うさぎ島というのは、「瀬戸内海に浮かぶリゾートアイランド大久野島」by http://www.qkamura.or.jp/ohkuno/

のことである。


アナウサギという種類の野生ウサギがわんさかいて、手のひらから餌を食べてくれる島らしい。

アナウサギ飼育歴7年の妹が、TV番組でその島の様子を見て「うちのうさぎと同じ種類のウサギだらけだからものすごおおおくかわいい。でも、うちの子が一番かわいいと思うけど」(←親ばか)と、絶賛するので行ってみようということになった。

↓妹が飼っているアナウサギ
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大久野島は、、広島県竹原市忠海(ただのうみ)町の沖合い3kmの瀬戸内海に浮かぶ、周囲4.3kmの小さな島。

島内には、休暇村がありそこの職員が寝泊りする施設はあるが、基本的には無人島で、一般車両の通行も出来ない。


ってことで、忠野海港の無料駐車場に車を置いてフェリーで島に渡るのだが、連休中のせいか満車で路上駐車も限界状態。大阪や神戸ナンバーも多い。仕方なく駐車スペースを探しているとアヲハタジャムの工場があった。

「1932年、当社は広島県竹原市忠海で誕生しました。
「農産加工品の美味しさは、その原料によって7割が決まる」という考えより、品質第一主義を貫き、原料については徹底した吟味を行う。それは創業当時から今日に至るまで大切に受け継がれ変わることはありません。」

アヲハタHP  より


こんなところで、子供の頃から親しんできたアヲハタジャムが生まれ、作られていたとは知らなかった。

未だに量産品の国産ジャムならアヲハタしか買わないのだ。

(すぐ食べ物に喰いつく悪い癖)


なんとか空きスペースを見つけて駐車してフェリーを待ったが、1時間に1~2本しかなく行列の後方の数十人は乗り切れなくて次のフェリーを待つことになっていた。

穏やかな美しい瀬戸内海を航行することたったの12分で大久野島の港に到着。


途端にうさぎが走り回っている光景が目の前に!

と、妄想していたのだが、まったくうさぎの気配なし。

わがままな姉にうそつき呼ばわりされた妹曰く「うさぎは夜行性だから日陰とかに隠れてるのよ」

だったら夕方来ればよかったのに・・・とか心の中で毒づく姉nanako。


休暇村は財団法人だが、環境省が支配?しているらしく島内あちこちに環境省からのメッセージ看板などが。

さすがに国の支配下だとお金があるらしくあらゆる設備の手入れが行き届いており、夜間照明なども自立式ソーラー発電やミニ風車が付いているモノが殆どだしエコな香りがプンプンする。(笑)


海辺の東屋で持参したおにぎりなどをいただきながらのんびりしていると、日陰にぽつりぽつりとうさぎがいるのが目に入ってきた。

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↑わかりにくいが、上部中央と、下方中央2か所、計3羽いる。


想像していたよりもはるかにまばらではあるが、いきなりうさぎが暢気にしているのは中々和むものだ。


港から休暇村を目指してのんびり歩いて行くとぽつぽつとうさぎ達が現れてきた。

かなり近寄って撮影しても全く無防備。
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妹の情報だと、休暇村でうさぎの餌を販売していてそれを手から食べるらしいので、買ってみた。

休暇村の前の広場は途中見かけたよりもはるかにたくさんのうさぎがいたが、それでも想像していたのよりはかなり少なかった。

当日はかなりお天気も良かったので、日陰に避難していたようだ。

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餌も買ったが、みんなお腹いっぱいみたいで殆ど食べてくれない。

それでも、餌をやろうとしてしゃがみこんだ私の陰にもぐりこんできて寝そべったうさちゃんも。

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私の靴にピトっと両足をくっつけてリラックスしきっている。

そのうさぎに触れている姪によると心拍数も落ち着いていて全く緊張していないらしい。

妹のところのうさぎだって、ここまでだらっとしているのは中々見ないし、なでまわしていると時々噛みつきそうになる。天敵がいなくて大事にされていると野生でもこんなにゆるいんだと感心しきり。

天才!志村どうぶつ園 というTV番組で取り上げられたそうだがそこではもっとたくさんのうさぎが映っていたようだ。

実際、夕方の餌やりタイムになると、休暇村の広場のあちこちからうさぎが突進集合してくる映像もあったし、夜中に広場を駆け回るうさぎ達を見ることもできるらしい。


ということで、想像したほどでもなかったがなかなか癒された。

でも、妹のところのうさぎと同じ種類とは思えないという私に、妹は言った。

「だからうちの子が一番かわいいって言ったじゃない」

親ばかってすごいけど、やっぱり野生のうさぎはどことなく粗野な感じがしたのも事実。(笑) 大久野島の歴史やなぜうさぎ島になったのかは、こちら↓で。




昭和4年に日本陸軍の毒ガス工場が建設され、第二次世界大戦末期まで毒ガスが製造されていました。
戦後、GHQにより施設は解体され、毒ガスは海洋投棄や焼却などで処理されました。

戦後は島全体が国民休暇村に指定され、1934年に瀬戸内海国立公園となりました。

島内にはたくさんのうさぎが生息していますが、これは忠海町の小学校で飼育されていた8匹のうさぎが放されて野生化したもので、現在250-300匹が生息しています。

大久野島には、宿泊施設「休暇村 大久野島 」があり、その他の施設として「毒ガス資料館」、「大久野島ビジターセンター」があります。


海沿いでヘンなものを発見。記念撮影用のうさぎのかぶりモノ?

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前に回ってみると、集音器だった。
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うさぎの耳状の2本の筒から集めた音を下の方のヘッドホン見たいなところに両耳を合わせて聞くのだ。

トライしてみると、普通の状態で殆ど聞こえない波の音が大きく聞こえた。