龍馬伝 第48回 最終回「龍の魂」の感想です。 


「今頃、なんぜよ?」と言われて当然である。リアルタイムではあまり落ち着いて見ることができなかったのでそのうち録画をゆっくり見てから・・・なんて思っていたら今頃である。我ながら間抜けだが、最後まで視聴して毎回感想を書いたドラマって初めてなので、意地で書ききらなくては。(笑)

散々突っ込んできた者なりのやり方を通させていただきます。(←ちょっこし鷲津@水響亭を入れてみた)

自分の覚書なんだし。。。


龍馬伝 最終回 感想速報というか、お礼です。  とか、放送直後に書いたけど結局最後までなんやかんやと言いたいことがたくさんあるのがこの「龍馬伝」だったってことだ。(笑)


静かな浜辺に響き渡る声・・・もしや・・・真剣での稽古集団のシルエット・・・まさか・・・


なぜか唐突に・・・

大河ドラマ


平成22年度文化庁芸術祭参加

↑ぜひ、何か賞を取ってもらいたいものです。恐らく映像・音響関係と思われますが・・・。


きゃ~~~~武市さんだ!(武市半平太:大森南朋)

長次郎(大泉洋)は饅頭や。以蔵も人斬りになる前の髪型。

2度目なのに、号泣するnanako。

だって、み~んなまだ仲良く幸せだった頃の笑顔なんだもの。。。

でも、龍馬の夢だから大政奉還を成し遂げた龍馬を祝福するシーンだった。。。


陸奥陽之助(平岡佑太)に起こされて陸蒸気の話をのときはなぜか子猫たちが座敷をよたよたしている。(笑)



「こんな野菜は、わしゃ、京でしか見たことがないぜよ」と龍馬がお椀の中からつまんだのは、クワイみたいだ。

子供の頃一時期住んでいた福山市はクワイが名産でよく頂いていたらしいし、東京のスーパーでも広島産のクワイが売っていたりするので、ちょっとびつくり。

なんでこんなにクワイに喰いつくのかと言うと、私の大好物だからだ。

姿も愛らしいが、味も素晴らしい。特に小さめのものを素揚げにして塩だけでいただくと、こんなに美味しいものがあるのかしら?と毎回思ってしまうほどだ。(笑)


そう、龍馬伝は食事の監修も超一流のプロの手による。柳原尚之先生がなさっているのだ。龍馬にとって食事のシーンは幸福を象徴しているのでとても大事に撮られている。(と思っている)

土佐のパブリックビューイング関連のブログなどを見ると、土佐の坂本家での食事では土佐にしかない料理がちゃんと出されていたそうだ。(土佐出身の島崎和歌子さんの弁)そういうこだわりもシビレル。


新撰組がうろうろしている京を抜け出して越前へ向かった龍馬さん。

新撰組に絡まれていた泥まみれ?の坊主頭が井手らっきょさんだったのは笑った。


と思ったら、越前の松平春獄(夏八木勲)の傍で何やらむしゃむしゃやっているのが、中川家の弟の方ではないですろうか?ど~いて?中川家、大好きだからいいけど。(笑)


例の新政府綱領の○○○の件についての議論。

龍馬の目論見通りらしい。そう言う解釈ですかぁ。


龍馬を訪ねてきた弥太郎(香川照之)の告白その1。(笑)

戦を見越してミニエー銃を仕入れたものの、もしも龍馬が大政奉還を成し遂げれば無用になると、その前に売りさばき大もうけをした。

「おまんを信じてしもうたがじゃ。」とこんな悔しいことは無いから、そのお金は龍馬にくれてやるという。


龍馬に「そんなにわしのことが嫌いか?」と聞かれ「ああ、大っきらいじゃ、この世のだれよりものぉ!」

と言う弥太郎に、自分は友達だと思っていると告げる龍馬さんの物悲しい表情。ちょっと不憫だった。(笑)


「まぶしすぎる日の光は、無性に腹の立つものじゃあいうことを」


「わしにやるべきことがあったように、おまんにもやるべきことがあるがじゃ」

「達者での、達者での、弥太郎」そう言った龍馬が、それを受け止める弥太郎があまりに切なくてここでも涙ぐんでしまった。


海援隊がエゲレス語の辞書を作っているシーン。

「自由

HOPE:ええことがあってほしいと願う気持ちぜよ」

海援隊って海軍躁錬所の頃からほんの短いシーンでも、わくわくするような熱気があって大好き。


中岡慎太郎(上川隆也)と、新撰組との斬り合いは見ごたえあったな~。

それを見守っていた亀治郎(←いきなり実名・・・)一味がす~ごく不気味だった。

と、ひたひたと近付くその時を感じていたらいきなり、ビビる大木が町人?でセリフまであるのでちょっと・・・。

ま、いいんですけどね。。。


亀治郎一味に龍馬の居場所を聞かれて、ついに龍馬LOVEを告白(その2)し「龍馬を殺してはならん」とまで言った弥太郎。亀治郎ったらいきなり登場して、弥太郎に負けないくらい濃い芝居っていうか顔芸遣ってくれちゃって。。。


一人、新政府候補者の巻紙を広げながら語り始める龍馬さん。

「武市さん、新しい政府には志を持ったもんが集まらんといかんがじゃ。 ほんで考え方の違うもんもおらんといかん。」

「ここに、武市さんの名を書きたかったのう。」と、少し涙ぐんで武市さんのための杯を空ける龍馬。


「以蔵、おまんはやさしい男じゃき、人を助ける仕事が向いちゅうのぉ。」

そして、以蔵のための杯。なんかここでぐっと来た。


「おまんのことも、わすれちゃせんぜよ、長次郎」

「おまんにはのぉ。世界中を飛び回ってもらう。そんな大仕事を任せるがじゃ」


「高杉さん。高杉さんが夢見た新しいニッポンが来るぜよ」


杯が4杯用意してあったからこれで終わりか。。。

人気のあった順?まさか・・・でも、なんか収二郎とか亀弥太も死ぬ前はあれだけ時間割いたのに冷たいねぇ。


そして、いよいよ亀治郎一味が動き出す。俯瞰で撮った番傘がつぎつぎ地面に落ちて行くところが美しい。

大友イズムだなぁ。(笑)


そして、訪ねてきた中岡慎太郎の「徳川を新政府に入れてはいかん」とか忠告され、「龍馬、人の気持ちはそれほど割り切れるもんではないぜよ」

「それはのぉ、弥太郎にも言われた」


この辺で龍馬さん「新吉!軍鶏を買うてきてくれや」って。

でも、お使いに出たのは峯吉。新吉っても一人の男の人?


「○○○には誰が入るがじゃ?、答えや!」

「それは、みんなぁじゃ。」

ええええええ!!!!

言いかねないとは思ったけど、それやっちゃいましたか・・・。


民主主義の事を説明しているわけなので、それはいいんだけどどうしてそこで「みんなぁ」爆弾なのかなぁ?

やっぱり最終回といえども、あのFさんはFさんなりのやり方を通したわけだ。。。


でね、暗殺されかかっているのに雨なのに障子を開け放して大声で語る龍馬さん。

みんなが気を遣ってかくまってくれてるのがむだじゃん・・・。こういうところはなんか気分がそがれる。


でも、龍馬の壮大な夢を聞いて涙しながら蝦夷開拓もええぞな・・・と同意する慎太郎。

なんか泣けたな。もうすぐ亡くなるって知ってるから?


そして暗殺シーン。

かなり激しかった。。。


で、あんなに血まみれになるまで徹底的にやられたのに、延々としゃべり続けたのがちっくと違和感。


でもね、次のセリフって龍馬のお父上(児玉清)との約束だったのよね。。。それを思うと涙、涙。

病の床でお父上が龍馬に遺した言葉だ。

「侍は己を磨き、高めよういう気持ちを忘れたら生きておる値打ちはないぜよ、

この世に生まれらたからには己の命を使いきらんといかん

使いきって生涯を終えるがじゃ」(龍馬伝 第7回 お父上と小龍先生


「わしは、この命を使いきれたがかえ?」


「何を言うがじゃ。おまんはまだまだ、まだまだ」


「そうかえ。。。そうかえ。まだまだかえ・・・はは、そうじゃのぉ」


なんか、「龍馬伝」の龍馬さんらしい最後のセリフかな。。。


「龍馬を返してくれ、大事な人じゃ、大事な人なんじゃあ~」と号泣する弥太郎。(告白その3)

なんかねぇ、私も切なくなったよぉ。


そして、新聞記者に龍馬のことを「この世で一番嫌いだった」と過去形で語った弥太郎 inすっごく趣味の悪い部屋。(笑)

語り終わって、疲れ果てて布団の上に倒れ込んで、涙ぐんでるしぜいぜいしてるし・・・それはそれでわかるんだけど、弥太郎死去のテロップのタイミングが微妙・・・。あれが死亡シーンではないことはちょっと見ればわかるけど、紛らわしい。(笑)

ま、画的に面白いってことで採用されたんでしょうけど。。。



しっかし、龍馬伝紀行って最後までこの脚本のフォローしまくりでちょっと笑えたし気の毒にも思えた。。。


それにしても、実際の弥太郎の写真と最後の香川弥太郎ってよう似ちゅうぜよ。(笑)


って、結局最後の最後までツッコミまくり。(笑)

でもね、ここまで突っ込ませていただき、大友さんのセミナー追っかけもやり自分史上こんなに時間を捧げたドラマはなかったぜよ!


「龍馬伝」の全関係者に感謝の意を捧げたいと思います。

それから、何度も脱藩しそうになった私をここまでなだめすかし励まし導いてくださった皆様。

お陰さまで、完走(←何を以て・・・・)できました。

本当に心からの感謝を捧げて、龍馬伝の身勝手な感想を終わりにさせていただきます。nanako