やっと今、録画しておいた龍馬伝 第26回「西郷吉之助」を見ることができた。
晩ご飯をいただきながらだったので、時々食べることの方に集中してしまったが、なんかよかったぜよ。。。
ってことで、この勢いで書くことに。
セリフはうろ覚えにつきご容赦を。
もう、途中からは号泣です。
仕事では、急きょ出た退職者のあおりを受けて面倒な仕事を強制的に仰せつかり、そのMTGの後のやってられない気分の時にクライアント2件からプロジェクトの根幹を揺るがすような変更や遅れを聞かされ、パートナーがポカをやってくれてそのリカバリーで・・・と午後の数時間で1週間分以上の疲れを背負って帰宅。
もしかしたらもっと疲れるかも・・・というリスクを覚悟で見始めた龍馬伝。
精神的に超疲労状態だったせいもあるかもしれないが、思いっきり泣いてしまった~。書いてて恥ずかしいけど。
一応、タイトルに敬意を示して(←そんな必要あるのか?)西郷吉之助(高橋克実) vs ニッポンジンのミカタ 坂本龍馬(福山雅治)についても。
結構長尺撮影だったが、意外と見ごたえがあったし飽きさせなかった。
いつもの如く、身分違いもなんのそので自分のお願いをしまくる龍馬。
今回は長州を戦から守るためとはいえ、その戦の訓練をしているところでの唐突な意見。
いつものように「おもしろい男」だから耳を傾けよう、(←いつも一体どれだけ手抜き描写の脚本なんだ?と思うところだ)とかいうことにならないところがよかった。
脱藩浪士にすぎない、何の後ろ盾もない者が、薩摩軍のお偉いさんである自分に意見できるような立場じゃごあはん。
と、西郷どんに一旦言わせておいて、「じゃどん、おいは気にせん」と言って、勝先生に頼まれたので一応、龍馬たちのことを船乗りにスカウトしてみるも、龍馬のことを「薩摩のことがおきらいじゃ」とか言って、その気なしの西郷どん。
どうも、滅多に観ない時代劇で見た「篤姫」の西郷どん(小澤征二の息子さん)の印象が強くて・・・。
高橋克実さんって、バラエティーとかCMのヒトってイメージがあってあんまり演技を正当に評価したことがなかったのだ。
でも、高橋克実さんの西郷さんのほうがいい感じかも。なかなか腹芸のできる人のようだ。
ついでに言うと、小松帯刀は圧倒的に 瑛太のほうがいい。
篤姫を見ていたのは、堺雅人さんがよかったのが一番だが二番目は瑛太の小松帯刀がとっても良かったからだ。
いくらハゲタカ廃人の序の口nanakoでも、なんかタッキー(滝籐賢一)in小松帯刀はキモチワルカッタ。。。。あくまでも個人的な好みですから。。。
そして、私の愛する海軍操錬所の閉鎖。
大好きな勝塾 佐藤与之助塾頭の有薗芳紀さんが見られなくなるのがさみし~~~。
もちろんそれだけではなくて、主に勝塾で彼らが訓練に励んでいたころの描写が大好きだったのだ。
ザ・NHKドラマスタッフって感じの総力結集みたいなものを感じたのもそうだし、顔も映らないかもしれない役者さん達の本気の演技から醸し出される空気が大好きだった。
見るといつも元気になった。
今日は勝テツヤもまあいい演説してたし。この際細かいツッコミは忘れることにした。
「おめえさん達の腕で、このニッポンを変えてみろ!」とか。。。
が、一瞬で現実に引き戻された一言。
「君たちは、私の、希望である。」
どういて急に、おめぇさん達が君たちになって、言い方まで金八先生になるがじゃ~~~????
残念である。まさか勝テツヤ、おめぇ~さんのアドリブじゃあ、あるめ~な~?だったら許さん!(←何の権限が・・・)
幕府がフランス公使館に軍設立の技術者をお願いに行っていたが、壁には大きなナポレオンの絵。ベタだな~。
幕府がフランスを頼るようになっていったとナレーションが言っていたが、明治時代になって民法のお手本にしたのがフランスだったのはこのあたりを起源にしているのか?(いわゆるナポレオン民法典)
それにしても、今回は香川弥太郎の素晴らしいお芝居に泣かされたぜよ。。。
岩崎ファミリーも凄かった。。。
もう、この辺から辛くって涙腺が緩み始めたワタクシ。
弥太郎って、いつも毒殺を頼まれたりしてものすごく不憫だ。
ここ最近の、半平太とのやりとりや今回の以蔵とのやり取りをみても一番不憫なのは弥太郎なんじゃない?って思ったりもする。
かといって、不憫萌えスイッチは入らないが。(笑)
そして私的には今回一番の見どころ、香川弥太郎 vs 佐藤以蔵。
武市センセとの思い出に浸る瀕死の以蔵。
殆ど、半平太が「以蔵は使えるぜよ」のノリで意図的にかわいがったところばかりなのも余計に哀しい。
何よりも私の不憫萌えツボ&涙腺をぐいぐいと刺激したのがた、毒まんじゅうを持った手の震えが激しい弥太郎の様子から、武市先生が託したのは毒まんじゅうだろうと気付いたときの目の表情。
そして、その大きく見開かれた目を直視できずにわずかに視線を逸らす弥太郎。
なんて切ないのだろう。。。
ここまで書いてから、やっぱり我慢できなくてこのシーンだけ再生しながら書き始めた。。。
毒まんじゅうを受け取ってからもむさぼりつくこともなく、「ありがとうございます、先生」と、穏やかな表情を見せ一筋の涙を浮かべる以蔵。
(nanako、号泣です)
フランダースの犬の主人公の男の子が天に召される前みたいだ~。(←かえってわかりにくい)
なんて穏やかな表情なんだ。
武市先生の思いも全て察して、感謝しながらその辛すぎる人生に終わりを告げようとしている。
微笑みすら浮かべながらまんじゅうを口に運ぶ
「食うたらいかん、できん、わしにはできん、おまんを殺すことはできん」と、おののく弥太郎。
「ワシが自分で喰うゆうがじゃ、返してくれ、弥太郎」
「ワシは、自分の舌を噛み切る力もないがじゃ・・・」
切なすぎるよ~~以蔵、いや、佐藤健君!君はすごいよ。
弥太郎?目線の『龍馬伝』 でも書いたが、香川照之さんも「岡田以蔵を演じた佐藤健はまだ21歳の若者だ。彼が、ここぞと言うシーンで滂沱の涙を流し、役の中に入り込んだ姿を私達に提示してくれたのも・・・」とおっしゃっているし。
とにかく、今回はこのシーンに感動したので、疲れ果てていてもこの勢いで感想を書いてしまわねば!と、意味不明の義務感に駆られて視聴直後に書いてしまった。。。
大森半平太は出番が少なかったけど、今回は素敵横顔ショットとかあって良かったわ♪
大殿様は相変わらずだったけど、みんなと一緒で追い詰められているんですね、脚本家さん。わかりました。
でも、数回前で半平太が大殿様と対決する決意をしたように思えたんだけど(BGMから勝手に推測)、一体あと2回でどうやって????
今更、何を思っても撮り終えているのだから仕方ないけど、なんか心配でしたかないのだ。。。