大好きな番組である。
そして、今日の放送は食材の中でも私が愛してやまない「栗」がテーマだったので、思わず書いてしまう。
11月中旬まではプライベートプチプロジェクトがあったり仕事もあらゆることが密集しててかなりストイックな生活なので、ブログのネタもかなり地味。(笑)
今回、ブログ記事にしようと思って初めて!番組のHP を見てみた。
「食材に流れる時間をひもとく!!
これが「食彩の王国」のテーマです。」
とある。なるほど・・・私のツボであった。(笑)
今回の放送で、特に私が激しく心惹かれたのが創業は江戸末期の丹波の料亭「三友楼」。
四季折々の山の幸にこだわるそうだ。
【絶品・栗懐石】
三友樓
住所:兵庫県丹波市柏原町柏原20
電話:0795-72-1111
http://www.tamba.co.jp/
※定休日:不定休
9月末~11月にかけては、名産の丹波栗が主役。
栗懐石・・・卓上の栗づくしの9つものお皿を見ているだけで陶然となってしまう、食いしん坊なワタクシ。
歴史が練り上げた調理法を駆使しているそうだ。
2ヶ月間で使用する栗は400kgだそうだ。
見ているだけでものすごおおおおおおく美味しそうなのだ。
11月下旬しか時間が取れないが、関西の友人を誘って訪れようとすでに決意している食いしん坊なワタクシである。(笑)
青森県の遺跡からわかった縄文人による食用栗(野生の芝栗よりもかなり大粒)の栽培とか、丹波の栗農家への取材などその多面的な取材は毎度恐れ入るばかりだ。
栗は美味しいので、人間ばかりでなくコオロギやイノシシも大好物だそうで、栗園の敵だ。(笑)
フレンチの「サンス・エ・サヴール」も取材しており、シェフ「フランス人は栗が大好きですよね」とおっしゃっていたが、日本人の私だって大好きだ!とTVに突っ込みを忘れないおバカな私。
以前、お料理の先生にフランスのコルシカ島の政府観光局の方にアテンドしていただける旅にお誘いいただいたときに仕事の都合がどうしてもつかずに断念したことがあったのだが、そのお土産話で栗天国だったと聴いたときは、観光局アテンド付きの貴重なチャンスに行けなかったことよりも栗生活を送れなかったことの方が悔しかったのを思い出した。(笑)
フレンチのあらゆる栗料理が紹介されていたが、フォアグラと合わせたりしている時点で個人的にはブーイングだ。(笑)やはり栗ごはんが一番!
私の最後の晩餐は願わくば母の作ってくれた栗ごはんであってほしい。
いろんな意味で無理だろうが。。。
そして、この番組の凄いところは、栗に絡めて正岡子規が取り上げられていたりするところだ。
(つい、正岡子規=香川照之(坂の上の雲)⇒弥太郎」と連想してしまう・・・)
弟子の長塚節(ながつかたかし)から病身の子規を気遣い届けられた栗について、日記にも記しているし、もちろん俳句もある。
「栗飯や病人ながら大食い(おおぐらい)」子規
「灯火にゆで栗七、八個くふ 母に皮をむいてもらう」
なんて素敵な・・・他にも栗絡みの色々な句や文章が残っているのを紹介していた。
この番組は、茨城県の長塚節が暮らしていた家まで訪ねて取材している。
食材を巡るあらゆるすてきな物語をこうしてTV番組という媒体を通じて紡ぐ、その姿勢が素敵だ。
25分間の番組であるがとても丁寧に制作されているのだ。
番組のHPを最後まで見たらディレクターとプロデューサーがテレビマンユニオンだった。
納得だ。
TV番組制作会社であるテレビマンユニオンの設立メンバーでもある、萩元晴彦氏(故人)をはじめとするメンバーとある文化的長期プロジェクトで一緒に働かせていただいたことがあるのだが、その高い志と強烈な哲学に牽引されての仕事は、どんな些細なことにでもその哲学が反映されその精神が受け継がれていたことを懐かしく思いだした。
↑コメント欄にてご指摘いただきよくよくHPを見たところ、私が最後までみたところは次回の「シナモン」のところでした。「栗」の回は次の通りでした。コメントを下さった方を始めご覧になって不快に感じられた皆様にはお詫び申し上げます。
■制作担当
【ディレクター】伊藤 浩子(ViViA)
【プロデューサー】加納 満 (ViViA)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)
最後は、農家からのメッセージとして収穫された栗が出荷されるまでと、農家のお母さん達による栗ごはん作りや農家の焼き栗を取り上げていた。やっぱりその方が食欲をそそる。(笑)
そして、今年の栗は甘いそうだ。
ここ数年間あらゆるオーガニック栗をあちこちから取り寄せては絶望していたのだが、今年は失望するのがいやで取り寄せなかったのだ。なんだか悔しい。(笑)
番組を見ているだけでここまで満足出来るとは、私ってやっぱり安上がり???