テレビ朝日の朝のニュース番組「やじうまプラス」が今日で終わった。
「やじうまワイド」の頃から好きだったので、本当に残念だ。
あの、新聞各紙を比較しながら鋭く切り込んでいくスタイルはとても新鮮だったし、新聞の読み比べが大好きな私にとってはかなり幸せな番組だった。
あのスタイルを、1985年からやっていたなんてすごい。
ここ10年くらいで他局も普通にマネするようになったため独自性が失われたのも今回の終了の一因らしい。
毎朝基本的にはやじうまをつけているのだが、フジの「目覚ましテレビ」の軽部さんのコーナーやアミーゴ伊藤アナが好きなので2画面にしてみたり、時間帯によって見分けたりしていた。
でも、これからは目覚ましテレビをつけておくのかなぁ。
やじうまは、コメンテーター(論客?)がすごくよくて特に好きだったのが大谷昭宏さん。そしてその昔はその隣にいてとてもいいキャッチボールをしていた勝谷誠彦さんも大好きだった。
このお二人の権力の横暴を許さない確固たる姿勢とそれを支える知性と説得力のあるお話は見ていてドキドキすることもよくあった。
私が刑事訴訟法を習った先生は現役の弁護士でもあったが、刑事事件の裁判での証拠合戦について検察の強大な権力を次のように表現していらした。
「闇の中で証拠を探す際の道具に例えると、検察は強力なサーチライトを何台も使える一方、被告やその弁護士は懐中電灯で探すようなものだ」と。
だからこそ、検察がその強大な権力で冤罪を生みだしたりしないように、刑事訴訟法で厳しく被疑者が被告になり、裁判で判決が出るまでを定めているのだ。
でも、実際禁じられている別件逮捕はニュースでも当たり前のことのように伝えているし、今問題が顕在化している大阪事件特捜部の件もあることからなかなか難しいものがある。
しかし、大谷さんはそういうことをきちんと批判していらしたし、法律を知らない人にでもわかるように伝えていらした。今日の最後のコメント特集の際にも、そのことをおっしゃっていた。報道もその巨大権力と同じような権力をもっているのだから、というようなこともおっしゃっていた。相変わらずカッコイイ。
その大谷さんと同じレベルで丁々発止の会話ができていた勝谷誠彦さんもが辞める時はすごく残念だったが、後任にやくみつるさんがやってきたときには見事なキャスティングだと思ったし、やくさんのコメントも大好きだった。
印象的なのは、亀田兄弟の父に対する亀の子たわしパフォーマンスだが、あのときもドル箱の亀田家に媚びているマスコミは決して口にできないようなことを、やじうまはやくさんがコメントするのを許していた。
朝青竜のときだって、相撲に対する愛情や造詣の深さゆえに普通の人とは違った角度のコメントをしていた。
そんなときのやくさんのコメントを聞くと、すっきりしたりただひたすら感心したりしたものだ。
今は、色んなところで見かける竹田圭吾さんも最初にコメンテーターレギュラーとしてテレビに出るようになったのはやじうまじゃないかしら?竹田さんは、誘導的な偏った質問に対してもピシッと公平に法律など無視できないものさしをきちんと示してコメントしてくださるので好きなのだ。
いつも、やじうまは手垢のついていない優秀なコメンテーターを発掘していたようなイメージがある。
皆さん、最初のうちはやはり慣れていなくてそれがだんだんと「らしく」なって行き、そのうち他局にも出演するようになると言うパターンが出来上がっていたように勝手に思っていた。
一方、デーブ・スペクターさんのようにバラエティ番組等でのふざけた?態度が売りになっていた人が、やじうまでは、その知識や持てる情報に裏打ちされたコメントやちょっとしたユーモアで楽しませてくれたりもした。
今週は最終週だったので、それぞれのコメンテーターがやじうまを振り返ってのコメントをされていたが、こんなにいい番組なのに終わっちゃうんだな~と、改めて寂しく感じた。
論客以外で個人的に好きだったのは、吉澤アナ。あの毒のある鋭いコメントがたまらない。(笑)
昔、祐天寺の改札でぶつかりそうになったことがあったがものすごくむっつりして感じが悪くてそして色黒(←関係ないし)だったのが印象的だった。
いやいや、そういうことはどうでもよくてあの、しゃべりたがりのコメンテーター達と丁々発止のキャッチボールをやっていた吉澤アナは素敵だった。
吉澤アナがいなかった時期は本当につまらないやじうまだったが、復帰してからはやはり、吉澤アナのコーナーも楽しみだった。あの人は海千山千のコメンテーターにきちんと対峙出来る人だからだ。
ってことで、とても好きな番組が終わるのって淋しいものだ。
↓好きだったやじうまだが、耐えられない部分もあったので下の方に書いてしまった。
ま、ワルクチである。そういう類を不愉快に思われる方はここでクローズしてください。 一旦おわり。(笑)
今のメイン?のヒトは、そんな吉澤アナのような対峙は期待できないどころかなんだか 勘違いなコメントを滔々と述べたり、いちいち引っかかるところがあったしあの「どや顔」も不愉快で仕方なかったので、アノヒトだけチェンジしてくれればいいのに・・・と思っていたが、それだけではダメだったのかしら?アノヒトのコメントを聞いたり見たりするのが耐えられなかったが、コメンテーターが良かったから観続けたようなものだ。
ま、私がそう思うだけで世間ではきっと評判がいいから、ああいう態度だったのだろう。。。
コノヒトと異常に中のよかった女子アナもおなじ類のニオイがして、特に二人で仲良しを強調したりお互いを褒めあったりしていることも多かったので本当に不愉快だったが、女子の方は一足先に降りたのでそのストレスは解消された。
でも、終わった番組のワルクチ描いてる私って相当ストレス溜まっている??? おわり。