私の朝食にはフルーツが欠かせないのだが、最近はこの異常気象で高くてあんまり出来がよくなかったりするので、円高メリットを享受したいという欲も手伝って南アフリカ産のグレープフルーツや、ニュージーランド産のキウイばかりいただいていた。
そんなところに、愛読しているwebマガジン 鎌倉ツリープ の案内。
思わず食いついたのがこの無農薬ぶどう だ。
農産物の知識があったり、オーガニックやエコに関心のある方ならご存知だと思うが、果物を無農薬で育てるのは、「ほぼ不可能に近い」byアカマの社長:芝野先輩。
果物は出来れば皮ごといただきたくて(もちろん、キウイやかんきつ類は除く)10年位前からあちこち調べまくって、色々なところからお取り寄せをしているのだが、生産者さんと色々お話したりメールのやり取りをしたりした結果、無農薬栽培の果物はほぼあきらめていた。
そういうわけで、話は飛ぶがあの木村さん↓の「奇跡のりんご」の話を最初に知った時は本当に驚き尊敬の念を禁じえなかった。
- 奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録/石川 拓治
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
そして、今回のお取り寄せ品。
山下さんの無農薬ぶどうピオーネ(種無し)1.2kg
価格2,310円(税込)送料別 クール便
「元教師の山下さん。英国で経験した自由で豊かな暮らしを求め、14年前にぶどう農家にになりました。10年間の減農薬栽培を経て、現在は農薬不使用栽培4年目。雑草の生い茂る元気な土に根をはる、力強い木々に今年も美味しいぶどうの果実が実りました。
九州の由布岳がみえる大分県安心院町の農園から朝採り、当日出荷でクール便発送いたします。」
など、色々と栽培の背景が書いてあるのをよんでいて思わずクリックしてしまった。(笑)
先日書いた井村屋のあずきバー
もそうだが、どうも「モノ」の物語に弱い消費者である。(苦笑)
つい、作り手に敬意を表したいような気持ちになるのだ。ヘンでしょ?
届いたダンボール箱の蓋を開けると、久々に見た木のクッション材。なるほど、こんなところもエコなわけだ。
と、自称エセエコな私は感心したりする。困ったものだ。エコはそう単純ではないこともわかってはいるのだ。
実は、葡萄の中で一番すきなのは、「マスカットオブアレキサンドリア」。
次に好きなのが「桃太郎」。(桃太郎は知名度が低いかも・・・↓をご参照ください)
因みに、いつもお取り寄せしているのはここ:http://www.hyouryuu.co.jp/shop/seto/setog1.html
そう、緑色の皮の酸味がある程度感じられるスッキリ系が好きなのだ。
その好みから言うと、このピオーネはちょっと酸味が足りない。
けど、ピオーネはマスカット×巨峰なので、巨峰の力強い甘味を強く引き継いでいるのが特長。
文句を言う筋合いは無い。
で、このピオーネは若干小さいながらも一粒を持った時にずっしり感じる。これは驚き。
大きさについては、化学肥料を使えば極限まで大きくすることは可能なので問題にしない。
お味は、濃い。無農薬なので洗ったら皮ごと口に入れて、皮と実の間の一番おいしい部分も味わいつくす。
そのまま、皮もポリフェノールの塊なのでいただいたりもするが、ポリフェノール濃度が高いためか若干苦いので出しておいたらなんとも言えず芳醇な香りが漂うのだ。
どこかでかいだ事のある懐かしい香りだ。
しばらくして思い出した。
ワイナリーの香りだ!
葡萄の収穫シーズンにワイナリーにしばらく滞在したことがあるのだが、そのときに工場敷地内に常に漂っていたあの香りだ。
香りってすごい。
ずいぶん昔のことだが、そのときの色々な出来事を一瞬でリアルに思い出した。
私のフルーツ欲、エセエコ欲を満たし、そして楽しい思い出まで提供してくれて本当にありがとう♪