幕末にさほど興味のなかった私だが、吉田松陰の名前だけは小学生のころからよ~く存じ上げていた。
山口県萩市にある吉田松陰の松下村塾を小学生のときに見て、思い描いていたものよりも随分と小さくて質素だったのに驚き強烈に印象に残っていたからだ。その門下生の錚々たる顔ぶれやいかにその教えが素晴らしいかを小学校の担任から聞かされていたが、やはり史実を証明する?現物を目の当たりにするというのは子供心にも響くものなのだと改めて思う。
で、それ以来吉田松陰を強く意識することもなく過ごしていたが、奇しくもハゲタカ繋がりで龍馬伝を見始めたので改めて松陰先生を思ったりもした。(我ながらすっかり一視聴者になってて、半平太応援隊はどうなってるんだ?状態だ)
いやあ、今回の龍馬伝の生瀬勝久in松陰先生素敵だったわぁ。長州弁もそこそこですな(エラソ~)
がっこーや松下村塾(現地)での説明なんかよりも、ずっと生々しく熱い松陰先生の思いがわかって楽しかった。
もちろん、ドラマだから作られた部分もあるのだろうが素敵だった。生瀬さんもよかった~。サラリーマンNEOの片鱗を全く感じさせなかった。(あたりまえですよね・・・)
「失敗するかもしれん・・・それでええんちゃ、なんもせんでおることより、何万倍も値打ちがある」
「見ろ、ぼくには言い訳など何もない! どんな運命がまっちょろうが後悔せん!」
結局、黒船に乗船拒否されて自ら出頭しても「ぼくには言い訳などない」とつぶやく姿が何とも言えなかった。
それにしても龍馬って、すぐに人に左右されるというか柔軟っていうか・・・。
そして死をも恐れないほどの覚悟で黒船乗り込みを決行しようとしている松陰先生にいきなり連れて行ってほしいと頼めてしまう。ある意味すごい才能だ。
そんな龍馬に告げられた生瀬松陰先生のお言葉。
「君は何者じゃ、何のためにこの天の下におる?君がやるべきことは何なんじゃ?
考えるな、己の心を見ろ。そこにはもう答えがある筈じゃ!」
なんか、胸が熱くなっちゃた私は単純なのだろう。でもそうなるくらい、生瀬松陰先生は素敵だった。
ま、その松陰先生の影響で龍馬は本当意味での剣の修行をすることができてよかったんだけど・・・。
今回はそこそこ出番もあり、幅広~~くその素敵半平太ぶりを見せてくださった南朋さん!よかったよおぉ。
特に好きだったのが、乙女さんが訪ねてきたところのちょっと眉間にしわを寄せてうつむいた顔。
お殿様に褒められたのに、それを言った妻をたしなめるところまで素敵♪
でもねぇ・・・弥太郎とはち合わせて吉田東洋に呼ばれていると自慢してしまうあたり、もうすでにやばい感じがにじみ出ちゃってるよぉ。。。乙女さんから龍馬の嘘「異人の首を取る」を聞いて感心してるあたり、乙女さんのほうが余ほど世の中が見えている。
せっかくの吉田東洋との対決(BGM怖かった~)での、視野の狭さっぷりが哀しすぎる。。。
どうしてぇ????頭が固すぎる~。下士なんて関係ないからお呼びがかかったのにぃ。。。
それにしてもあの道場での鬼の形相・・・本当に鬼。本当に怖いよおおお。どんなに状況が変わってその人格の天使と悪魔が出てきてもあくまでも半平太だ。すごい役者だ。大森南朋・・・って思わず思っちゃう。
武市塾で「攘夷」を掲げる半平太を見つめる塾生の中でも、佐藤健くんの以蔵はいいねぇ。せつないねぇ。
今週の弥太郎さん、よかったね~。ちょっと出番が少なかったけど(なんだかさみしい)
弥太郎塾では、広末加尾どのが朗読している間は小鳥のさえずりなのに、弥太郎が話し始めるとしっかりコケッコーが鳴いている。プロポーズの前でも(笑)
米問屋 多賀屋さん宅では、小鳥のさえずり+カラスの鳴き声っていうのがすこ~し不気味。話がおいしすぎる気もするしね。。。私ってひねてるかも。
己は何者か?己が進むべき道はどこにあるか?
己を極限まで追いつめ、無の境地に達してこそ見えてくるもの
そのために剣術をやっていることに今更ながら気づき、千葉道場で素直に謝る龍馬。
まだまだ、へなちょこだけどその素直さゆえにどんどんと成長していく姿がなんだか応援したくなる感じ。
そういえば、千葉道場にやってきた頃に小鳥のさえずりに鶯の鳴き声が混ざっていたが、今回1年ちょっとで修行を終え去る時にもちゃんと鶯が鳴いていた。結構凝ってるな。。。
あ~それにしても、乙女と指きりゲンマンなんてしちゃって、罪作りな男だな~龍馬ったら。
大森半平太目当てで見始めた大河ドラマ龍馬伝だが、けっこう素直に面白くって楽しめてるなぁ。