新規開拓ランチ店。個人的に大ヒットである。


ビルの地下1Fの京料理店 鈴よし 食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13015255/


赤坂界隈でランチタイムを迎えることになりそうだったので、予め食べログで検索してめぼしを付けたお店。

地下鉄赤坂見附駅から歩いて5分もしないうちにたどり着く。


地下のお店入り口に直接続く階段の入り口(道路に面している)に出ていたメニュー。

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階段を降りていくと、踊場でたぬきさんのお出迎え。


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お店に入ったのが11:50頃。先客はテーブル席に2名、カウンターに1名のみ。

因みに12:10くらいには満席になっていた。

お店の方は京訛り。いや、京言葉と言うべきか。

言葉ってすごいな~と思う。一瞬にして京都の小料理屋に来た気分になれる。


カウンターの一番奥の席へ。

角度的に出汁巻き玉子の調理がよく見える♪


お店は、フロア担当の女性1名と板さんが2名。

出汁巻き玉子はご主人自ら焼いていらっしゃる。

玉子を溶いて、卵焼き器に流し込み少し火が通ったら、空気の入ったところをお箸でつついてつぶし、

お箸を使って上手に(当たり前だけど)手前に3回返す。形を整えて手前に2度目の玉子液投入。

今度は2回返す。そして3度目で玉子液完全投入。今回も2回返して巻き終わり。

食事中に何度かこの手順を拝見したが、毎回真剣かつどこかその過程を楽しんでいらっしゃるような感じすらする。そんな職人さん=プロフェッショナルの仕事ぶりは見ていて小気味いい。


焼き物は、奥で若手が担当しているようだ。


いいお店は、お店の方々が無駄口を利かず、所作が丁寧(=無駄に大きな音がしない)だ。そしてお店のたたずまいが清潔。

ここ「鈴よし」は全て備えている。

お味も期待して良さそうだ。


さほど待つことなく出てきたランチメニュー。 


出汁巻き玉子膳 1200円(税込)
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左端のご飯から時計周りに、焼き鮭、大根・しいたけ・にんじん・油揚げの煮物、お漬物(なす、しば漬け、たくあん)、赤だし、出汁巻き玉子&おろし大根


驚いたことに、出汁巻き玉子が予めセットされたお膳の上に載せられるまで、プルプルとゼリーのように震えていたのだ。思わず目を見張ってしまった。(笑)

赤出汁を一口いただいた後のお箸は、迷うことなく出汁巻き玉子へ。

やっぱり プルプルで フカフカだ。


玉子のような素材をこういうテクスチャー(口当たり)に出来るのってある意味化学だ。(大げさです)

作り手の腕にこんなに左右されることを改めて思い知る。

当然のことながら、腕というのは素材を見極め、ふさわしい道具を選び、適切な火加減を保ち、適切なレシピ(配合や混ぜる回数等)に基づき仕上げていくことだ。

プロの仕事ぶりに感動できただけでも、十分価値のあるランチタイムだった。


出汁巻き玉子自体は、ほとんど塩気が感じられなかったがそのテクスチャーと玉子の風味を純粋に味わうためにお醤油のかかったおろし大根は封印して1個目をいただいた。

そしてそれに耐えうる上品で味わいのある出汁巻き玉子だった。

2個目以降はおろし大根と一緒に味わったが、それも格別。


ご飯のおかずには、美味しい塩鮭もあるし、しば漬けはきれいに円錐形に整えてあり取りこぼすことなくお箸でつまめる。こういう心配りもうれしい。

ご飯が足りないのでおかわりをいただいた。(←大食い)ご飯も硬めに炊いてあるがかみ締めていただくのにちょうどよいし、お米の味がいい。


で、お隣の方がオーダーした鰈の煮付けもカウンター越しにご主人がお盆に置くまで、その鰈の切り身がプルプルと美味しそうに震えていたのだ。(決してご主人の手が震えていたわけではない)


このお店にはプルプルが溢れている!と妙な幸福感に浸るワタクシ。

次回は、あの煮魚のプルプルを味わいたい!と決意してお店を後にしたのであった。



鈴よし (すずよし)
京料理

TEL 03-3589-6222

住所 東京都港区赤坂3-11-1 難波ビル B1F

赤坂見附駅

ランチ 11:40~13:30

定休日 土、日