11月2日(金)21:00~リアルタイムで見たかった。

間に合うように仕事を切り上げて、デパ地下でおいしいお酒とおつまみをちょっと贅沢に買い込んで、あのドラマにどっぷり浸ってそのまま眠りたい!

というのが、ここのところ激しくなる一方の仕事からの現実逃避目標だった。


うぇ~ん・・・やっぱり激しかった。。。みんな私の状況を分かっているのに強引に割り込んでくる。でも、そんな強引な人の言いなりになって、ちゃんと事前に余裕を持って相談してくれて、こちらの状況も考慮してくれて締め切りを決めてくれる誠実な方たちとの約束を後回しになんて、性格上できないのがワタクシ。声の大きい人や上の人のオーダーだけを最優先しているヒトを見ていて気分が悪いから、とかいい年して青いこと言ってるんだなぁ。。。


でも、売り上げ至上主義の嵐の中では、どちらも片付けざるを得ず、強引な人にも粘って交渉して関係者とのMTGも調整してなんとか金曜日はぎりぎりのタイミングで抜け出した。


で、デパ地下に滑り込んだが、閉店間際なのでお目当てのものが残っていないし、ゆっくり選んでいる時間もなくて、かなり妥協したセレクトを10分足らずで済ませて、21:00の閉店お見送り音楽&行列の中を出て行く。。。

急いで帰宅したが、21:10!

このまま最初を飛ばしてリアルタイムで見るか、録画で最初から見るか・・・・悩んだけど、飲食準備もあるので録画にした。CM早送りとかがんばって何とか途中でリアルタイムに追いついた!


う~ん、大げさだったんだけど、そこまでの気合と準備で観るに値するドラマでした♪


やっぱり、脚本(岡田惠和)がすごくいいし、役者の皆さんが相変わらずすばらしい。今年の初めに連ドラがあって、それからの冬~春~夏~秋という時間の流れがちゃんとあったことをさりげなく感じさせるストーリーが心憎い!

ありがちな、フラッシュバックとか誰かのセリフとかに丸投げすることなく、自然な流れで分からせてくれるというのが心地いい。


中井貴一と小泉今日子いえ、千明&和平の掛け合いは相変わらず、激しく同意できるような内容だしその絶妙なやり取りも見ていて気持ちいい。ある意味職人芸の域に達しているのでは。(笑)

まりこ(内田有紀)も相変わらずいい感じだし、あの展開も連ドラのときにちりばめられたあれやこれやがちゃんと伏線になっていて無理を感じさせない。典子(飯島直子)のあの性格もさりげない一言のセリフのタイミングや言い方に凝縮されていて、上手いドラマだなぁとつくづく感心する。(←何様でしょう?)


リリー・フランキーもすごくいい感じだし、萬田久子さんもぴったりの設定。


いろんなセリフや千明のナレーション、状況が笑える笑える。

自分にも酷似した経験があると、大声で笑ってしまうっていうか、自分に重ね合わせて一緒に笑い飛ばしてるって言うか・・・。ドラマで千明が言っていたみたいに、たいしたオトナになれていないんだけど、確実に自分もオトナなんだな~と自覚してしまうドラマだった。もう若い頃とはいろんなことが違ってきているということがあちこちにさりげなくちりばめられていて、それが無理なくストンと腑に落ちる。

先日見たあの映画のオトナのイタさとは別物だ。「新しい靴を買わなくちゃ」やっと見ました


もちろん、違和感のない音楽も素敵ポイントだ。あの月9のようにいい音楽がいいBGMにならないというすごい例 を最近実感したばかりなのだが、そういうこともドラマには大事。

大好きな鎌倉の風景の美しさや、あちこちにさりげなく出てくるネコもかわいいし、長倉家の朝食風景がやっぱり素敵♪フレンチトーストのときに、和平さんが一口ずつナイフとフォークで切っていたんだけど、小さすぎ。私の1/4くらいですごく不自然だったけど、今思うと何テイクか重ねていておなかいっぱいだったのかな?

カフェの黒板のメニューがパンケーキとかフレンチトーストとか一瞬しか映らないものでも、ちりばめてあるものがきちんとしているので、その世界観を違和感なく楽しめる。


こういう、ちゃんと世界観があってそれが破綻しない、ていねいな作りのドラマって、見ていても同じ時間とは思えない充実感を感じるものなのだと改めて思った次第。


ドラマのさいごの「また、いつか・・・」を本気で期待しちゃいます!