なんだかんだ言いながら、録画して初回から一応みている「運命の人」。


憲法をある程度まじめに勉強したけれど、あの事件をリアルには知らない人にとってはすごく不思議な判例が、このドラマのテーマである「外務省秘密文書漏洩事件」である。

でも、その判例を覚えないと仕方ないから覚えてたけど「取材対象者の人格尊厳を著しく蹂躙するとか、法秩序全体の精神に照らして社会観念上是認できない・・・・正当な取材活動の範囲内を逸脱しており、違法である」って、人格の蹂躙ってどんなこと?一体どんな取材??って思ったものであります。


テキスト類には、「記者と不倫な関係を結んで秘密電文を渡してしまった女性公務員」としか書いてなくて、むしろ、表現の自由についてこの判例がどうなのか?という視点でしか見たことのなかった事件だった。

ってことで、別にドラマを鵜呑みにしている訳ではないが、こんな感じだったのか~と思いながら見ている。


「運命の人」を見るまでは、民主党政権になって自民党が隠し続けていたその「秘密電文」が公になったり、記者本人が新聞のインタビューに答えたりするのを読んでいて、政権ってこわいわ~と思っていたし、記者に対してかなり同情的だった。


でも、もっくん(本木雅弘)の演じる弓成記者ってどうしても感情移入できないし、特に先日の第7話を見ているとなぜだか腹が立って仕方なかった。モデルになった記者本人もフィクションばかりとおっしゃっているそうだが、なんんだか人から愛される要素が欠落しすぎていて本当にエゴイスト。

もっくんが上手なのかもしれないが、見ているともっくんまで嫌いになりそう。(笑)


真木よう子も上手いんだろうけど、あのドラマのキャラと一体化したかのようで嫌いだ。(笑)

別に登場人物に感情移入できなくても、ドラマとして「おはなし」がおもしろければスルーできるのだが、なんか重々しくすることばっかりに心血を注いでいるようなテイストのドラマなのでね。。。


唯一の救いは大森南朋。

モデルのナベツネは文句言ってるそうだけど、あんなにカッコイイ役なんだから喜んで見せるくらいの茶目っけがあってもいいんじゃない?かわいげないわ~。(今更ナベツネに求めるものではないが・・・)


南朋さんのあのヒゲは似合わないよぉ。あのヒゲがなければ第7話の法廷証言シーンなんて鷲津だったぞ!!!

やっぱり南朋さんがスーツで決めて、小難しいことをさも日常的にしゃべっているが如く話すときって鷲津だわ。

唯一テンションが上がったな~。

あ、柳葉敏郎扮する弁護士のエリート外交官を追い詰める一連のシーンは緊迫感があって、説得力があってすごくよかった。


でもな~、少し前にも書いたけど音楽の使い方とかイロイロナニなのよね・・・。