最近すっかりテンションが落ちてしまって、感想を書くモチベーションも低い「龍馬伝」。

ついに愛が冷めきってきたのか?


今回の第16回 「勝麟太郎」なんて、タイトルロールの最後の 演出 大友啓史 を見ても無表情だったワタクシ。

いったいどうしたことでしょう!


千葉道場でのお佐那様と兄上とのシーンでは、いつぞやのホラーシーンかと思うようなBGM。

二人の哀しくも真剣な龍馬への想いを少し茶化しているのかとも思える。

それにしても、龍馬のあの悪びれない登場の仕方といい、お佐那様の女心を利用して千葉家に親切にしてもらっておきながら自分が勝先生に会いたい、というそのことだけを主張し続けるずるさと厚かましさ。全く共感できない。

「何なの???この男!」というのが私の心の叫びだ(笑)


それはさておいて、やっぱり画面がとってもきれいなのは見ていてうれしい。

松平春獄の登場シーンのセットや佇まいも美しい。夏八木勲さんin松平春嶽 なんて、後ろ姿だけでも説得力があってその懐の大きさを全く無理なく感じる。それに千葉定吉先生まで出てきちゃって、セリフなしでこれだけやってくれるのはやっぱり大友さん♪

っていうか、俳優がいいと大友マジックが活かされるのねぇ。



しっかし、そういうシーンでの龍馬のセリフと言い、福山龍馬の芝居といい、余計に違和感が際立ったように感じたのは気のせい?その存在感=面白い男というだけでエライ人たちを自分の欲望を達成するために都合よく使えるのか?脇を固める方々がその存在だけで説得力があるがゆえに、無理な脚本がまたしても逆効果。

場面変わって、江戸城での三条実美公。この人、ホントにいやらしいお公家様がぴったり(笑)


そして私の(←未練がましい!)半平太。

江戸城にも上がることができた上に、三条様にも直接お声をかけていただけるほどの大出世。

ここで、お駄賃に徳川家からいただいたのが 銀200枚ぜよ!

大友さん、どれだけお金に関する200って数字が好きなのか(笑)

というか、ハゲタカファンへのサービスなんでしょうか?ちっくとうれしかったぜよ(*^_^*)


いよいよ、第16回「勝麟太郎」のタイトルどおり主人公龍馬との出会い。


勝テツヤさん・・・好きになれないのは生理的な問題なんでしょうか?

二人の掛け合い?も全く楽しめない私は頑固ばばあなのでしょうか?


一方、大森半平太との対峙はなかなかよかったぜよ。

半平太もすっかり落ち着いて素敵だし、その佇まいだけでも説得力あるしいい感じの「三白眼」(笑)

「国の大きいこんまいは、関わりないですろ。相手が誰やち・・・」

と言った半平太に「おまえさんたちも、坂本といっしょ」と、勝先生。

このセリフって、案外深いかも。結局手段や道のりが違うだけで日本を守りたい心は一緒。

なんか、ドラマハゲタカのときの鷲津と芝野先輩みたいな関係。。。って勝手にこじつける(笑)

(行く末が全然違うから本当にせつな的なこじつけにすぎません)


勢い込んで以蔵まで連れてきたのに、旗本だからと身分で抑えつけられ龍馬の話をされたり長次郎の話をされたり半平太さんすっかり肩透かし。


勝先生宅を出るときに、そんなこんなのイライラがつのったのかすっごい一言。

「饅頭屋の分際で、つまらんことをしおって」

とあのつめた~い顔の下半分しか動かない表情で言い放った半平太。

あ~、言っちゃった。。。土佐一国を動かしている藩士である自分の言うことも聞いてもらえないのに、脱藩したとんでもない龍馬や、饅頭屋ごときの長次郎のほうが勝麟太郎に注目されているという事実へのいら立ち?

脚本家さんの中で、こんまい男である半平太がこんなことを言うのは当然だろうな。


それに対する長次郎がすっごく良かった。私は、今回でこのシーンが一番好きかも。

「分際・・・、武市さんが・・・・そういう言葉を使われるようになったとは・・・」


いや~、私も同じセリフを言ってましたよぉ。長次郎と同じく(えっ?)あのころの、高潔でみんなをいたわり差別を憎んでいた半平太がまだ私の中にいるのだ。だから、あの半平太のセリフは「さよなら、私の半平太」気分を後押ししてくれた。色々無理のある半平太の言動だが、これについては権力に蝕まれている様子を端的に現していたように思う。


それに対する長次郎の毅然とした物言いもよかったよ。必死な感じがすっごくよかったよ。

その迫力に、以蔵が内心ビビっている感じが出ていて良かったよん、佐藤健君。(←エラソーでごめんなさい)

半平太の、歯牙にもかけない表情もよかった。


長次郎と半平太のお陰で再面接を受け、見事合格した龍馬。よかったね~。


だって、勝先生がおいらの弟子になろうと思うほど思い詰めてたのなら、っていうけど、龍馬ってすぐ弟子になりたがるし(決死の生瀬松陰先生にも頼み込んでたし)、加尾のところで自分に答えを教えてくれる人を探しているとか言ってたし、思い詰めると言うよりとにかく人頼みなだけじゃないか?


せっかちな勝先生がえらく辛抱強く龍馬の気付きを待ってあげてたのがよかったような、不思議なような・・・。


と思っていたが、さっき見たHPによると二人の出会いが大喧嘩という斬新なオリジナルストーリーで、「けんかした二人がどうやって結び付いて行くのか?まさに、福田脚本の真骨頂です」って。。。。。。


真骨頂の意味を間違って覚えているんだろうか?それとも、私のセンスが天下のNHKの大河ドラマの脚本を書く大先生のそれとはかい離し過ぎているだけなんだろうか?

もう、「こんなものは、どうでもいい!」と、バサっと脚本をばらまきたい気分(笑)いや、鷲津にやってほしい。


黒船のところは、龍馬の芝居は???だけど、黒船は龍馬の価値観を変えたし、私の大好きな龍馬のお父上にも黒船を作って世界を回るって約束したし、コーフンするのは分かるけど。


でも、そんなコーフンする龍馬をにこにこ見守っていた勝テツヤはとっても良かった。喋らないときはいいのかな?

あと、トータス松本ジョン万次郎、一瞬だったけどすっげーインパクト(笑)あ、すっげーとか言っちゃったくらいインパクトあったし、説得力もあった。今後が楽しみ♪


今週のオアシス=弥太郎のシーン

龍馬と饅頭屋の長次郎との会話のシーンで、ど~いて弥太郎のテーマ???

すこ~し重めのもったりしたアレンジなので長次郎にも授けたのかと思ったが、ちゃ~んと弥太郎が出てきてくれたのでうれしかったし安心もした。って、何を守りたいんだ?私。。。