龍馬伝 第36回「寺田屋騒動」の感想。
もはやリアルタイムで見ることがなくなってしまった。
1~2部の頃はあんなに心待ちにしていたのがうそのようだ。。。
でも・・・やっぱり未だ脱藩していないブロガーの皆様方が次々と感想をUPされているのを見て、もしかして今回はおもしろいのかも?とか思ったりしつつも、ストレスフルな日常では、なんだか見る気になれなかったのだ。
だって、見たからと言って楽しくなったりわくわくなったり感動したりということが殆どないのが最近の龍馬伝だからだ。で、仕事がらみのストレス解消として美味しいものとかヨガとか向井君に走るわけである。。。
でも、もうすでに第37回も放送されているので、録画していた先週分の龍馬伝を視聴した。ええ、「視聴」気分ですよ。
だって、個人的にはあんまり幕末にも興味ないし(受験勉強で必要なことしか頭に入っていない狭いキャパなのだ)、真木よう子さんの裸体?にも興味ないし(もちろん、福山龍馬の裸体もね)自分の中でぼんやりしていたあの有名な「寺田屋事件」をおさらいしようと言う「視聴」気分だったのだ。
よく考えると史実捻じ曲げまくりのこの「福田龍馬伝」にそんなこと期待するのは大間違いだ。
だが、逆に史実はこうではない!などという怒りは感じないで素直に視聴できるのでは???と思ったが、やっぱり気に入らない(←何様だ?)事だらけであった。
タイトルロール前で、第35回で龍馬(福山雅治)が薩長同盟の立ち会いに向かうシーンが再度流れた。
前回の感想で、その羽織を纏う姿~ふすまを開けるところが映画ハゲタカの鷲津のスーツ&メガネ着装シーン@フォーシーズンズホテルを彷彿とさせたとか、皆様から石が飛んできそうなことを思った私であるが、今回の演出の大友啓史様が敢えてそのシーンを挿入していらっしゃるところをみると、大友さんもお気に入りなのかとちっくとうれしゅうなったがぜよ。
で、伏見 寺田屋での弥太郎(香川照之)とのやりとりがねぇ・・・。
弥太郎に対して龍馬はどういてあんなに、エラソーに「おまんには無理ぜよ」とか言えるんだ???
ま、福田脚本では定番のエライ龍馬なので今更文句言っても仕方ないけど。
ここでのやり取りを通じて、龍馬がいかに世の中が見えていて大きなことを考えていたのかを視聴者にダメ押しするのが目的?こんなところがなんだかね・・・。
「もうの、目先のことだけ考えとってはいかん。
この先日本がどうなるか、己がなにをすべきか、そのことを考えながらやらんといかん。」と、龍馬さん。
おっしゃる通りでございます。
私もまさに今そんな状況でございます。。。ま、日本じゃなくてカイシャレベルなんだけど。(笑)
寺田屋を去るときの弥太郎の嫉妬やいろんな感情の入り混じったセリフ。
さすが、香川さん。前回のように吊るされたり色々されるような見せ方じゃなくて、こういう人間のドロドロした感情をしのばせているような表情を見せてくれるのが香川弥太郎の真骨頂だと思う。
こういう使い方しないともったいないぜよ。と言っても、一瞬だったけど。
で、龍馬に言われたことを反芻しながら雨の山道を急ぐ弥太郎の表情がいいな~と思って見ていたら、最後の一瞬お約束のようにこけてくれた。思わず笑ってしまった。香川さんってホント弥太郎になりきっていて面白いわ。
いよいよ寺田屋騒動。
話題の真木よう子じゃなくって、お龍さんのお風呂のシーン。
(龍馬伝紀行で夜中の3時とか言っていたけど、日没後にどんだけ働いていたのか?)
別に何とも思わなかった私であるが、視聴率に貢献できたのかが気になって調べたら、16.8%。
もはや、20%は夢のまた夢なのか・・・。
断っておくが、ドラマ ハゲタカのようにヒトケタの視聴率でも素晴らしいドラマはあるので個人的には全くどうでもいいのだが、ハゲタカ2のためにはやっぱり、大友啓史様演出のドラマは高視聴率が必要だ。。。
乗り込まれてからの、お龍さんと龍馬の会話が長すぎ。
取り囲まれているから今更焦っても仕方ないのかもしれないけど、素直にイライラする私。
でも、寺田屋での大立ち回りかっこよかった。迫力もあったし。
三吉さん(筧利夫)が特に素敵だった。福山龍馬も素直によかったと思う。切られて血が音を立てて流れているシーンなんて本当にこっちまで痛くなってきた。もちろん、演技力だけじゃなくて美術スタッフさんやもちろん演出の力も大きいんだけれど。
逃げた先の屋根の上で瀕死の龍馬。
瀕死の演技が上手いな~、今にも死にそう。と、死なないのがわかっているので変なことに感心しながら見てしまった。龍馬ってお別れのときはいつも「ごめんちゃ」なんだな。。。ちょっと悲しい。
ここでも、三吉さんよすぎる。やっぱり超人気舞台で百戦錬磨だけある。ささやき声でもよく通るし、芝居のライブ感がゾクッとするほど。大友さんのように長回しの撮り方だと、彼のような舞台出身者にとって更に有利なのだろうな、などと余計なことを思った。
西郷吉之助(高橋克実)の「坂本どんを死なせてはいかん!」がすっごくかっこよかった~。
それから、屋根の上の龍馬を助けるまでの三吉さんもめっちゃかっこよかった。
今回もイライラするところは何箇所かあったけれど、ちょっとしか出てこなかった桂さん改め木戸さん(谷原章介)や西郷さん、大活躍の三吉さん達の心情が本当によく表れていて見ごたえがあった。
最近にしては、わりと引き込まれたけど、もう自分自身のテンションが低すぎてこのドラマの良さを感じ取れなくなっているような気がする。もしくは、無理やりいいところ探しているっていうか・・・。
個人的に今回のベストパフォーマーは三吉さんっていうか筧利夫さんだな。。。って一体私は誰なの???
あ、今TVつけたら西郷どんと長次郎(大泉洋)が石川遼さんにゴルフを習っている。なんだか感慨深い。(笑)