お疲れ様です。

情緒がぐちゃぐちゃなまろんあいすです。

 

この状態で投稿するのかと思われますが、昨日まで行われていたグランプリファイナルの感想をお話ししようと思います。

こちらこれまでのブログよりやや長くなっております。

読みたい選手のところだけお読みください。

 

それでは早速参りましょう!!

 

 

 

 

 

 

  グランプリファイナル 女子シングル

 

 

 

 渡辺倫果選手

 

 グランプリファイナルで最も楽しみにしていたカテゴリが女子シングルでした。なぜなら、本当に6人全員に優勝の可能性があったからです。Xでも述べましたが、渡辺選手の場合は、出場選手の中で最も高難度構成に挑むということで、ノーミスしたときの爆発力が最もある選手でした。そして、女子シングルは、いきなりそんな彼女から始まるのか…しかも最初のジャンプが3Aじゃん…胃が痛い…となっていました笑

 彼女の場合、既にグランプリ2戦でSPをノーミスしてきたので、ファイナルまでそれが続くかという心配がありました。ですが、そんな不安を吹き飛ばすかのような冒頭の3Aでした乙女のトキメキ3A、3-3のセカンドジャンプ、3Loの着氷と、彼女の根性というか、何が何でも予定構成こなす!という気概を感じました。点数も、どうせ70点は出してくれないんだろうと思いましたが、乗せてきました!この時点で、もしかしたら女子全員70点超えして、この点数で最下位になってしまうのでは…?と思いました。

 そしてFSは「仁」泣くうさぎ今大会女子シングルのメンバーは、全員プログラムが大好きな選手たちで、特にFSは今季ベストプロに並ぶものばかりでした。なので、FSが始まる前から泣きそうだったのですが、そんなことは置いておいて。「仁」を滑り始めて、冒頭から上手いなぁと思っていたのですが、それに浸る間もなく3Aの助走に入って。ファイナルで見事2本降りて見せましたね。鬼門の1つ、2本目の3Aを乗り越えてジャンプ6本降りただけに、ラストのもう一つの鬼門、3Loでのミスが本当に勿体なかったです。でも、ノーミスは全日本にお預けということで、楽しみにしていますね…?

 彼女の気持ちの強さを、改めて感じた今大会でした拍手

 

 

 

 千葉百音選手

 

 まずSPは、彼女の前が2選手連続で不本意な演技で、なかなかやりにくい中流石のパフォーマンスでした。グランプリファイナルという、世界一を決める舞台での最終滑走は初めてでしたが、本当に心臓が強いなと思いました。点数も、70点台後半というのが難しいかなと思っていたところでしたが、そこで77点という、この構成で出せる最高の点数ではないかという得点が出せたのは大きかったですね。オリンピックでは、やはり220点出せる選手がメダル候補になってくると思うので、SPでこれだけ出せるポテンシャルがあると分かり良かったですね乙女のトキメキ

 FSは、私が今季全プログラムの中で1番好きなロミジュリということで、これを女子シングル、のみならず大会最後の演技として見られることを非常に楽しみにしていました。もちろん、演技内容はここ最近の彼女を見ている限りビックリするようなものでしたし、私もしばらく茫然としました。ですが、恐らく、ここでまたノーミスの演技をしていたら、全日本か五輪あたりで崩れてしまわないかという心配が常につきまとったと思います。ファイナルか、全日本か五輪、どこでミスするのが一番良いのか?問われたらファイナルだと思います。だから、ここでミスすることは、彼女にとって必要なことだったと思うのです。

 それでも、私はFSの翌日まで悲しい気持ちがありました。それを吹き飛ばしてくれたのが、エキシビでの演技でした。彼女の「蝶々夫人」を見て、やっぱり千葉選手のスケートが好きだと思って、彼女のスケートをこうして観られることが幸せなんだと思えました。それに、この「蝶々夫人」が皆さんおっしゃっていたように素晴らしくて、良プロというか、本当に彼女はどんな曲を滑らせても上手いなぁと感じました。ここだけの話「Last Dance」よりも五輪で滑っているイメージが湧きました。今から変えていただいてもよろしいのですよ…???

 

 

 

 坂本花織選手

 

 まずは銅メダルおめでとうございます拍手今大会、全員がノーミスすれば最も高得点が出るのは彼女なので、全員が良い演技をすれば彼女が勝つだろうと思いました。まずSPは、鍵山選手が経験したような、想定外のミスがありました。でも、それ以外は流石のクオリティで、やっぱり今季特にスピンがめちゃくちゃ上手くなったなぁと改めて思いました。演技後の涙は、こちらももらい泣きしてしまいそうで…自分がコーチだったら背中をさすって慰めたいのにと思いました泣くうさぎ女子は、FSが翌日で、中1日空かないので「切り替えてくれ…!」という気持ちと、彼女なら大丈夫という信頼感が、私の中にありました。

 翌日。2番滑走で坂本選手を見るのは早すぎる…という気持ちの中、やはり切り替えてくれていました。もちろん完璧ではありませんでしたが、彼女の強さを表すには十分でした。今大会、割と全日本選手に言えるのですが、ここが五輪じゃなくてよかった、と思います。それと、千葉選手と同様、ずっとノーミスの演技を続けていると、それに伴いどこかで失敗するのではという不安が増幅していたと思います。それに、坂本選手は全日本や五輪、世界選手権に強い選手なので、むしろこれからの試合が楽しみだなと思います。残りの試合は、彼女がラストに相応しいと思えるようなパフォーマンスで終えられることを願っています!!

 

 

 

 中井亜美選手

 

 銀メダルおめでとうございます拍手正直私もここまで素晴らしい結果になるとは思いませんでした、申し訳ございませんでした泣くうさぎまずSPは、失礼ながら3Aを転倒すると思っていたので、コンディションもさほど良くない中、soに留められたのは素晴らしかったです。点数も、ギリ70点に乗せてくれないのではないかと思っていました。しかし73点という、3AをミスしてもSPだけでは千葉選手に勝ってしまいそうな点数を叩き出しました。つよ。

 次にFSです。中井選手はグランプリ2戦はいずれも前半戦だったので、そろそろ彼女の「What a Wonderful World」が恋しかった頃でした。この日も、3Aの調子はよくなさそうで、ミスするだろうと思っていました…。でも、冒頭信じられないほど綺麗なアクセルを降り、中井選手はなんてミラクルを起こせる素晴らしい選手なんだろうと思いました。なので、3Lzのミスが本当に勿体なく感じられました。でも、このミスが無ければ、6本目にいきなり3F+3Tのコンボを入れられる能力の高さも見せられなかったと思います。今大会は、中井選手がアドリブであまり練習していないジャンプを入れられることが分かって、嬉しい気付きでした乙女のトキメキ点数も2回目の220点超え拍手キスクラでの涙にこちらもウルっと来ました。

 スケカナの様子や公開練習のインタビューを拝見して思っていたのですが、中井選手は、割と周囲に惑わされない芯の強さを持っているなぁと思います。というのも、フランス杯から、明らかに注目度が増しても、ずっと中井選手のペースで試合をこなしている印象があるからです。インタビュー内容の筋が通っているところや、プレッシャーから来ていなさそうなミスしかしていないところからそう感じました。それが、中井選手自身の強さなのか、周囲が彼女を守っているからなのかは分かりませんが、このまままっすぐ進んでほしいなと思います。エキシビで純粋に楽しそうに滑っている姿を見てそう思いました。

 

 

 

 女子シングルを総括すると、男子もそうなのですが、ミスも含めて見応えのある試合になったなと思います。始まる前から、メンバー的にも面白くなるだろうなとは思いましたが、期待通りの濃い内容になったと感じます。それと、この6名に関しては全員好きなプログラムを滑ってくれたので、ジャンプの成否だけではなく、演技全体を楽しめたカテゴリでした。初日の公式練習かな?坂本選手が6人で写真を撮っているシーンがあって、なんかいいなと思いました。表現するのが難しいのですが、ライバルでありながら、6人とも非常に人が良いスケーターなので、誰かがカメラを構えたときにノリノリでやってきてくれるような、そういう空気感があって良いなと思いました。今まで見てきた中で一番好きなファイナルのメンバーだなと感じました照れ

 

 

 

 

  グランプリファイナル 男子シングル

 

 

 

 佐藤駿選手

 

 もうなんか、興奮しすぎて言葉を失うほど今季の彼は凄いです…!!まずSPが、一応初日だけ現地観戦していたのですが、彼の前がシャイドロフ選手→シャオイムファ選手と、なかなかな空気だったじゃないですか。女子で言うと千葉選手のような状況になっていたじゃないですか。そのような中、目が飛び出るような切れ味抜群の4Lzを決めてくれました。それから、3Aは耐えましたが、スピンは生で観ていてちゃんとレベルの要件をクリアしているように思えました。NHK杯から、スピンステップやPCSの部分を強化してきたとおっしゃいましたが、早速その効果が現れましたね。3Aが流れていれば100点オーバーでしたが、それでも流石すぎるSPでした。

 FSはFSで、その何倍も凄かったです拍手前の選手が凄い演技をした後というシチュエーションはままありますが、今回はそれどころではないほど、どう考えてもいつも通り滑れるわけがない状況でした。正直百戦錬磨の鍵山選手でも、この局面で自分を出すことは困難なのではないか…?と思いました。それが、鍵山選手よりもこういった場面に慣れていないと思われる佐藤選手なら尚更。私は、冒頭の4Lzを転倒して、仕方がないよね、と言うところまでイメージしてしまいました。ですが、そんな私をよそに佐藤選手は全ジャンプを降りて見せました泣くうさぎしかも、スピンステップオールレベル4。ラストはいつになく感情を爆発させて滑っていました。

 FSは、テレビの前で観ていました。私は、いつもならめっちゃリアクションするタイプなのですが、この日はずっと石のように動かず黙って演技を眺めていました。余程集中していたんだと思います笑この時、町田さんが彼の「火の鳥」を解説するのがめっちゃ楽しみだったのですが、解説の声が一切頭に入ってこないくらい、集中して観ていたし、佐藤選手の演技に引き込まれていたようです。TES107点、FS194点、合計292点という数字が、視界にちゃんと映っていながら、信じられませんでした。今でもなんと言って彼を称えたら良いか分からないくらいです。

 でも、1つ言えるとしたら、彼のこの日の演技はマリニン選手よりも、ある意味価値がある、ということです。点数ではマリニン選手に軍配が上がっても、置かれた状況を思えば、佐藤選手をより讃えるべきかもしれません。というのも、もちろん二連覇だったりFSで巻き返さなければいけなかったりといったプレッシャーもそうですが、それよりも、どうしても平常心ではいられない状況という、めったに経験しない場面に初めて遭遇して力を出すのは、最も難しいと思うからです。皆さんおっしゃっているように、この場面を乗り切れたら他のことは大抵何でも乗り越えられる、というくらい、ありうる中で最も難しい状況で神演技をしてくれたと思います。本当におめでとう泣くうさぎ少しでもゆっくり休めますように。

 

 

 

 鍵山優真選手

 

 目標の300点超えおめでとうございます拍手まずSPは、現地観戦できて良かったです。何度かお話しておりますが、今季はいくつか夢?目標?を設定していまして、そのうちの1つが、鍵山選手の100点超えのSPを生で観ることでした。まさか、PBの演技を観られるとは思いもしませんでした。まず、6練はいずれのジャンプも1発で成功させていたので、調子が良いとは思っていました。それで、本番も、まず1本目の4Tをふわっと降りたところから、今日はいけそうだと思いました。現地で拝見しただけでは、ひとまずジャンプをノーミスして、スピンステップもいつもの出来に戻ったなという印象しかありませんでした。なので108.77という点数が出たときは、かなり高評価されたなーと思ってしまいました。

 それから、帰宅して録画を拝見すると、4T3Tが良かったのは現地でも分かったのですが、4Sの軸がまっすぐで最近の彼の中では出来のいいものだったこと、3Aも高さのある良いジャンプだったこと、スピンも回転が速くてキレがあったこと、ステップでかなり表情が良かったことに気付かされました私は現地で何を観たんだ笑録画を観たら、点数も妥当だと思えました。普通は現地で見た方がその選手の凄さが分かると思うのですが、なぜか今回は逆でした。いずれにせよ、PB更新おめでとうございました拍手

 SPでマリニン選手と14点差ということで、マリニン選手は追い上げてくると思いますがワンチャンあるのでは?と思ってしまいました。結果、やはりマリニン選手の追い上げが凄かった訳ですが。とはいえこうしてマリニン選手の本気を引き出せるのも、鍵山選手なんだなぁと思った今大会でした。五輪に向けて鍵山チームはどのような戦略で来るか楽しみにしたいと思います。で、そのFSは、グランプリファイナルの最終滑走とか何気に初めてだったと思いますが、まとめた演技はできましたね。ただ、お父様もおっしゃっているように、私ももっともーっと出来ると思っているので、今回は良い演技だったとは言いません(申し訳ありません)。

 今大会、ご本人としては試合への臨み方をある程度掴めたと思うので、私は、全日本以降の試合で、それを見守るだけです。今回は、FSもSP並みの出来でノーミスすればワンチャン優勝できたかもしれない大会でしたが、もしここでそれを達成していたら、五輪が不安だったと思います。ですから、五輪までの道のりを考えると、今回はこの演技内容かつこの結果で非常に良かったのではないでしょうか。今季は1週間おきに試合があるというハードなスケジュールをこなされてきましたが、それもあと次の全日本までなので、健康に駆け抜けられますように流れ星

 

 

 

 さて。男子シングルもバカ熱い試合展開でした。私は、フィギュアスケートをちゃんと見始めたのが平昌五輪後の2018-2019シーズンからになるので、五輪前のグランプリファイナルを初めてまともに観ました。こんなに熱試合になるんですね…?!もう3日目なんて、男子FSでお腹いっぱい状態でした。あとそうだ!ゆましゅんですが、NHK杯とファイナルで対戦して、ともに佐藤選手が鍵山選手をFSで上回っているのが感慨深いなぁと思いました泣くうさぎNHK杯は、鍵山選手が彼にしては不本意な出来だったので、佐藤選手が完璧な演技であれば良い勝負になるんだなという程度でした。でも、今大会は、鍵山選手が一応全ジャンプを降りて出した点数を上回った訳ですから、佐藤選手のレベルが確実に上がっていて、同い年の私としても胸熱でした照れ

 

 

 

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 というわけで、五輪シーズン前半の大一番、グランプリファイナルの振り返りでした!今大会は、悔しい思いをした日本選手が多かったと思うので、それを上手く次の全日本選手権にぶつけられると良いですね乙女のトキメキ出場選手全員、健康に全日本に臨めますように…流れ星