自家焙煎の珈琲店「レオン」
自家焙煎とは言え、正直珈琲はあまり美味しくない。
まぁ、でも缶コーヒーやインスタントコーヒーを飲める人なら美味しく飲めるのかも知れない。
もうすでに俺らの味覚はどちらも飲み込めないようになってしまったが、たぶん、あれらよりはレオンの珈琲の方が断然美味しいんだろう...。

ってそんな事はどうでもいい。


ここで関心したのは、食器だ。
店内で席に着くと、俺の席のすぐ傍の棚にロイヤルコペンハーゲンやオオクラトエンのカップが並べられていた。この2ブランドは俺の職場にもあるのですぐ分かる。嬉しかった。

カウンター席の方を見ると、スタッフの背後の大きな棚には数々の食器が並び、最上段の食器には照明が当たっていた。
俺の洋食器の知識なんて全然ないから、見たところでよく分からない食器ばかり。

でも、仕事のおかげで少しは洋食器の魅力は分かってきたと思う。

いいものは、いい食器で味わいたいし、いい食器を扱うお店は、ちゃんと扱うお店であってほしい。
本音を言わせてもらえれば、せっかく魅力的な人が魅力的な食器を使って、魅力的なお店をやっているんだから、珈琲もそうであってほしかったな...。

このカフェ巡りを終えてから、お客として自分の店を改めて見つめてみた。


うちの珈琲は、やっぱり本物だ。

でも、他に「食器棚は本当はもっと食器に見合う棚の方がいいな」とか、「ゆるやかな時間が流れている時はもっとそれに似合った声かけがあるな」とか、色々と思うところがあった。

そして俺も、本物の珈琲を淹れる腕を身につけなきゃ。

腕だけじゃない。
俺自身が本物になる。


カフェ巡りの果てに、そんな事を思いました。

豆:グアテマラスペシャル
焙煎:7月23日
カップ:リチャードジノリ ベッキオシリーズ “ヴェルディ”のデミタスカップ
点て(タテ):純くん

外は雨降りで他にお客さんもいなく、店内はとても静かだった。
勤務を終えた俺がエプロンを外すと、純くんが「座ってよ」とカウンターへ案内して珈琲を淹れてくれた。

純くんからヴェルディのカップに入ったグアテマラスペシャルを出された。
まず液体に目をやる。液体はクリア(薄いのではなく)で、ちょうど俺の頭上にあった灯りが珈琲の表面に綺麗に映っている。
飲む前から、少しほろ苦いような香りがした。綺麗な味がしそうだなーと思う。

一口飲むと、まずはグアテマラらしい苦味が感じられた後すぐに酸味、次いでほのかな甘みが感じられた。この甘みは通常のガテマラではあまり感じられない。もっとこの甘みを感じたいと思わせるものだった。逆に酸味は、この珈琲には邪魔に思える。
この珈琲の甘みをもっと味わいたいと思い、少し空気を含んで口の中で舌を使って転がしてみる。
この時なんとなく、珈琲が舌の上で「ぺとっ」とした。かすかに粘度があるような気がする。水のような「さらー」とした感じでもなく、蜜のような「どろっ」としたものでもなく、その中間くらいだと思う。店主の珈琲はよく「とろん」ととろみを感じることがある。確かに感じるんだが、残念ながら私はこれの正体が未だ分からないでいる。

このグアテマラスペシャルはまだ焙煎から日が浅い。豆の表面には珈琲の脂分が滲み出していて、煎りは通常のグアテマラよりも深い。一口飲んですぐに感じた「グアテマラらしい苦味」は、苦味は苦味でもいつもよりすこし“ほろ”苦い印象を受けたが、それは煎り具合のためだろう。と思った。
後から湧き出てきたあの“甘み”は、もっと味わいたいと思わせてくれたが、どうすればもっと引き出るのだろうか。点て方だろうか。焙煎からの経過日数だろうか。
焙煎からもっと日を置くことで、“苦味”は、“酸味”は、“甘み”は、どう変化を遂げるのだろう。
温度を高くすると、低くすると、どんな特徴が出てくるんだろう。

明日店に行ったら、あの珈琲の正式名称は何なのか調べてみようか。
いや、まずは自分で点ててみようか。
いつもお店にある通常のグアテマラを点てて違いを見つけるのも面白いだろう。


そんな事を考えながら、今日、自宅への帰り道で明日の事を考えていた。
そんな珈琲漬けの日々です。