四半世紀もの長きに渡るおつきあいの友人Yちゃん。

数人にしか打ち明けていない個人プロジェクトのことも彼女には知らせいていた。

で、私が落ち着いたら美味しいものをゆっくりいただきましょう、ということで予約してくれたお店でディナーを楽しんだ。


赤坂 やしま


Yちゃんの御主人がずっと行きつけのお店とのことで、ここなら私の口に合うんじゃないかと思ってと、恐る恐る案内してくれたのだ。「私はとっても美味しいと思うの。nanakoちゃんのお口にも合うとうれしいんだけど、もしそうでなかったらごめんね」と、お食事前に何度も言うYちゃん。

猛省した。

いつも、食に関しては美味しくないと思ったら容赦なく何がどう自分の感覚と違うのかをズバっと言う私。



それをずっと見守ってくれていたYちゃんがこわごわしている姿を見たら、こんなんじゃ、新しいお店に連れて行ってもらえなくなる・・・と思ったのだ。


でも、Yちゃんのそれは全くの杞憂に終わった。

すばらしかったのだ。


まだ30代で老舗の料亭(らしい)から独立して一人でお店を切り盛りしているご主人の媚びない作品の数々に恐れ入った。本当に素材を吟味してその持ち味を生かすように、塩も塩味というよりは素材の色々な面を引き出すための塩なのだ。例えが超ヘタクソなのだが、おぜんざいにちょっと塩を入れて甘味を引き立てるようなものだ。


でも、比較的はっきりした味が好まれる東京で、京料理(薄味を期待してお店を選ぶはず)と謳うわけでもなくこんなにストレートに妥協せずに勝負していることに感動したのだ。


通された個室は掘りごたつ式になっており、ホットカーペットがうれしい。

お部屋にはお茶の葉が炊いてあった。アロマオイルのポットのオイルの部分がお茶の葉になっていて、ろうそくの熱で殆どわからない程度の香りがするのだ。因みにお手洗いにまであった。


 

最初に出てきたのが、松の実粥。

写真を撮るつもりがなかったので無いのだが、すてきな細長いお椀に入っていた。

それは、相当上等なポタージュスープのようでいただくと「滋養」という言葉も浮かんだ。(笑)

もう、その1杯だけでも精神的には満足するほどの丁寧なお味。


次は、焼き目のついたホタテ貝柱にワカメ菜というヌルっとしつつもしっかりした歯ごたえもある野菜が乗せてあり、あんかけになっている。赤いのはマイクロトマト。

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↓牡蠣豆腐にマツタケが乗せてあるお吸い物
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↑写真が下手で牡蠣豆腐がわかりにくいのだが、牡蠣を裏ごしして卵白で固めたというそれは、牡蠣そのものをいただくよりも牡蠣の良さが口いっぱいに広がる感じ。マツタケも小さいながらもとてもよいもので、御汁ももちろん限りなく上品だ。


↓あぶり魚(忘れた!)の棒すし
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↓トマトの白ワイン煮

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↓白身魚と菊の花の葛あんかけ
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↑あられがとてもいい感じのアクセントになっている。

普段お魚にウルサイ私だが、今回その種類を覚えていないのはお魚と言うよりは完成されたお料理としての印象の方が強烈だったから。。。

↓締めはなめこ雑炊
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非常に満足、としか言いようのないディナータイムであった。

Yちゃん、素敵なお店をご紹介くださって本当にありがとう♪


http://r.tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13053825/

↑食べログでは星3.2個だが、個人的な印象では少なすぎる感じ。ランチタイムを知らないので何とも言えないが。。。


店名 赤坂 やしま
ジャンル 割烹・小料理

住所 東京都港区赤坂3-17-7 門田ビル 2F

営業時間 [月~金] 
11:00~14:00
18:00~21:00
[土]18:00~21:00
定休日 日曜・祝日