- 林真理子さんのエッセイや小説ってホントにリアルで面白い。
と言っても、自分で本を購入することはなくて週刊誌や雑誌の連載を読んだりする程度。(林さんごめんなさい)
で、このドラマの原作「下流の宴」も出版当時興味深々だったのだが、図書館の予約待ち件数がすごくて諦めてそのうち忘れてしまっていた。(笑)
下流の宴/林 真理子 - ¥1,680
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で、NHKドラマ10でやっているのを知ってとりあえず録画して第3回まで見ている。
http://www.nhk.or.jp/drama/utage/より 林真理子さんのことば
「主人公たちはミもフタもない本音を言い合い、それによってリアルな現実を表現していきます。その現実とは、いつ自分たちが下流に落ちていくかもしれないという恐怖なのです。そして自分の愛する人々を、その恐怖にあわせたくないと考えていて、だから戦うのです。私はこの"戦士"をできるだけ品のいい美しい方に演じてもらいたいと考えていたので、主役が黒木瞳さんと聞いて大喜びでした。黒木さんの端正さが、この恐怖にコミカルさを添えてくれるはずです。もちろん希望はあります。ちょっと皮肉な希望に最後はジーンとしていただいたら幸いです。中園ミホさんの脚本が、相変わらず素晴らしく、こうなるのかと何度もうなりました。ドラマが本当に楽しみです。」
このドラマ、原作がおもしろいだけではなくて、出演者が私にとって興味深いのだ。
黒木瞳←向井くんとNHKドラマ「ママさんバレーでつかまえて」で共演。恋人役。
窪田正孝←向井くんとNHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」で共演。水木プロでアシスタント役。
美波←向井くんの初舞台「ザ・シェイプ・オブ・シングス」で共演。恋人?役。
眞島秀和←向井くんとNHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」で共演。水木しげるの才能を見抜き飛躍させるやり手編集者役。
遠藤憲一←映画「ハゲタカ」で劉君(玉山鉄二)に買い叩かれそうになって、鷲津(大森南朋)にやられてしまうアカマ自動車のダメ社長役。
ど~して向井くんが出ていないのかと思うほどのキャスティング(笑)
みなさん、お芝居が上手で原作もきちんとしているし脚本もしっかりしているし(←エラソー)BGMも面白いし、画面もきれいだしセットもよく作ってあるしドラマとして見ていて安心できる。
って、なんでこんな感想を持つのか不思議だろうけど、あの恐ろしい大河ドラマ「江」のドラマとしてのクオリティが信じられないから。。。あれは、大河とか何とか言う前にひどい。ドラマとしてひどい。仮に、あれが大河じゃなくてフツーのドラマだったり、ましては現代ドラマだったら絶対にあり得ないひどい脚本&演出だ。大河だから助かっているような気すらする。(笑)
このドラマでの黒木瞳(医者の娘で国立大卒)見たいなヒトって実は私の周りにもたくさんいるので結構笑える。あそこまで露骨ではないけれども、ああいう価値感がにじみ出る言動を、いつも醒めた目で見ているワタクシ。
その黒木瞳の娘役の加藤夏希は、やっと内定の取れたダサい(と決めつけてる)企業を蹴ってIT一流企業(その設定も今となっては苦しいけど)の派遣になって、しかも合コン仲間には社員のふりをしている。
この人の価値観も凄いのだが、ウチの会社にもこんなオンナがいて面白いほど言動が一致している。(笑)
と、ヒジョーにイジワルな楽しみ方をしているワタクシ。
でも、ドラマってそんな風に自分が素直に感情移入出来る何かが無くては見続けるのは辛いものだ。だからあのドラマはいくら向井くんが出るからって辛いのよね・・・。
あ、その、加藤夏希のターゲットになるのが眞島秀和なんだけど、アメリカの投資銀行のトレーディング部門長で年収は1億円近いらしい。合コン中もスマートフォンで株価をウォッチしているので、バリバリの現役プレーヤーだから鷲津とは違うけど、ちょっとその辺りも楽しみ。
おもしろいドラマって、疲れ果てても見るだけでいいからいいよね~。(←誰に言ってんだか)
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