龍馬伝 第29回「新天地、長崎」の感想。

おおざっぱに言うと、「楽しかったです」。豪華絢爛だったし。(笑)

視聴後すぐに感想を書けるときって、感動した時かあまり引っかからなかったときだ。

今回は感動したわけではない。念のため。


本当は、せっかくの武市半平太(大森南朋)の立派な最期とThe 不憫 以蔵(佐藤健)の最期だったのに、脚本のアレやコレが気になってまともに感動できなかった第28回を、もう一度きちんと観てその感想を書きなおすべきなのだろうが、今の状態で観ても同じ感想を持ちそうで怖いので、NHKと一緒に?第3部ってことでリセットするがぜよ。


いきなり、ねこの声やらあのスモークのかかった佇まいやらでいい感じのスタートだ。

お佐那様のいきなりの登場もなかなか。

龍馬のことを怨むこともなく、独身を貫いているという史実に基づいているらしいエピソードも入れたりするんだ。

なんか、この脚本って健気な女のエピソードはきちんと採用するらしい。(←半平太のことをまだ怨んでいるしつこいワタクシ)


で、いつもの通り弥太郎(香川照之)に龍馬の変化を語らせて、はい、おわり。


「盟友武市半平太を失のうてから、龍馬は人が変わってしもうたがじゃ。」


「土佐におった頃のぼんぼん育ちも、脱藩してからの能天気な明るさも影をひそめてのお。」だそうだ。


「どおしたらええがじゃああああ!」と叫び続けていたら、こんな風に未来のしたたかな商人侍になれるらしい。(笑)


でも、そのあたりを除けばこれはこれでリセットして観ている分にはとっても楽しめた。

初回の頃に感じたような軽い興奮も覚えた。

たったの45分でここまで濃く見せてくれるのってやっぱり大友さんだわラブラブ


幕府が頼りっぱなしのフランス公使館の絵が、前回のナポレオンからドラクロワの「民衆を率いる自由の女神」に掛け替えられていた。

なにか意味があるんだろうな~。大友さんのことだから。。。

そして露骨なハゲタカ人事、アランじゃなくてティムさんのグラバー。なかなか良かった。

あのスコットランド訛り?の英語が少々聞きとり辛いかったが、いわゆる上流階級の人が使うクイーンズイングリッシュとは違っていた。その辺もリアリティを求める大友さんの演出なんだろうな~。


あの当時、イギリスが何を考えていて日本がどんな危機に面していたのかがわかりやすく演出されていた。

でも、simple=おめでたい日本人ばかりじゃないんですよ、龍馬がいますからって流れの運びだけど。



そして個人的に楽しみにしていた高杉晋作=伊勢谷友介。見事です。

こんどは、この人が福山龍馬を喰ってしまうのでは。。。

やっぱり大友啓史×伊勢谷友介 は裏切りませんね。ってまだこの先はわからないが。

だって、半平太だって最初の頃は同じこと思いましたからね。大友啓史×大森南朋は・・・って。

ここでお元(蒼井優)の踊りがやたら長かったが、ま、むさくるしい野郎ばっかりの絵が続くので仕方ないのか?


西郷どん(高橋克実)も相変わらずいい感じだし、これからどんどん面白くなっていきそう。

もう、大森半平太の不当な扱いに胸を痛めることもないし、不憫キャラも出てこなさそうだし素直に、立派になって活躍する龍馬さん=福山雅治を見守りましょう、と思ったのであった。(←ほぼ無表情)