第3回「パーマネント トラベラー」は、そのタイトル=スキームに興味があったので今までよりもより楽しめた。
というのも、数ヶ月前のランチタイムに隣り合わせた30歳そこそこくらいのスーツ男二人が、相続対策をあれやこれや喋っていていやでもそれが耳に入ってきていたので(笑)
よくしゃべっている方はそこそこの資産家のようで、とぼけて聞いている方は多分大金持ち。よくしゃべっている方が、相続税対策に海外の孫に直接相続させてとか色々得意げに話しては、もう一人に「おまえんとこなんて、大変だよな~。留学とかしてたんだろ?」とか水を向けるのだが、のらりくらりとかわしたりとぼけたりする大金持ち(多分 笑)。
よくしゃべる方は、どうも何かで節税(脱税?)スキームを学習しまくったばかりのようで、そういうことをやっていそうな一族出身の同僚をランチに誘った模様。
って、私ってどれだけ想像力たくましいんだ?(笑)その時に聞こえたスキームについて、そういうことが可能になるように官僚たちがこそこそ法律を作って(もちろん、立法は国民の代表である国会議員のお仕事です 笑)、お抱えの弁護士や税理士がそれを駆使して資産家は生き延びていくんだな~などと思った。
友人に資産家一族の娘がいるのだが、そのおじい様が節税対策をやるのを潔しとしない方で、一族の長として、会社設立や海外移住等は一切許さなかったそうだ。
そのお陰で彼女の生まれ育った高級住宅地の大きなお屋敷(泊まりに行ったことがあるが、庭の端が見えなかったり、使用人の住居が敷地の端にあったり・・・)は、相続税を納めるために丸ごと分譲マンションに代わってしまった。
それを悲しそうに話してくれた彼女を見ていて、相続税については色々と思うところもあったりした。
チェイス 国税査察官・・・おもしろいかも なんて、第1回「カリブの手品師」を見た後に書いてしまったが、第2回「イミテーション・ゴールド」を見て 「おもしろかったかも」と、感想が変わってしまった。
のだが、たらたらとその善し悪しを身勝手に綴っていた記事が消滅してしまった(涙)
タッチパッドってどうしてこんなに過敏なのだろう(泣)
大したことは書いていないのだが、記憶を辿って綴り直す気力が無いので第2回の感想は素っ飛ばす(笑)ことに。
1点だけ言いたいのは、村雲役のARATAさんがミステリアスでいいな~と思っていたのだが、檜山会長(中村嘉葎雄)に結婚式場の洗面所でハンカチを渡した後のいかにも≪憎しみが溢れだしていま~す≫という表情が納得いかなかったということだ。演出の方がOK出したものに私ごときがダメだしするのはお角違いなのだが、もっとできる子なんじゃないか?ARATAさんは!な~んて思ってしまったのだ。
龍馬伝第17回 怪物、容堂 での大森南朋さん演じるところの武市半平太のあの物静かで抑えているのに、見る者の感情をかきむしるような、色々なことを考えさせるようなそんな表情を見たら余計にそう思えたのだ。
前置きが長くなって恐縮だが、第3回「パーマネント トラベラー」は第2回での妙にバブリーだったり時代がかった歌織(麻生久美子)のスローなショットや村雲とのツーショットみたいなテンションが落ちる演出が無かったせいか楽しめた。
ストーリーも無理なく楽しめたし、なんと言っても役者が素晴らしくてそれをちゃんと活かす演出や筋書きというのは、やっぱりドラマの醍醐味だ。
中村嘉葎雄さん、石橋蓮司さん、奥田瑛二さんのお三方。面白かった~。なんであんなに説得力があるんだろう?と、いまさらながら思ってしまった。
ってことで、脱落せずに第4回も見てしまいそう。。。困ったなぁ(笑)