もう、第7回も視聴済みで今夜は第8回の最終回なのだが、なんだかいきなり最終回の感想を書くのも勿体ないかも・・・とか思うくらい展開が早くて面白いドラマだ。

いつもながらザクっとした感想しか書かないので、番組HPhttp://www.nhk.or.jp/drama/utage/html_utage からあらすじを補足。


第6回「偽りの家族」 総合テレビ 2011年7月5日 午後10時から 可奈の妊娠発覚後も煮え切らない北沢だったが、由美子の説得でついに結婚を決意。可奈の結婚式を福原家再生の糸口にしたい由美子は、翔に直接招待状を手渡す。しかし可奈との確執から出席をためらう翔。その背中を押したのは珠緒だった。一方、健治は本社に戻れないことを通告される。結婚式当日、由美子たち親族の見栄から医学部浪人生のフリをすることなった翔。その様子を見ていた健治は、最後のスピーチで突拍子も無いことを言い出す・・・。


第5回の感想で、イジワルな私は打算女可奈(加藤夏希)ががんばって妊娠してこれで結婚間違いなし!と思ったのに、北沢さん(眞島秀和)が結婚する気がないと言う。。。そりゃそうでしょ?と、イジワルな私は思っていたが、やはりこの打算女を育てただけのことはある母由美子(黒木瞳)は、北沢さんのオフィスまで出かけて行き待ち伏せ!!!すごすぎ・・・。


トレーダーにとっては本当にタイムイズマネーなのに、厚かましすぎ。その上、北沢さんとお茶して「両親が離婚していて父親を知らないから自分の家庭を築く自信がない」というのに、自分も同じく親が離婚しているがその分理想の家庭を築いて来た。と、一人勝手に理想の家庭を持っていると、殆ど妄想と思える話をしまくり、なぜかそれに説得された北沢さんは、結婚を決意。


えええええええ~!この人どこまで見る目ないんだろ????


で、びっくりすることだらけだけれど、福原母娘にとっては至福の結婚式への日々。
結婚式の出欠はがきに「婚活の女王」とか書かれても「陰で妊娠を武器に結婚を迫ったとか言われてるのは知ってる。」と言ってのける可奈。すご・・・。


続けて「でも、それって負け犬の遠吠えでしょ?ホントはみんな、私の結婚式に来たくてしょおがないんだからぁ!だってぇ、令ちゃん(北沢さん)の友達と知りあえるチャンスなのよ!」と、勝ち誇ってる。


すごい・・・。と思っていたら、母もすごかった。(笑)老眼鏡をはずしながら「可奈ちゃん!そこまでいくと・・・・尊敬するわぁ」ですと。「そおお?」とドヤ顔の可奈。。。世にも恐ろしい会話と二人のいやらしい表情。すごいドラマだわ~。


一方、父(渡辺いっけい)は合併先のポストがないと、上司にだめ押しされる。


そして、翔ちゃん(窪田正孝)は勉強に目覚めた珠緒(美波)と話も合わず・・・。そんな珠緒は、受験のカリスマ(遠藤憲一)が東大医学部に入れたそのモチベーションをしつこく聞くと「住む世界が違うと言われた人を見返したかった」という答えを聞いて「なんか、その人って翔ちゃんのお母さんみたい・・・。」と、スルドイ一言。


なんか、その恐ろしい価値観と傲慢さで結果的に一人を東大医学部に合格させ、更にダメダメな偏差値の子を医学部に向かわせたのだからある意味、由美子って立派かも。(笑)


しっかし、結婚式でも翔ちゃんは医学部を目指していることにされたままだし、お色直し中の可奈呼び出され「今日くらいちゃんとした弟やってよ」と鏡越しに命令される。

なぜだか、急に芝居っぽく「シンデレラってわざとガラスの靴脱いで帰ったって知ってた?」と弟に言う可奈。全く理解不能(笑)


「なにそれ?どんだけ腹黒いシンデレラだよ」と吐き捨てるように言う翔。同感です・・・nanako。


「腹黒いんじゃないの。努力よ!靴置いて行かなければ一生いじめられっ子だったんだから」


「ねえちゃんらしいな・・・」と翔。


「婚活も合コンも努力よ!私はずっと努力してきたの。自分の欲しいものを手に入れるために。そのシンデレラのお祝いなんだから協力しなさいよ。」とドヤ顔で恫喝し続ける花嫁。怖すぎ・・・。(笑)

見栄を張って、人をだましてごまかして・・・それって努力なの???


翔は、医学部目指している浪人生を演じることを約束する。なんかなぁ・・・。


福原家のテーブルでは、翔のことを浪人生だと北沢さんに思わせてる件についてひとしきり話があったが、「いつか折をみて本当のことを話すつもり」だという由美子に「いつかっていつだよ」とつっかかる夫。


この夫・・・やはり妻のそんなところが我慢ならなかったようで、スピーチで自分が出向先の子会社の吸収合併でポストが無くなり、給料も半分になるとかそんな話を始めた。

このときの由美子と可奈のものすごい顔つきがすごかった。。。

彼女の精神的よりどころ、大企業の部長さんじゃないってよりにもよってこんなところで言われちゃって・・・。こりゃ、夫の復讐か?


でも、お父さんのスピーチよかったよ。思った通りの人生になるとは限らない。レールから外れた者にしか見えないキラキラした景色があるのではないか?とかそんなこと。あの一家にいながらにしてよく言った! 更に偉いのが北沢さん。


自分たちにとって勝利の頂点である結婚式を台無しにされたと妻と娘になじられているお父さんを励まして、泣いて悔しがる可奈に「泣くことなんかないよ。お父さんが言う通り二人で頑張ろう」って優しく励ましてる。


でもね、北沢さん。。。可奈はね・・・がんばるとかそういう気はないの。あなたの外見や経歴やお金を愛してるんだから。気付かないあなたも悪いんだけどね。。。かわいそうだけど。


家に帰ってからも「私は今日の結婚式に賭けてたのよ!」と夫をなじる由美子。結局この人は、勝手に描いた理想の家族を演じてくれないとわめいているだけ。

そんな由美を子置いて家を出て行きつけの鉄道模型のある飲み屋で、レール上をぐるぐる走る電車を切なそうに見ている夫。なんかいい演出だな~。


番組のタイトル「偽りの家族」そのものだった。タイトルとドラマが合っているとやっぱりすっきりするな。(笑) ↑これって、「江」でストレスがたまってなきゃ思わなかったかも。(笑)



おもしろくなってきた!「下流の宴」4回「カリスマの逆襲」

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