日本-ヨルダン
ドイツ-ポルトガル
オランダ-デンマーク
東京ヴェルディ-ガイナーレ鳥取
これらの試合を順番に観ました。
まず感じたのは、歓声でした。
不思議ですが、選手たちではなく歓声です。
明白に違うのは、日本で行われる試合は絶えず応援(歌)が続きました。
外国のサッカーでは静寂と歓声(声)が交互に訪れます。
つまり緊張感を持つ雰囲気は、日本よりも海外にあります。
いつから日本は、どこを真似て歌う。試合の間終始歌う応援スタイルが確立されたのでしょうか。
わたしが記憶しているJリーグ元年。当時は笛を吹いて応援していました。
その後歌に移行し、現在に至ります。
静寂がデフォルトで、プレーに対する評価をしてブーイング及び賛辞を贈る応援スタイルは一度もなかったと思います。
どこから影響を受けたのでしょうね。不思議です。
さて、サッカーはリズムがあります。
攻めが守りに変わる。一瞬のことで変わり、これが永久に続くこともあります。
カウンターという概念はサッカー独特ですが、劣勢を突然好機に変えるというまさしくサッカー戦術の醍醐味のような攻め方があるのです。
リズムを後押しするのはサポーターと呼ばれる観客です。
この観客が一辺倒だったらどうでしょう。
ずっと応援してくれる。確かに楽でしょう。
ミスをしてもこぼれ球に反応できなくても、ゴールしてもずっと歌ってくれる。
逆に言えば騒音です。どうプレーしても一定の騒音。
ここが日本サッカーの弱点だと、再認識しました。
日本は代表クラスになると、もはやユーロにでても優勝候補だと感じました。
まあたかが二試合くらいで判断した結果ですが、それくらい鮮烈でした。
ドイツ代表よりも本田は安定していたし、香川は鋭かった。
それはエジルの展開力やラームの突破よりも鋭かったのです。
残念なことは、その世界基準に観客が追い付いていないことです。
ヴェルディの宮吉は相当に期待できる若手です。
彼が化ければレアルマドリードでも当然プレーできるでしょう。
試合後のコメントで、貪欲さがないな。いや、遠慮している(日本人ならではの美徳です)と感じました。
さて、答えはどうなのでしょうか。
最後にひとつ。本田圭佑はどう考えても世界最高峰のチームの主軸にいなければいけません。
いなければ法則が間違っていることになります。