ICC Forever! -2ページ目

modulobe

江渡先生らがやっている人工生物プロジェクト「modulobe」。
リアルタイム物理シミュレーション研究の現状調べてたら見つけてしまった。
Springhead でも出来るんだけど、やっぱかっこいく作るなあ。
ICCで展示されているそうです(12/25まで)。
mixiコミュもあり。
http://www.modulobe.com/
wikiに登録してから見に行くと良いそうです。

しらいあきひこ「ICCに学ぶ技術屋たち」

初台NTT ICCが現在開催している企画展を最後に閉館するそうです。
http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/PossibleFutures/index_j.html
たしかにカレンダーを見てみると2006年以降の予定がありません。
いままで署名活動とかディスカッションを展開してきたわけですが、公式の見解や理由などが明らかにされないまま、このような状態を迎えたわけです。

結局のところNTT ICCというのは企業活動であり、永遠ではないのです。
昔のように固定電話が使われなくなれば、NTTも事業のスタイルを変えていかなければなりません。
だからといって私に初台の一等地を買い上げるような予算もありません。

また閉鎖に関わるディスカッションの中で、近年のICCそのもののあり方に対する疑問もあったことも理解できます。

しかし、我々はICCから、何を学んだのでしょうか?
「テクノロジーを使ったアートがかっこいい」
「メディアアートってなんか新しい」
まあたしかにそういうこともあるかと思います。
しかしそれは、アートとテクノロジー、それからコミュニケーションやインタラクティブの融合がアートとして生を受け名づけられ壇を得たという以上でも以下でもありません。

私はICCに展示されてきた数々の作品、いやそれよりも、その作品を作ってきた人々に発表の場を与えてきたICCを評価したいと思うのです。
作家さんたちの作品の製作段階、レセプションや、展示補助員、学芸員、それからICC立ち上げ準備のFirstClassBBSなど、ICCは数多くのヒューマンネットワークを構築してきました。

また教育においてはワークショップやニュースクール(最近使わなくなりましたね、この言葉)、それから講義の延長、ゼミやサークルなどでICCを訪問し「いつかはここに作品を飾れるように!」なんて学生は夢見たものです。

海の向こうのフランスで、今一番私が恐れているのが「ICCが無くなった=メディアアート類は『一時の流行』だった」とされることです。

アートは自由なものです。
それを作り出す作家たちも自由です。
しかし油彩の巨匠たちを例に挙げるまでもなく、
新しい作風、作派には皆の歩み寄りが必要なのだと思います。
お互いに影響しあい、また新たな頂点を見出していく…
そうでなければメディアアートはホビーになってしまいます。

そんなわけでこのBlogサイトを立ち上げました。
http://ameblo.jp/icc/
私だけでなく、皆さんの寄稿やコメント、トラックバック、ボランティアで運営していこうと思います。

私自身の出身は東京工芸大学工学部写真工学科というメディア工学と芸術が同居した大学を卒業しており、部活は写真部。テクノロジーとメディアとアートの境界で常に何かを作り出す仕事をしてきました。

メディアアーティストがテクノロジーや研究者にネタをえて作品を作る、という例はよく聞かれますが、私はアート作品にインスピレーションを得て新しい研究をする研究者(まあ自分も送ですが)を沢山知っています。

「ICCやメディアアートで学んだこと」、それを恩返しするようなことができればよいなと思います。
というわけでコメント、トラックバックその他もろもろ大歓迎です。

みなさんのご寄稿、お待ちしております!
・ICC展示作品の思い出
・レセプションで会ったあの人
・展示していて、手伝っていて起きたあの事件
・デートコースにICC
・初台の思い出

メール投稿は「icc(a)ecorom.net」(SPAM対策)でお願いします。

p.s.
 ecoromドメイン利用させてくださいね>文ちゃん他

p.s.2.
 なぜアメブロかというと、自分で使っていて結構便利だったのと「icc」というアカウントが見事に取れてしまったからでもあります。
 一応ランキングには参加してますが、何かもらえたりするときは、寄稿してくれた皆さんなどの交流に使いたいと思います。あらかじめ記。


ICCについて / Introduction about ICC

最初のエントリーはICC設立の歴史と目的について公式ホームページから引用しておこうと思います。

ごあいさつ

NTTインターコミュニケーション・センター(略称:ICC)は,日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として,1997年4月19日,東京/西新宿・東京オペラシティタワーにオープンした文化施設です.
ICCの基本構想の検討は既に1990年にスタートしており,施設オープンまで8年近い歳月を要しています.この間,ICCはアート&サイエンスにかかわる多くのイヴェントを行なってきたほか,情報発信のための機関誌を発行し,それらの成果と蓄積を踏まえ,施設のオープンに至りました.

 ICCは「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進し,豊かな未来社会を構想していきたいと考えています.また,こうした対話を通してアーティストやサイエンティストを世界的に結び付けるネットワークや,情報交流の拠点(センター)となることも目指しています.


 オープン以来,展覧会活動では,ヴァーチャル・リアリティやインタラクティヴ技術などの最先端電子テクノロジーを使ったメディア・アート作品を紹介してきた他,従来の形式や分類を超えた企画展を開催してきました.
また,作品展示にとどまらず,ワークショップ,パフォーマンス,シンポジウム,ニュースクールあるいは出版といった様々なプログラムを通じ,従来の枠組みにとらわれない実験的な試みや新しい表現,コミュニケーションの可能性について紹介しています.

 ICCにひとりでも多くの方が訪れ,先進的なアーティストの活動に出会い,交流することによって新時代の科学と芸術の流れを感じ取っていただくことを願っております.

( http://www.ntticc.or.jp/About/introduction.html より引用)

[English]

I would like to introduce the concept and history of ICC from official website as the first entry of our blog.

Introduction

NTT InterCommunication Center [ICC] is an innovative cultural facility in Tokyo Opera City Tower in Nishi-Shinjuku, Tokyo, which was established on April 19, 1997, in commemoration of the 100th anniversary of telephone service in Japan (1990).

From the launch of the basic ICC concept in 1990, it has taken nearly eight years until the opening of the facility. During this period, ICC held a variety of events concerning the arts and science, and continued to publish quarterly journals to distribute information. The fruits of these activities provided the groundwork for ICC to open its doors.

ICC wishes to encourage the dialogue between technology and the arts with a core theme of "communication," thereby building an affluent society for the future. Through such dialogue, it also aims to become a network that links artists and scientists worldwide, as well as a center for information exchange.

Since its opening, ICC has been actively introducing media art works which employ the newest electronic technologies such as virtual reality and interactive technology. Special exhibitions which break with conventional frameworks and transcend genres have also been held. However, ICC's activities are not limited to these exhibitions. Through various programs such as workshops, performances, symposiums, NewSchool, and publishing, ICC will continue to introduce new forms of expression and experimental attempts which are unbridled from conventional frameworks, and explore further possibilities of communication.

It is our sincere wish that ICC receives a large number of visitors and that every visitor can encounter the activities of cutting-edge artists, meet them, and feel the stream of science and the arts in the new era.

( Citation from http://www.ntticc.or.jp/About/introduction.html )