昨日の夕方、近所の踏切が開くのを待っているとき今年初のきんもくせいの香りが漂ってきた。
ふと、香りのする方向を見ると遮断機のすぐ横、ビルの入り口の小さなスペースに植え込みのような金木犀が1本だけ申し訳なさそうに立っていた。まだ花はつぼみ状態だったがこんなに香るんだぁ。
今年はずっと暑かったし異常気象だからもっと先だろうと思っていたので不意打ち。(笑)
うれしい不意打ちだ。
そして今朝は、ベランダの窓を開け放つとあの香りが漂ってきた。幸せだ。今も香っている。
踏切からは距離があるからどこかすぐ近くにきっと金木犀があるのだろう。。。
駅までの道すがら探してみたが見つからなかった。
小4~中2まで長州、もとい山口県の某市に住んでいたのだがそのうちの前庭には大きな金木犀の木が1本あった。
木登りをするとお隣との生け垣よりも上の高さになっていたので、結構な高さだったのだと思う。
それが、上の方で見事な球状になっていてしかもびっしりと花がついていたのだ。
だから金木犀のシーズンは、金木犀の香りで目が覚め、学校から戻ってくるときも家に近付くとあの香りが漂ってきていた。
雨上がりは、金木犀の幹の周り半径2m以上がオレンジのじゅうたんになる。
金木犀の香りをかぐと幸せな気持ちになる。
そしてその香りの記憶は瞬時に子供の頃の思い出を引き出す。
いつも、私は金木犀の香りをかぐと、香りと記憶、音楽と記憶は驚くほど結びついているのだということを再認識するのだ。