夕べ疲れ果てて帰宅し、録画を見ながら書いたので(←いや、いつもだ!という声もちゃんと聞こえますです)いつもにも増してわかりにくい・・・ので若干加筆しました。筋は全く変わっていません。
東京新聞の「反響」というTV番組批評のコーナーが結構面白くて、いつも目を通している。
本日付のコーナーには「龍馬伝」の感想が2件並んでいた。
今年の大河ドラマも好調な滑り出しのようです。だた、オープニングのタイトルバックの竜のCGは、パチンコ機種のCMかと思うほどで、ちょっと“やり過ぎ”な感じがします。73歳無職女性
今までの大河ドラマにはない斬新な映像、演出で楽しく見ています。ただ、龍馬より弥太郎のほうがインパクトが強すぎると思います。33歳パート女性
だそうだ(笑)
私としては全面的に賛成。
まず、タイトルバックに重なる出演者他はチャレンジングに横書きなのはまだいいとして、どうして英単語があんなに仰々しく出てきては破裂(笑)していくのか?
タイトルの直後の、SEASON 1 RYOMA THE DREAMER
シーズン1って・・・いくつまであるの?これって、まだ今のところ龍馬は夢見る若者ってところなのかしら?広末加尾にも「いっつもふらふらしている」って言われてたし(笑)シーズン2では、どうなってくわけ???
Fighter
う~ん、確かに無理を承知で吉田東洋に直訴するあたり、理不尽に立ち向かうファイター気質が出てきてるかも。
Idealist
理想主義者。そうだよね~。奉行所は本来公正なお裁きをすべきところ。その筋を通させようと奔走するところなんて、なかなか。岩崎家の理不尽な扱いを「何の得がある?」「こんまいこと」と無情にも言い捨てる半平太とは違う。。。
半平太もある意味、理想主義者ではあるんだけど・・・。
Peacemaker
これは、もうね、お母上が身をもって授けられた龍馬のよいところ。喧嘩早くて失礼な弥太郎に腹を立てることもなく憎しみが憎しみを生む喧嘩ではない方法を探り、問題を解決しようとね・・・。
今回は、せっかく吉田東洋にお目通りがかなったものの、結局直訴では何も解決しなかったけど。
でも、吉田東洋の「お前は何ができる?」という問いかけと「なんの力もないもんは、だまっとるしかない、それが世の中ぜよ」という言葉は、龍馬と弥太郎の心に大きな問いかけになったに違いない。と、個人的に思う。。。
しかしまあ、あの吉田東洋の自分を天才だと言い切り、だから何をしてもよい的なところって、弥太郎を見るようだ(笑)
もしかすると、弥太郎の秀才ぶり(by 本人)を見いだしてもらえればウマが合うかも(笑)なんておもった。
全体的な感想としては、前回の第7回に続き、今回の「弥太郎の涙」もドラマとして楽しめた。私が個人的に土佐の人々が好きだからなのか、それとも前回同様渡辺一貴氏演出が好きなのか?
もう、半平太応援隊としての熱い気持ち(あったんですよ・・・)が萎えてきているし、相変わらず「龍馬伝」ってことで龍馬のことを伝えるんだからこの際主役は弥太郎他の芸達者な皆様ってことで、いいや、って感じ(笑)
その主役の弥太郎に龍馬を上手に絡めていたから合格!(←無茶苦茶かつエラソー)
冒頭でいきなり弥太郎の父、弥次郎(蟹江敬三さんったらもう、上手すぎ!)が半殺しの目に会っているところに遭遇しちゃうところから始まって、それを軸に終わる一話だった。
その、「こんまい」(by半平太) & 「面倒な」(by權平) な出来事を通じて、それぞれの登場人物の思想というか立ち位置が際立ったと思う。
私の大好きな龍馬のお父上亡き後、坂本家当主になった兄權平なんて「面倒なことにかかわるな、とばっちりを受けたら・・・」なんてまるで大企業のサラリーマンや官僚みたいなこと言っちゃうし(笑)
そこで、すかさず物申す坂本家の女たちがお父上のDNAをしっかり引き継いでおり、その矢継ぎ早の攻撃が楽しかった。
「こんまい・・・」
「お父上がお聞きになったら・・・」
極めつけは、「ごめんなさい、おじいさま」と手を合わせる權平の娘。
そして間髪入れず、
「すまんのう、龍馬」と素直に言える兄上もこんまいだけでとっても素敵♪
そんな風に、坂本家の人々はいつも明るく正しく龍馬を導き応援する。
でも、弥太郎の家族はいつも哀しい。
蟹江弥次郎や、倍賞母上(ってかんじなんだもん)のあの表情だけで十分すぎるくらい、いろ~んなことを表現している。
半平太も、あのキレキャラでどうなることやら、と案じたが今回を見る限りあれはあれで、あんなすごい切腹で最後を迎えるにふさわしい猛進ぶりだからいいのか、と、思えてきた。(←愛が薄くなっている・・・)
だって、あんなに大事にしていた婆様を置いて江戸に行くんだもの。もう、私の愛するはんぺーたではないのですよ。
武市家の人々も、半平太中心だから今は哀しい。
嫁に抱きかかえられて「半平太、はんぺーた・・・」という婆様のつぶやきの切ない事。
あのみじかいカットで武市家の悲劇が十分すぎるくらい伝わる。
そう、そういう演出を待っていたのだ。
これから江戸で半平太がどうなっていくのか、龍馬が弥太郎の「今度は無駄にせんことじゃ」に応えることができるのか?楽しみだ。
もちろん、主役の弥次郎もお楽しみ♪
どうでもいいけど、季節がよくわからない・・・。獅子舞ってお正月?半平太の江戸道中も吐く息がすっごく白かったから冬なの?でも、広葉樹の木々も青々としているし、茶店の提灯は「あま酒」だし。甘酒って江戸時代は夏の飲み物だったって聞いているんだけど。。。俳句でも夏の季語だしね。。。と邪念の塊だ(笑)