龍馬伝 第28回「武市の夢」 シーズンⅡの最終回を見終わった。

武市半平太(大森南朋)と岡田以蔵(佐藤健)の最期の出演回でもある。

邪念を抱かぬよう、集中できるよう、いつもとは違い何かをしながらではなく、TVに向かい合ってしっかりと見届けた。


かった・・・。

のに、結局これは「龍馬伝」であって断じて武市半平太伝ではないと、当然のことを思い知らされた。

主人公は坂本龍馬=福山雅治であって、その主人公の花道を飾るのが脇役の使命なんだろう。(←ヤケクソ)


楽しみにし過ぎていたのかもしれない。

そもそもの動機が不純だからかもしれない。

(ヒーロー福山龍馬を目当てに見始めたのではないから)


山内容堂(近藤正臣)とのやりとりも腑に落ちなかったし、牢での岩崎弥太郎(香川照之)と坂本龍馬(福山雅治)とのやりとりも入り込めなかった。

驚くようなセリフのやり取りに、今までのいきさつやそれぞれとの会話などを思い出しながら見てしまって、そのつじつまの合わなさというか無理な方向付けに対して、混乱してしまった。


多分感動するところなのだろうが、ものすごく醒めていた。

そんな自分がいやになって、頭が悪すぎて理解できないのだろうか?不感症なのだろうか?

と、いろんなことを考えてしまって、ドラマ視聴を素直にできなかったのだ。

観ているうちに、「みんなは龍馬のために、龍馬はニッポンのために!」というスローガン(もちろん創作)が浮かんできた。

これは「龍馬伝」なのだから、半平太といえども最期まで龍馬のためになるように頑張るしかないんだろう。(←ヤケクソ)にしても、どういてこんなにもやもやするのだろう?

もちろん、半平太の切腹は立派で映像も美しかったし、冨さん(奥貫薫)に対する手紙のシーンでは涙した。

以蔵が最期に思い出したのが、武市センセに「以蔵は使えるぜよ」のノリでかわいがられたシーンじゃなくて、なつ(臼田あさ美)と「ずっと一緒にいてくれ」と約束したところだったのがせめてもの救いか。。。

それについても、結局なつには裏切られてしまう訳だし、やっぱりとことん不憫だったなぁ。。。


一度観だけの感想だか、今はっきり言って茫然自失状態なので日を改めて観たらちゃんと感動できるのかもしれない。ぜひ、そうあってほしいものだと思いながらも、あまりにもショックだったので思わず感想を書いてしまった。