今期のドラマは、前期に比べると幾分マシというか面白そうなものもいくらかあって、フジTVの「ゴーイング マイホーム」も面白そうだと思ったうちの1本だ。
前期のドラマって言っても、みんなに「見てるの?」って聞かれた「サマーレスキュー」くらいしか見てなかったし、それも録画がたまりっ放しで、言いたい事が山のようにあったんだけど、まぁ本題ではないのでこの辺にしておく。
第1話は録画してそのままになっていたのだが、体調が悪くて一日ベッドに寝転んでいた日に見た。
2時間スペシャルだったのだが、物語が淡々としていて画面も映画っぽいので、TVで見るのはちょっとつらい感じ。おまけkにCMがすごい頻度で挟み込まれていて、録画だからいいもののリアルタイムで見続けるのって、結構つらいかも・・・って思った。
きっと、お茶の間視聴スタイルをものすごく考慮する(←チャンネル変えられないかと冷や冷やするらしい)大友さんだったら、こわくて使えない手法だろうな~とか勝手に思った。
独特の画面だしストーリー展開なんだけど、セットや小道具、お料理なんかがリアル。阿部寛演じる主人公・坪井良多は、「体は大きいのに、小っちゃい」と言われ、家でも会社でも板挟みの、どこか居場所のないサラリーマン(http://www.fujitv.co.jp/b_hp/goingmyhome/ より)で、リアルワールドにいそう。っていうより、ちっちゃいところが私の身近な誰かさんにそっくりでいちいち笑えた。
何でもかんでも上の言いなりで、やることに筋が通っていなくて、いつも下の人たちが振り回されるのは、どの世界でも一緒だよな~と、しみじみしたりドラマの部下と一緒になって「もっと、闘ってくださいよぉ!」と叫んでみたり。(笑)
それに、コイツがマヨラーなのだ。フードスタイリストのお料理上手な奥さん(山口智子)が、作ったおそらくおいしいお料理でもマヨネーズをつけたがる。
ソラマメにだってマヨネーズをドバっとかける。
私的には許せませんっ!(笑)
でも、そんなことから素材の味や完成された料理を味わう感性のない、奥さんの仕事に対する敬意もないデリカシーのない男だってことがよおく分かる一コマだ。
あと、この家庭ってお母さんが「食」の仕事をしているのに家族そろってダイニングテーブルでちゃんと同じものをいただくっていう普通のシーンがなかったような・・・。なぜか、リビングテーブルセットの低いテーブル&寛ぎ用ソファチェアという食事に向かないところで食べている。
それに、娘の食事の仕方がすごく変だ。親が躾けてあげないんだろうか?とか、思ってもらうためにわざとあんな食べ方の演技をつけているのだろうか?それとも、今の子ってあんな感じなの?とか気になる気になる。(笑)
昔、イギリスはケンブリッジでホームステイしたお宅でもリビングセットで、家族バラバラ気味でお食事をいただくという、信じられない状態を2ヶ月以上体験したことがあってそれを思い出した。その家庭は、お金を持っているけどワーキングクラスで食事に対してまったく興味がなくて、その食事に関しては「食」にこだわるイタリア人に話すとバカ受けするほどで、かなり強烈な食体験をさせていただき、そんな生活もできる自分を発見したことを思い出した。
もちろん、いい思い出ではない。(笑)
で、この阿部ちゃんの家にもダイニングテーブルがないのか???と思っていた。
が、今日母親が出張に出た後の阿部ちゃんと娘の食事のシーンで、何も載っていないダイニングテーブルセットが映っていたので、謎が解決した。
きっと、いつもはお母さんがフードコーディネーターのお仕事に使っているのではないだろうか?
確認したかったけど、1話はすでに消去したし今日は録画してないしで、確認できなかったけど、これも歪んだ家庭を表しているのかしら?
とか、気になるディテール満載。(笑)
全体的には地味なドラマ(←失礼な言い方だ)だけど、つくりが丁寧で、セリフがいちいちリアル。
一番気に入ったのが、お料理のシーンがちゃんとしていておいしそうだし、リアルってところ。
向井君の「ハングリー」のお料理がなぜかちっともおいしそうじゃなかったのとは大違いである。
で、今日の第2話は帰宅できていたのでリアルタイム視聴した。
これを書いたり、CMのときに片づけをしたりしていたら意外とチャンネルを変えようとか思わなかった。(笑)
ってことで、第3話も見ます!