第4回「カリスマの逆襲」
総合テレビ 2011年6月21日 午後10時から
※総合テレビ・7月2日午後4時40分から再放送いたします。
なんと、向井くんが出るわけでもないのに待ち遠しくてリアルタイム視聴してしまった。
第3回まで観たときの大雑把な感想⇒NHKドラマ10「下流の宴」見てます・・・
ひっさびさに、声をあげて笑うくらい痛快!
人間のいやらしい下品なプライドをえぐり出しつつもユーモアたっぷりで、若干ブラックな気持ちになりつつも笑ってしまう。
でも、全くの他人事とは思えない空恐ろしさも。
やっぱりブラックな林真理子目線という原作あってのことだと思うが、映像でもそれを損なうことなく世界観を創り上げているのも痛快だ。やっぱりこれがNHKドラマのクオリティだ。(←お前は誰なんだ?)
脚本も演出も役者も映像も、ドラマを観る醍醐味を素直に味あわせてくれるのがシアワセ。
今日なんておもしろくないことがいくつも重なって、仕事でもお買い物でも忍耐力を要することが何件も重なってかなりイライラしていた器の小さいnanakoだが、ドラマを見終わってスッキリ。
ドラマはこうじゃなくちゃね♪
下流代表?の女子玉緒をやっている美波さん、演技が素晴らしくてすっかり忘れていたが、向井くんの初舞台「ザ・シェイプ・オブ・シングス」で音が聞こえるほど激しいキスをしまくっていたことを番組が終わってから思い出した。(笑)別人ですな。。。素晴らしい。
以下、ネタバレあり。といっても、NHK総合のドラマなんだから別によさそうなものだけれど、見ていない方で興味を持ってオンデマンド視聴する方もいるかもしれないので(笑)
因みに、「下流の宴」の第2回まで観た段階で面白い!と、ハゲタカの遠足 のときに若干暑苦しく語っていたら、引率者tsumireさん が、「しょーがねーなー、オンデマンドで見るか!」と話を合わせてくださったこともあったので。(笑)
↓ http://www.nhk.or.jp/drama/utage/html_utage_story04.html よりあらすじ
医者になったら翔(窪田正孝)との結婚を認めると珠緒(美波)に約束させられた由美子(黒木瞳)。残る望みは、受験のカリスマ島田(遠藤憲一)に翔を託すこと。再三、島田に会いに行くよう連絡をとるが翔は無視し続ける。一方、可奈(加藤夏希)は高学歴・高収入のトレーダー・北沢(眞島秀和)に急接近。かたや、健治の会社は吸収合併されることが決まり転職を勧告される。約束の日、翔が島田に会いに行ったと知って喜ぶ由美子。しかし、翔の本当の目的は・・・。
この翔の本当の目的は、医大に本気で行きたがっている玉緒を引きあわせることだった。カリスマ島田のエンケンさんの屈折した感情がほんの少し顔をのぞかせるお芝居がいいんだな~。
でも、必死で頼み込む玉緒に対して「絶対に合格させることはできるけれど、うちは高い。君たちには払えないだろう。」と冷たく門前払いする。
このときの体温のめっちゃ高い玉緒のセリフがなんか泣けた。それとは対照的に温度が低くてすぐに諦める翔のようすが、見たことのある誰か(笑)みたいでそのふがいなさに笑えた。
で、この温度の低い覇気のない翔の姉でいわゆる媚びるオンナ可奈が派遣社員であることを隠してエリートの集まる合コンサロン(誰かの高層マンション)で、出会ったターゲット:エリート北沢に学歴の探りをいれて媚び媚びしている場面。ウチの会社にもいる同類の女子も、人の学歴や親の職業、年収など親しくなくてもどんどん聞いてくる。そっくり。。。
で、美人な可奈に嫉妬している(ミエミエ)イジワルなオンナに、派遣社員であることをバラされてしまい、その場を抜け出し走っていたら、なんと、北沢王子が追いかけてきたではありませんか!普通はあり得ないけど。
一応女子な私は少しキュンとする。(笑)
北沢「福原さん!送ります!」
可奈「どうして?」
北沢「ぼくも退屈だな~と思っていたんです」
可奈「わたし、派遣ですよ!」とうるうる瞳で見上げる。でも、その価値観ってどうなんだ?
北沢「それが・・・何か?」と、微笑む。←そりゃそうだけど、隠して社員のふりしてたのよ、この女は!
可奈「・・・見栄っ張りだし」
北沢「女の子は、みんな、そうでしょ」←うわっ。。。
可奈が、就活が上手く行かなかった言い訳をしている間も、北沢はやさしく見つめて黙って聞いている。
「地味な会社で、地味なOLやって、地味な男とどうでもいいような恋愛して結婚する、そんな人生絶対やだったんです。受け入れられなかったんです。だから・・・・」と涙を流し続けて黙っていたら・・・
なんと、エリートでカッコイイ北沢がガシっと抱きしめてくれたんです!!!←え?くれたって・・・。
だって、あんな打算の塊でみっともないオンナなのにそれを受け止めるのって・・・キュンとする。(笑)
思わず、瞬間妄想力が働いて自分が入れ替わってしまっていた。(苦笑)
この二人の恋の行方もヒジョーに気になる乙女心が残っていたワタクシを発見。(笑)
でも、何と言っても圧巻は最後の方での、カリスマ島田と由美子の対決会話。
由美子が全く覚えていなかった島田の思い出の回想シーン。
とことんビンボーだった島田は家の手伝いでリヤカーに古新聞を積み込んでいて、それをきれいな白いワンピース姿の由美子が手伝っていた。恐らく小学生くらい?
そこに、由美子の母(野際陽子)が来て、由美子を連れ去るのだがその時に島田が「ぼくは、一生懸命勉強して医者になります!」と叫んだ。
高校三年のときに「絶対医学部行くからその時は僕と付き合ってくれ」と言ったのに「私と島田くんは住む世界が違う」と言ってふられた。そして、その一言が彼を東大理Ⅲに合格させた。
自分をバカにした連中をそこから見下ろしたかったんだそうだ。
そして今も変わらない(偏見に満ちた価値観の)由美子のお陰であの頃の気持ちを思い出したと、お礼を言う島田。
「どういうこと?」と由美子。
「上から見下ろされた人間にしかわからない。下流の気持ちだよ。」
と、そこに飛び込んできたのは、どうしてもこの塾に入れてもらいたいと押し掛けてきた玉緒。
翔くんに頼まれたから、昔のオレみたいだから下流の代表のようなこの子を医大に合格させれば塾の宣伝になると、由美子にある意味宣戦布告する島田。
あ~これがタイトル「カリスマの逆襲」だったのね。
おもしろくなりそう!でしょ?