フジテレビのドラマはあんまり見ない。というか殆ど見ない。

興味本位で見ることもあるが(←かなりのマイノリティ)私の琴線には全く触れない。

「BOSS」と「離婚弁護士」は、大好きな天海祐希さんが主演で脚本があの林宏司さん(あの名作『ハゲタカ』の脚本家です!)なのでちゃんと見ていたけど。


GOLD』オフィシャルサイト 。毎週木曜よる10時放送。

天海祐希×野島伸司の“黄金タッグ”が実現!! 究極の家族愛を描く木曜劇場『GOLD

以下、全く偏った感想なのであらすじも何もないので、あしからず。

tsumireさんとこの2010年7月からのTVドラマ での紹介を見ても全く食指が動かなかったのだが、たまたま家にいてくつろぐ時にTVをつけたら始まったのだ。

で、天海祐希さんが画面にいるとついつい見入ってしまって、結局全部見てしまったのだ。
ということは、ドラマとしてある程度面白いということだ。
だって、何の下心(大友啓史様:演出×大森南朋:出演×佐藤直紀:音楽だから面白いはずとか・・・)も無く最後まで見てしまったのだから、ドラマという「嘘」で見せる力があるってことだと思う。

と、こんなにしつこいのは今のところ一番力を入れて(←不必要)観ている「龍馬伝」が真実≒素敵な史実に基づくわけでもなく、かといって「嘘」としても楽しむこともできない脚本なのだ。
と、このあたりは「龍馬伝」の感想でしつこく書いているのでこの辺でやめておくが、つい・・・。

この「GOLD」だって、突っ込みどころはたくさんあるのだが、今のところ「嘘」で納得させてくれている。
でも、主人公の天海祐希さん扮するところのカリスマ美容家がその子供たちをオリンピック候補になるような選手に育て上げて、そういう子供のことを「ビーチャイ」(ビューティフルチャイルド)と言って、番組中もそれをニューワードとして布教したいみたいでしつこく使っていたのがなんかキモチワルカッタ。
因みに、ビーチャイの反対語はプアチャイだそうだ。(笑)

で、何が面白かったのかと言うとカリスマ美容家の過激でスパルタな子育て論が、意外と的を射ていると思えたからだ。あれだけの厳しい事はなかなか公衆の面前で言うのは勇気がいると思うが、そこはドラマなので。(笑)
そこも、クレーマーに対して「仕方ないわ。耳に痛い言葉には必ずクレーマーが出てくるものだから」と言い切る。

また、そのカリスマ美容家の父親(夏八木勲)の発言もなかなかすごくてパンチがあった。(笑)
ゆとり教育を嘆かわしいという。なぜならこんな小さな資源もない国がここまで来たのは競争があり勝って勝って勝ち上がってきたからだ。

「システムとして、勝者が敗者を守る。それがこの国の在り方だ。」だそうだ。
「戦って敗れた者を守るのはいい。しかし、戦いもしない傍観者のような者を守る必要などまったくない!
なぜなら、やつらは戦いをしらんから他人をリスペクトしない。愚痴と不満と悪口ばかりで何かと言えば社会のせいだという。一度も死ぬ気で努力したことなどない。そんな奴らは見捨ててしまえばよい」

みたいなことを言っていた。
この人が今後どんなセリフを吐くのか楽しみだ。(笑)

そして、メダリスト候補である孫たちの様子を聞く。
「優秀です。血液中のヘモグロビン含有量がとても高い数値です。」と、答える反町さん。

「つまり、肉体が疲れにくい」
「はい」
(↑これを聞いて、思わず健康診断結果のファイルをめくる私。
年々ヘモグロビン値が下がっている。。。疲れやすいはずだ。)

それを聞いた夏八木さん、カリスマ美容家の夫のことを「あの男は人間としては最低だが、種馬としては最高だったな」
みたいな発言。(←記憶力が乏しいのでご容赦を)

陸上で金メダルを目指すのに疲れた二男がもう自由になりたい、走るのはやめると言ったときの、母であるカリスマ美容家のセリフ。
「人は、今在るところに留まらないよう努力すべきだと思う。まだ、もっと行けるはずだ。眠れる潜在能力を呼び起こすのは自分はこんなものじゃないと否定し続けること」

いずれの場面も、同じBGM。甘えている人間に厳しい事を言う時用らしい。(笑)
その種馬が、寺島進さん。レスリングの金メダリストなのでその遺伝子が欲しくてカリスマ美容家が口説いたらしい。
といいつつも、そのダメ夫のことも今でも好きだから別居しながらも離婚していないんじゃないかという感じもする。
寺島進といえば、ハゲタカ廃人某嬢が大好きなんだったな~。でも、なんで鷲津LOVEの人が寺島進も同じくLOVEなんだ?と、ついつい、ハゲタカのことを考えるかわいそうな私の脳。

この番組、一番ハゲタカ脳を刺激したのが、中延さんが執事をやっているところだ。
カリスマ美容家に傘を差しだしたり、車の運転手をやったりしているのだが見かけやそのおろおろした表情はまるで中延さん。
龍馬伝のときの弥太郎に商売を伝授したじじいとは全然違う。(中延さんじゃなくて志賀廣太郎さんは色々な役になりきれるにもかかわらず、中延さんそのものだったのだと、言いたいだけだ)

と、相変わらず自由に書いてしまった。
普通のフジテレビドラマ好きな人なら触れるであろう反町隆さんとか長澤まさみさんはスルー。
下手だとかいうことは全くなく、興味がないだけ。

やっぱり天海祐希さんは上手いしおもしろいし、カッコイイ。
第2回も確実に見そうだ。